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2020年7月11日 (土)

地下鉄の中のポエムって、なんかなあ

 昨日、東京メトロに乗ったら目についた、こんな車内吊りがあった。

「シュガーポット」というタイトルの詩で、興村俊郎という人の作品だそうだ。

L10007322

シュガーポット

人の大波に溺れないよう
必死にひとり泳いで
東京に来た半日は終わった
大通りから外れて
小さな喫茶店に腰かけると
古びたテーブルの上で
シュガーポットが
口をあけて昼寝している
窓の外に目をやると
若い女性が四、五人
はしゃぎながら通り過ぎていく
それだけが眩しかった

202007093©公益財団法人メトロ文化財団

「メトロ文学館」というタイトルの車内吊りで、地下鉄に乗るとたまに目にするアレである。

 あまり気にしていなかったんで、まあ、多分、コピーライター辺りが書いた「ポエム風」のコピーだと思っていたんだが、そうではなくて、公益財団法人メトロ文化財団というところが一般公募して、毎月そのなかから優秀作を選んで車内吊りでもって公開しているようなのだ。

 公益財団法人メトロ文化財団って何だ?

事業内容
メトロ文化財団は、地下鉄博物館の運営を中心に、地下鉄に関する知識の普及、地下鉄沿線における文化、芸術の振興及びマナーポスターの掲出等を通じて交通道徳の高揚を図り、交通文化の発展に寄与する

事業目的
メトロ文化財団は、地下鉄に関する知識の普及、沿線地域文化の振興及び交通道徳の高揚を図ることにより、交通文化の発展に寄与することを目的としております。
当財団は、上記の目的を達成するため、次の事業を行っております。
1. 博物館の管理運営等地下鉄に関する資料等の収集、保管及び展示等に関する事業
2. 沿線地域における文化行事等の主催又は支援に関する事業
3. 交通道徳の高揚と交通文化の醸成を図るための啓蒙宣伝に関する事業
4. 交通文化に関する出版物の編集、刊行、情報提供等に関する事業
5. その他当財団の目的を達成するために必要な事業

 まあ、東京メトロの外郭団体で、メインは地下鉄博物館の運営なんだけれども、それ以外の文化活動をいろいろやっていて、この「メトロ文学館」もそのひとつらしい。

 いわゆる「企業の社会的貢献」っていうやつなんだろうけれども、まあ「地下鉄博物館の運営」というのはわからなくはないのだが、多分、このメトロ文学館の基になった発想っていうのは「地下鉄沿線における文化、芸術の振興及びマナーポスターの掲出等を通じて交通道徳の高揚を図り、交通文化の発展に寄与する」というのだと思うんだが、どうやってそれが繋がってくるのかは分からない。

 まあ、毎日毎日ラッシュにもまれて殺伐とした電車の車内で、多少はこんなポエムに触れれば、多少は気が和むのではないだろうか、っていう親心っていうか親切心というか、余計なお世話っていうあたりがその辺の発想のもとなのかもしれない。

 でも、そんなことぐらいで気を紛らわせても、肝心の満員電車が解消されなければ、問題は解決しないように思えるんだが、どうだろうか。

 私自身、8年前まではサラリーマンはやっていたんだが、もともと出勤時間にはあまりうるさくなくて、一般企業の出勤時間よりは遅い出勤時間だったっていう会社にいたので、あまり朝晩の一番酷い時刻の通勤ラッシュという経験は、それこそ新入社員の時代だけでしかなかったので、よくわからないんだが、どうなんだろうか? というか、むしろ、そんなヘンテコリンなポエム風を朝のラッシュ電車の中で見せられてもなあ、かえって怒りが湧いてきてしまいますよ、という気分なんじゃないだろうか。

 そんなことよりも、このラッシュをどうにかしろよ、って言ってみても、それは東京メトロの問題じゃなくて、そんな時刻に「出勤せよ」って言っている社長の問題だしなあ、ってなことで、問題は雲散霧消してしまうんであります。

 公益財団法人メトロ文化財団にお勤めの人たちも、そんなラッシュアワーの電車なんかには、あまり乗ったことがない人なんじゃないでしょうかね。で、アタマだけで考えてそんな「ポエムで和むんじゃね?」なんていう風に考えたんじゃないかと……。

 まあ、それも今般のコロナウィルス騒動がきっかけでテレワークなんかが一般化すれば、通勤地獄なんてものもなくなって、もうそんな変なポエムなんかは必要なくなるんでしょうけれどもね。

 えっ? もう、満員電車に戻っちゃったって? う~ん、これは日本の宿痾だなあ。

L10007312

LEICA M-E TTArtisan 21mm f1.5 ASPH @Urayasu ©tsunoken

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コメント

同感、、、です。

まぁ、普段あまり地下鉄に乗り慣れていない壮年の方が、久々にあちこち行き来して、街の古びた喫茶店でほっと一息、窓の外の女の子見てニヤニヤ、ということなのだと思いますが、

その感性をポスターで訴えられてもねぇ、、、と。
(ちょっと自意識過剰感??)

まだ、家に帰ってお一人でニヤニヤ思い出し笑いしていて、奥さんに思いっきり突っ込まれた、ならば、心和むのですが。

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