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2020年10月 3日 (土)

"BEYOND MEMORY" ROBERT FRANK RETROSPECTIVE

 7月から始まった『ROBERT FRANK RETROSPECTIVE(ロバート・フランク回顧展)』のPART Ⅱ「BEYOND MEMORY」が9月24日から始まったので、神田明神隣のギャラリー・バウハウスに見に行った。

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 前回のPART Ⅰ「ON THE ROAD」がロバート・フランクの名前を一躍世界に広めた写真集『THE AMERICANS』をベースに展開されたので、展示されている写真もどこかで見た作品が多かったんだが、今回はカナダのノバスコシア州マブー(MABOU)に新たに拠点を移した後の作品が展示されていて、見る作品はそのすべてが初見のものだった。

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 ノバスコシア州マブーはモントリオールから更に東へ行ったカナダの外れ。「赤毛のアン」で有名なプリンスエドワード島から更に東の外れ、先住民族が住んでいた場所をフランス人とイギリス人が入植して、一時はフランスとイギリスで領有権を巡って紛争があったような場所である。

 フランス語圏のモントリオールや英語圏のバンクーバーなんていう大都市は別として、カナダというのは基本的に「田舎町」だけの国みたいなもんだ。ましてやノバスコシア州のマブーなんて聞いたこともない町だ。

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 当然、撮影の対象も「THE AMERICANS」のような「人」ではなく、「人」と「人を取り巻く自然」という方向に向かっていたようだ。「THE AMERICANS」のような群衆が描かれているような映像はない。画面に映る人はせいぜい数人、あとはその人を取り巻く自然や、建物などの人造物がバックに見られ、写真展の解説によれば、多分に内省的な文章を写真に添えて書き込んでいたそうだ。

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 1924年生まれのロバート・フランクが1974年に渡米して、1955年から1956年渡ってアメリカ中をスナップして歩き、『THE AMERICANS』として発表。それが最初フランスで、そして次にアメリカで出版されるに及んで、世界中の注目を浴びる写真家となった経緯は知っているが、その彼がカナダのノバスコシア州に移住して、そちらで映画を撮ったり、写真を撮ったりするようになった理由は良く分かっていない。

200422_frank_22©Robert Frank

 ただし、そのマブーで撮られた多くの写真は、『THE AMERICANS』のような動的な写真ではなく、実に静的な静的な写真ばかりであるというのは、実際にその写真を見てから良く分かった。

 もしかしたら、ロバート・フランクという人は、元々、こうした静的な写真を撮る人だったんじゃないだろうか。もしかしたら『THE AMERICANS』にも、こうした静的な写真が見られるかもしれない。

『THE AMERICANS』を再見だな。

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 『THE AMERICANS』(Robert Frank/Steidl/2008年5月1日) 

LEICA M-E TTArtisan 21mm f1.5 ASPH @gallery bauhaus ©tsunoken

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