大田区東雪谷を往く
6月1日のブログ『サントリーロコモアCMの駅』で紹介した東急池上線の石川台駅なんだが、駅前に「グリーンロード 石川台駅前商店街」っていうのはあるんだけれども、むしろ石川台周辺の一番大きい商店街は、駅前から坂を下りて行った先にある「石川台 希望ヶ丘商店街」なのであります。近所で一番大きい商店街っていっても長さは1km位しかないですけれどもね。
なぜ、そんなマイナーな商店街のことを知っているのかと言えば、以前、ちょくちょく通っていたからなのだ。
この、希望ヶ丘商店街の中ほどにあった個人書店が大田区の書店組合の重鎮で、更に大田区の図書館の仕事もやっていた関係で、しばしば打ち合わせのために訪れていたのだった。現在は店も畳んじゃっているし、大田区の図書館の方もどうなってしまっているのかは私は知らない。
で、まあ、そういうことなので、現在この希望ヶ丘商店街には書店は一軒もない。
しかしこの「石川台 希望ヶ丘商店街」ってなんか形容矛盾なんですよね。
「石川台」って言ったって、石川台の駅からどんどん坂を下って一番低い呑川河畔の谷底を川と並行に走っているのがこの商店街。「希望ヶ丘」なんて地名の場所もこの近辺には見当たらない。
まあ、谷底の土地なのでせめて名前だけは「〇〇台」とか「〇〇ヶ丘」なんて名前にしたいという、土地の人たちの思いなんだろうなあ。何せ、この土地の住所自体が「東雪谷」だもんなあ。谷ですよ谷。
商店街はホンの少しだけ歩けばすぐに終わりが着て、あとは住宅がひたすら並んでいる街になってしまう。
時折聞こえてくる東海道新幹線の通過音。「ああ、そうか、あの辺を今、歩いているんだな」という感覚が蘇る。
商店街から抜け出ると、環七方面へ抜ける広い道に出る。すぐそばには新幹線のガードが……。
NIKON Df AF NIKKOR 50mm f1.8 G @Higashi Yukigaya Ota City ©tsunoken
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