JR埼京線渋谷駅工事「渋谷ラビリンスへGO!」
JR渋谷駅の埼京線が5月30日の始発から31日の終電まで、まるまる二日間止まって、取り敢えず埼京線の渋谷駅ホームが山手線と並行したホームになるそうだ。
そのために、5月29日の22時頃から6月1日の4時ころまでの約54時間、埼京線や湘南新宿ラインの大宮方面はすべて新宿止まりとなり、一方のりんかい線や湘南新宿ラインの横浜方面、相鉄線などはすべて大崎止まりになるという施策がとられている。
山手線内回りホームから見た埼京線の工事の様子。
渋谷駅を利用するたびにこうした光景は見てきたんだけれども、要は山手線から埼京線(りんかい線、湘南新宿ライン)への乗り換えに際しては、山手線ホームから恵比寿方面へ数百メートル、完璧にズレた場所にあるホームに移動しなければならなかったのが、山手線と並列するホームになるってわけで、乗り換えがラクになるというわけ(理屈)なんですね。
う~ん、ただし、言っておくと「乗り換えがラクになる」のかどうかは、今のところ分かりません。山手線に埼京線が加わったことで、かえって、何が何だか分からなくなっちゃったという人も出て来そうです。
要は、ホームが上にあるほうから順に「東京メトロ銀座線」「JR山手線・埼京線(湘南新宿ライン・りんかい線・相鉄線)」「東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線」「東京メトロ副都心線・東急東横線」、駅の西側には「京王井の頭線」が3階って……もう上から下から、訳が分からない状態で入り乱れているわけですね。それが単なる「平面の地図」じゃなくて、というかそれは完璧に無理なので、三次元の地図がないと分からないって言うんだから、まあ、多分、田舎から渋谷にきたお年寄りなんかは、もう迷子になること必定ですね。
まさしく「渋谷ラビリンス」です。
元々は東急東横線渋谷駅を地下にもっていき、空いた地上空間に渋谷ストリームと渋谷スクランブルスクエアを作って、東急東横線の旧渋谷駅の脇をギリギリかすめて走っていた埼京線線路にホームを作れる空間を確保した、っていうことなんですね。
ってことは、まだこれで渋谷駅改造工事は終わったわけではありません。
最終的には、この後、山手線内回りをもう少し埼京線に近いところに移して、更に外回りを今のホームの位置まで移して、これまで「内回りが島式ホーム片側利用、外回りが単式ホーム」という変則的なホーム構造をしていた渋谷駅のホーム構造を普通の「島式ホーム」に戻す工事をもって、JR東日本としての渋谷駅改造工事の終了ということになるそうで、それがいつになるのかは、まだまだ先の発表になるらしい。
なんか、それまでにまた新しい渋谷駅再開発計画が出来ちゃいそう。
まあ、何にもない場所に新しく街を作って開発するのであればどうということもないのだろうけれども、既に出来上がってしまった街を再開発するというのは、如何にも容易でないということの証左なのだろう。
もう、渋谷駅なんかは「立体パズル」です。それはそれで面白いんですけれどもね。
LEICA M-E LEITZ ELMARIT-M 28mm f2.8 @Shibuya ©tsunoken
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