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2020年1月22日 (水)

『早慶MARCHに入れる中学・高校』って、なんだ附属のことなのね

 早慶はまだしも、MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)なんて、付属中学・高校にはいらないと行けない大学であるとは思っていなかったので、そんな「早慶MARCHに入れる中学・高校」なんていうテーマの本が出来るなんて思わなかったなあ。

March『早慶MARCHに入れる中学・高校』(矢野耕平・武川晋也著/朝日新書/2019年12月31日刊)

『わが子にはできる限り「良い教育」を受けてほしい。そして、国立大学や早慶MARCH(早稲田大学・慶應義塾・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)などのいわゆる「名門大学」に進学してほしい。そうすれば、将来何不自由ない社会生活を営める可能性がぐんと高まる──。そう考える保護者もこれまた大勢いるはずだ。もちろん、名門大学に進めば将来の安泰が約束されているわけではないことは重々承知の上で。』

『本書を手に取ってくださる方は四〇歳前後の世代が中心だろう。
 ご自身の受験当時のこと、すなわち一九九〇年前後のことを少し思い出してみてほしい。
 この頃は連日のように、「教育」に関する諸々の問題がニュースで報じられていた。
 一九九〇年、それまでの大学共通一次試験が改称された「第一回・大学入試センター試験」が実施され、国公立大学のみならず、私立大学もこの試験成績を活用になった。ところが、この変革について当時不安を抱いた受験生や保護者が続出した。
 一九九二年には戦後六度目となる小・中学校の学習指導要領改訂が行われ、そのコンセプトとなった「新学力観」への賛否が渦巻いていた。また、同年にはいわゆる「偏差値追放運動」が起こり、偏差値による中学校の進路指導や業者テストの中学校内での実施が廃止された。結果として、公立中学校の現場が混乱に陥ることになる。
 このように揺れ動く公教育に不信感を抱く受験生やその保護者が多かったのだろう。この頃、中学受験が過熱化する一方、名門とされてきた公立高校、とりわけ都立高校の凋落が始まることになった。
 さらに、この時期は大学進学率が一気に上昇し、受験生の大半がいわゆる「団塊ジュニア」あるいは「ポスト団塊ジュニア」であったことから、大学入試全体がかなり「狭き門」となっていた。受験で苦しい経験をした保護者が多いはずだ。』

『このような大学入試の激変に不安を抱いた保護者は、子に中学受験の道を勧めることになる。大学付属校はもちろんのこと、中高六年間をかけてこの大学入試改革への対応策を講じると明言する進学校の中学入試は、かなりの高倍率になっている。』

『注目すべきは都立トップ校の復活である。たとえば、都立日比谷高校。今春二〇一九年度の大学合格実績に目を向けると、東京大学に四七名が合格している(うち現役合格者数二九名)。二〇〇三年度はわずか三名と「低迷」していたことを考えると、まさに大復活である。学校群制度の撤廃、進学指導重点校・進学指導特別推進校の設置、選抜試験の変更などの諸々の改革が功を奏したのだろう。
 また、都立高校の中には付属の中学校を設立して、「中高一貫校化」を図るところも数多く登場しているのも注目である。しかしながら、トップレベル以外の都立高校は受験生集めに苦戦するという「二極分化」が生じている。これは二〇一七年から東京都が取り組み始めた「私立高校授業料無償化」(対象世帯の所得制限あり)の影響が大きいと見られている。
 そして、特筆すべきは「完全中高一貫校化」による都立・私立高校の募集停止の流れが起こっていることだ。』

 そうかそういうことだったのか。でMARCHクラスの大学にも合格するのが難しくなって、それなら附属中学や高校からMARCHクラスも含めて入試が難しくなってきているということなんだな。世の中は少子化という変化を受けて、大学の入試は以前に比べて容易になってきているものとばかり思っていたんだが、どうも様子が違うようだ。

 しかし、『「受験の結果は人間的成長の結果」ということだ。入試とは結局のところ、親でも塾の講師でもなくあくまでも「ジブンゴト」なのだ。この認識をしっかりと持てる子こそ、最難関の早慶MARCH付属高校に合格していくのである。』なんてところを読んでいると、そんなの昔から変わらないじゃないかよ、ってな気分にもなる。

 確かに、早慶MARCH付属高校に入れる子たちは、それなりに「受験の結果は人間的成長の結果」ということを理解している子たちなんだろうが、別に、それは一流私立大学の付属高校に通った子たちばかりでなく、中学・高校と公立に進んでも、普通に早慶MARCHの大学に合格している子たちだって、その辺はしっかり理解しているだろうし、むしろ、早慶MARCH大学に合格する生徒は、附属から上がってきた子たちよりもずっと多いはず。

 だったら、別に早慶MARCH附属に入るばっかりが選択肢ではなくて、普通に公立からだって別に問題はないのであって、何も気にすることはないのだった。

 ってことなんでしたね。

 早慶MARCH附属中学・高校に入れないと、大学には進学できないって話ではなかったのでした。

『早慶MARCHに入れる中学・高校』(矢野耕平・武川晋也著/朝日新書/2019年12月31日刊)

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