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2020年1月21日 (火)

「カメラと写真家」って、当たり前のような展示なんだが……

 半蔵門のそばにある日本カメラ博物館というのはJCII(一般財団法人日本カメラ財団)というところが運営している博物館。特別、日本のカメラメーカーの団体というわけではないようだ。っていうか、今やカメラメーカーって何なの? って感じですよね。それこそAPPLE iPhoneあたりが実は日本で一番使われているカメラだったりしている昨今です。

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 そんな訳なので、いままでこの日本カメラ博物館の存在は知っていたんだけれども、一度も行ったことはなかった。ニコン博物館なんかはにはちょくちょく行くんですがね。「ニコン羊羹」を買いにね。

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 今度行ったのは、この「カメラと写真家~機材と表現の180年史~」というタイトルに魅かれたからなのです。

 写真表現というのは当然ながら「カメラ」という機械を使わなければならない表現形式で、当然ながら「写真家」の表現は「カメラという機材」によって作り上げるものなのであるから、それなりに「写真家にとっては重要なカメラというものの存在」が重要になってくるわけである。なので、「カメラと写真家~機材と表現の180年史~」は「見るべきである」ということになるんですね。

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 でもまあ、ちょっと残念なのは写真家の代表的な作品1点と、それを撮ったカメラが並んでいて、「う~ん、まあ、こういうカメラを使って撮ったのね」ってことは分かるんだけれども、「何故、その作家がそのカメラを使ったのか」あるいは「使わざるを得なかったのか」という疑問には答えてくれません。

 例えば、ユージン・スミスがオリンパス・ペンFTを使って『水俣』を撮ったっていうことは知っていたんだが、それはオリンパスがユージン・スミスにカメラを提供したからというのは知ってるんだけれども、ユージン・スミスの場合、レンズの焦点距離、やらカラーかモノクロかってなこともあって、一度に7台のニコンFを首から下げている写真はよく見るんだよね。カメラ3台まではベトナム戦争の従軍カメラマンの写真で知っているんだけれども、さすがに7台っていうのは見ないですよね。そんなの重すぎて動きが取れなくなってしまう。なので、オリンパス・ペンというハーフサイズのカメラの軽便さから、オリンパスに親しんだ、ってなことは書いてないんですね。

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 面白いのはこれ。「木村伊兵衛とローライフレックス」という展示。

 木村伊兵衛氏と言えば「パリのアンリ・カルチェ=ブレッソン/東京の木村伊兵衛」って言われるくらい、「ライカ使い」ってことで世界的に有名なんだけれども、その木村伊兵衛氏がライカじゃなくてローライフレックスで撮っている写真がある。

 友人のカメラマンとライカとローライを交換して撮ったらしいというだけの写真なんだが、木村氏が言うには「ライカだと6カット撮ってしまう写真を、6X6のローライだと4カットだけ撮ればOKだ」というんだが、そんなことないよね。やっぱり撮影するのにライカだと「シャッターを押す→フィルムを巻き上げる→次の撮影に備える」っていう作業が一連の流れの中で、ファインダーに目を添えたままで出来るのに比較して、ローライの場合は取り敢えず「ファインダーで見る画像は左右が反転している」ために、一度頭の中で画像を整理しなければならない、という作業があるので、どうしてもライカみたいな「速射」はできないっていうことだけなんだと思うんですけれどもね。

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 まあ、一番面白かったのが「森山大道とコンパクトカメラ」という展示。

 それまではペンタックス使いとして有名だった森山大道だったんだが、ある日、田中長徳氏からリコーGR(まだ、フィルム・カメラの頃の)を紹介されて、すっかリコーGRにはまってしまい、その後、デジタル化してGRDとなってからもGRDⅡ、GRDⅢ、そして現在のGRという名前に再び戻ってからも、GR使いとなったことは有名なんだが、森山大道という人が、カメラを神格化せず、あくまでも「道具だっ」っていうスタンスで使っているっていうのも、そしてそんな展示があるっていうことにも「(・∀・)イイネ!!」ですね。

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 日本カメラ博物館 開館30周年特別展『カメラと写真家~機材と表現の180年史~』は3月22日まで

 日本カメラ博物館の公式サイトはコチラ

NIKON Df AF NIKKOR 20mm f2.8 D @Ichibancho ©tsunoken

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