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2021年3月 1日 (月)

『新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門』

 まあ、ちょっとKindle版だけが新訂版だってところが気になるが、新訂版を出す費用と、新たに版を起こす費用を考えてみれば……まあ、原本を買った人が、新訂版でもって、新しい版を買うんだから、まあ、同じことか。

Tokyo3『新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門 Kindle版』(タモリ・著/講談社刊/2012年9月1日刊)

 タモリ(森田一義)氏は、日本坂道学会の副会長であり、会長は講談社の元『ヤングマガジン』編集長でもと役員の山野勝顧問である。たまたま、山野氏が銀座の酒場で部下らしき人を相手に坂道の蘊蓄を語って迷惑をかけていた時に、居合わせたタモリ氏が山野氏に声をかけたのがきっかけで出来たのが日本坂道学会なのであります。

『東京に初めて来て感じたのは、なんと坂の多いところだということだった。京浜東北線を境に西側は台地と谷の地形で当然それらをつなぐ道は坂道だ。東京、大阪、京都、名古屋を地図で見ると、緑か茶色一色で塗られており高低差がないように描かれている。これら大都市は東京を除いてほとんどが平地である。東京もそういうふうに描かれていたので当然平地だと思っていた。ところが実際来てみるとかなり高低差があり、しかも大都市のど真ん中に驚くような急傾斜の坂がいくつもあった。こんな大都市は東京だけだ。そして東京の坂は江戸時代からの名前、由緒がはっきりしている。
 江戸の町は非常に計画的に作られている。大きく分けて現在の京浜東北線の東側は下町で、碁盤の目のように東西、南北の道が直交しており、主に町人の町だ。これに対して西側は山の手で、台地と谷の地形から成っており、尾根筋に東西の道その両側に大名屋敷そして谷にわずかに町人が住むという配置だ。』

 と、初版まえがきに書く通り、東京(江戸)における「坂の上」と「坂の下」の関係というものは、絶対的なもので、今ではその間を往還することが可能だったんだけれども、昔はその関係はまさしく「相容れない」関係であったのであります。なので、その「坂の上」と「坂の下」の関係をみるだけで、昔の「侍」と「町人」の関係も見えてくるのである。

 で、どんな「坂道」が紹介されているのか……

港区の坂  三分坂 霊南坂 南部坂 本氷川坂 道源寺坂 狸穴坂 鳥居坂 暗闇坂 狸坂 綱坂 青木坂 三光坂 桂坂

文京区の坂 大給坂 湯立坂 福山坂 日無坂 鼠坂 善光寺坂 胸突坂 鐙坂

目黒区の坂 相ノ坂 目切坂 別所坂 なべころ坂 行人坂 寺郷坂

新宿区の坂 霞坂 梯子坂 新坂 鮫河橋坂

その他の区の坂 大田区  おいはぎ坂 桜坂
        荒川区  富士見坂
        台東区  三浦坂
        千代田区 紀尾井坂
        渋谷区  ネッコ坂 

 それぞれの区ごとに「史跡お散歩ルート」と代表的な坂の「ウォーキングマップ」が付いているので、結構、便利なお散歩用資料となっている。

 ただし、そんな「本に載っている」「名前のある坂」だけで止まってしまってはいけない。

 実は、それの何倍にもなる「名もなき坂」が無数にあるのが東京の街である。この『坂道美学入門』で東京の坂道に興味を持った方には、更に多くの「名もなき坂」を見つける努力をして欲しい。

 こんな坂道みたいにね……

L10070852上下に消失点が二つある坂道 @Komagome ©tsunoken

L10070842左右に消失点が二つある、昔風情の旅館がある坂道 @Komagome ©tsunoken

L10070952将棋塚や千駄ヶ谷富士でお馴染みの鳩森稲荷神社から千寿院前に降りる坂道 @Sendagaya ©tsunoken

『新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門 Kindle版』(タモリ・著/講談社刊/2012年9月1日刊)旧版(紙版)もあるみたいだ。

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