川崎コリアンタウン・セメント通り
川崎にコリアンタウンという街があるというのを聞いたので、取材に行ってきた。
お隣の鶴見には沖縄タウンというのがあって、以前取材に行って、ブログにも書いたことがあるので、まあ、コリアンタウンくらいあってもいいだろうということ。
で、川崎駅前から市バスの三井埠頭行きに乗って、「四つ角」という、わかりやすいのかわかりにくいのか、良く分からないバス停で降りる。で、そのバス停のすぐそばから「川崎コリアンタウン・セメント通り商栄会」が始まっている。
別に、「コリアンタウン」って言っても、新大久保のような賑やかさは、初めから期待はしていない。しかし、期待はしていないが韓国の人たちの旺盛な商売のやり方も知っている人間としては、やっぱりねえ、少しは期待しちゃうじゃないですか。
ところがねえ、何とも拍子抜けしてしまうっていうか、何と言うか。
この数百メートルしかないコリアンタウンなんだが、全然、韓国らしき店なんかないんですね。
韓国らしきものは、せいぜい焼肉屋さんが4軒あるだけ。
手前から順に、金肉苑、美星屋、西の屋、東天閣っていう、たった4軒だけなんですね。
それ以外は新大久保によくある韓国総菜屋さんやら、化粧品屋さんやらなんてものは、全然ありません。
っていうより、「コリアンタウン・セメント通り商栄会」なんて名前がついているんだけれども、「コリアンタウン」も「商栄会」も、何にもない通りなんですね。
以前はお店だったらしき残滓はあることはあるんだが、その他はほとんどが住宅。
何となく住宅地の真ん中に焼肉屋さんがあったりする、不思議な街並みなのであります。
で、ほんのちょっと行くとコリアンタウンはオシマイ。
で、出口の先の産業通り向こうが太平洋セメントの前身の浅野セメントの工場があったので、セメント通りという名前がついているっていう訳。
まあ、韓国から日本にやって来た人たちも、初めこそは韓国流の商売をしていたんだが、いつしか日本に同化しちゃって、韓国らしさなんてものは捨ててしまったんでしょうかねえ。
まあ、それも街の発展の仕方のひとつなんでしょうか。
LEICA M-E LEITZ ELMARIT-M 28mm f2.8 @Kawasaki / Nov. 27 2020 ©tsunoken
« 道すがら | トップページ | 川崎異聞・大島劇場と関東カメラ »
コメント