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2020年7月16日 (木)

「アサカメ」はコケちゃったけど「ポンカメ」まだ健在だ

 6月は「『アサヒカメラ』の休刊」っていう話題でなんか引っ張られてしまったんだが、ついでに『日本カメラ』のことはすっかり忘れてしまった、っていうか最近は多分発行部数=配本部数も減ってきたせいか、近所の書店では『日本カメラ』が配本されなくなってしまってもう何年っていう感じで、特に田中長徳氏の連載がなくなってしまってからは、なんか気にしなくなってしまったな。

 まあ、雑誌の休刊というのは単純に言って、出版社がその雑誌が出す赤字に耐えられなくなってしまって、やむなくというのが普通である。でも『アサヒカメラ』が休刊して『日本カメラ』が続刊しているっていうのは、なぜだろう。

『アサヒカメラ』は元々は倒産した朝日ソノラマを引き入れ、朝日新聞出版部と合併して朝日新聞から独立した株式会社朝日新聞出版が出版していた、写真雑誌。ライバル関係にあった『カメラ毎日』『日本カメラ』とは一線を画した正統派路線を歩んできた。どちらかというと、編集長(特に山岸章二氏)の個人雑誌的なあり方から、山岸氏の自殺から、早いところ休刊となってしまった『カメラ毎日』。毎日新聞とか朝日新聞とかのメジャー新聞社が親会社だった2誌とは違い、基本的に「カメラマニア・写真マニア」のための写真雑誌であった『日本カメラ』という具合に、その三誌の違いを描いても良いだろうか。

 その『アサヒカメラ』の休刊も多分そんな会社の事情なんだろうな。要は「大朝日新聞」が親会社である以上、その子会社である朝日新聞出版も、多分、従業員に対し朝日新聞並みの給料を払わなけらばならない人件費がかかる会社なんだろう。で、いずれにせよ『アサカメ』『ポンカメ』みたいな歴史ある写真雑誌・写真機雑誌の使命すでに終わってしまった、っていうのがまず単純な理由。『アサカメ』がダメで『ポンカメ』がまだ生き残っているというのは、多分、単純に人件費(社員の給料)の問題なんだと思う。

 ってことは『日本カメラ』もいずれかは……? ってことなんだけれども、まあ、それもやむを得ないでしょうね。要は、雑誌の生命っていうのが基本的にあって、まあ、その生命というものが永遠の物じゃない以上、いずれは終焉の時期を迎えるのであります。

 ってことで、いつの間にか私の意識から消えていた『日本カメラ』7月号の特集が「森山大道 東京ongoing ロングインタビュー」であることに気がつかずいたんですね。マズイマズイ……。

 ってことで、早速、池袋ジュンク堂に行きましたとさ。

Photo_20200714161501『日本カメラ』2020年7月号/日本カメラ社/2020年6月20日刊)

 えっ? なんでポンカメで森山大道? って感じはあったんだけれども、その前に、えっ? なんで東京都写真美術館で森山大道? なんで『森山大道 東京ongoing 』っていうのがあったんですね。まあ、森山大道氏も今やエスタブリッシュメント、『プロヴォーク』の森山大道氏ではないってことなんでしょうね。で、安心して「ポンカメ」でも森山大道特集が出来るって……。

 やっぱり、マニア写真雑誌としての「ポンカメ」としては、東京都写真美術館のお墨付きが欲しかったのかな?

 石川直樹氏による森山大道氏へのインタビューは、勿論、東京都写真美術館で開催中の「森山大道の東京ongoing」にかかわるもので、「アラスカで一番高い山」を撮影して、現在は渋谷のネズミを撮影している石川直樹氏によるインタビューで構成されている記事である。

Photo_20200714172101©Nippon Camera

 このロングインタビューでの唯一の収穫は映画『過去はいつでも新しく、未来はつねに新しい』という森山氏が2000年に出版した書籍と同じタイトルのドキュメンタリー映画というものの存在だ。公開は来年らしく、書籍の内容は基本的に故中平卓馬との関係を対談を通して綴ったものである以上、多分、日本の1960年代後半から70年代における日本の写真界事情以上に政治事情が優先する、当時の状況を、その映画でも見られるんじゃないだろうか、という期待がある。

 雑誌にとっての命綱である裏表紙(表4という)の広告は、『日本カメラ』は取り敢えずフジフイルムの出広だったので、ひとまず安心。

『日本カメラ』2020年7月号/日本カメラ社/2020年6月20日刊)

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