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2020年8月 5日 (水)

「作品のない展示室」という試み

 で、昨日は間違えずに東京メトロ南北線→永田町駅→東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線で用賀まで行ってきました。

 目指すは砧公園内にある世田谷美術館です。

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 世田谷美術館では、現在『作品のない展示室』という「展示」(?)を開催中。

「作品のない展示室」っていう「展示」って何だ? と思われるでしょうが、要は読んで字の如し、展示室は公開しているんだけれども、そこには作品展示はありません。っていうだけのこと。

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 展示室に入っても、別に何も展示していなくて、ガランとした展示室があるだけです。

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 まあ、だからっていう訳ではないでしょうが、入場無料です。

 おまけに、今回は展示室内部は撮影禁止ではありません。(ただし、一部に撮影禁止部分はあります)勿論、私は撮影禁止だろうが、著作権侵害にならない程度の撮影はしちゃいますがね。

 でも、撮影するものがありません。

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 世田谷美術館からの「ご挨拶」は以下の通り。

『私たちは、これまでに経験したことのない大厄災の時を迎えています。
 社会の隅々まで影響がおよぶなかで、世界中の美術館が、美術館本来の在り方を問い、展覧会等々の事業を見つめなおしています。予定していた展覧会も準備に支障が生じ、海外から作品を借用することがむずかしくなり、まったく将来の見通しが立てにくい状態です。
 そのような現状を考慮して、このたび「作品のない展示室」を、虚心にご覧いただくことにいたしました。世田谷美術館は、四季折々にさまざまな表情をみせる都立砧公園のなかに位置しています。砧公園は、春には桜が咲きほこり、夏は大きな木陰が涼風をまねき、秋は多彩な木々の紅葉を楽しめ、冬には時に素晴らしい雪景色につつまれることもあります。
 1986 年に開館した世田谷美術館は、建築家・内井昭蔵(1933- 2002)によって設計されました。そして、内井昭蔵は次の 3 つのことを、美術館設計の上でのコンセプトとしました。
「生活空間としての美術館」、「オープンシステムとしての美術館」、「公園美術館としての美術館」。
 こうしたコンセプトに基づき設計された世田谷美術館には多くの窓があり、また来館者を迎えるのも正面玄関だけではありません。周囲の環境と一体化しようとする、とても開放的な建物になっています。美術館は単に収集し、保存し、展示するだけではなく、音楽、演劇といったパフォーマンスなど、さまざまなジャンルの総合化の機能も重要視される施設です。
 実際に世田谷美術館では、開館以来、音楽会やダンス公演をはじめ、さまざまなプログラムを開催し、このたびの「作品のない展示室」でも、ギャラリーに「建築と自然とパフォーマンス」と題したコーナーを設 け、これまでの活動の一端をご紹介いたします。
 窓を通して砧公園の緑ゆたかな風景を眺め、可能ならば、自らの心のなかに、これまで見てこられた数々の展覧会の一齣でも想い浮かべてくだされば幸いです。』

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 まあ、そんな「ご挨拶」の通り、考えてみればこの展示室から見える砧公園の姿そのものが「作品」なのかもしれない。

 窓枠を「額」だと思って外を見れば、それはそれで「美術である」なんちゃってね。

 要は、考え様によっては「これは美術だ」ってことになるだろうし、もう一方の考え方としては「別に美術でも何でもない。単なる外の風景だ」っていうことになる、「ある種のコンセプチュアルアート/パフォーマンスアート」なのですね。

 あるいはジョン・ケージの『4分33秒』みたいなものか。

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 まあ、実際にはコロナウィルス騒ぎで美術展示が出来なくなった美術館スタッフの誰かが考え出した、苦し紛れの展示会なんだろうけれども、目の付け所はなかなか洒落ていますね。

 いやあ、世田谷美術館のスタッフはなかなかいいセンスを持っているんですねえ。さすがです!

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 表に回ってみれば、今度は私が多分アートの一部分になって、窓枠(額)に収まっているというわけです。

 参りました! 世田谷美術館!

 ただし、このテは次にやったら「ネタバレ」になってしまうので、今回一度だけの試みです。次のコロナウィルス騒ぎが起きたら……、どうするんでしょうねえ。

「作品のない展示室」の開催は8月27日まで。

世田谷美術館のサイトはコチラ

LEICA M-E TTArtisan 21mm f1.5 ASPH @Setagaya Art Mmuseum ©tsunoken

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