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2019年8月24日 (土)

足立区立郷土博物館:でも、やっぱり「おばけ煙突」でしょ

 郷土資料館とか郷土博物館といったものにたまに行くんだが、だいたい東京周辺の郷土資料館・博物館って民俗学的資料が所蔵・展示されていて、結局、昔は農村地帯、その後に工場地帯になって、現在は住宅地になっており、その変遷と、昔の農具や近代にいたっての住宅の変遷などという展示で、なんかあまり変化がなくて面白くないので、最近はあまり行かなくならなくなってしまっていた。

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 足立区立郷土博物館も基本的には同じような展示ではある。

『現在の足立区の原型は、江戸東京という大都市の東郊となったことから始まります。
 東郊とは、江戸東京の都心部から広がる近郊地域を東西に分けて、東側の近郊という意味で、現在の足立区、葛飾区、江戸川区とその周辺を示しています。東郊は丘陵の多い西郊に比べて、大河川の下流域にあたる平坦な地域であることが特徴です。このような東郊の特徴が、現在の足立区の発展や生活や文化を形づくっています。』(足立区立郷土博物館のサイトより)

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 ということで、足立区立郷土博物館にも特別な思い入れもなく見に行ってきたんだが、まあ、幼い頃を過ごした足立区っていうものについての興味っていうところからだろうか。あるいは、足立区立郷土博物館がある足立区大谷田という場所が、子供の頃には行ったことがなかったということもある。足立区で育ったとはいえ、足立区の東側、国道4号線の東側、葛飾区に近い方っていうのはあまり行ったことがなかったのである。子どもの行動範囲なんて、意外と狭いっていう証拠なんでしょうね。

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 東京メトロ千代田線の北綾瀬駅から暑い中ちょっとある距離を歩いて行ったのだが、博物館が近くなると「葛西用水路」という道があって、つまりその道の脇には葛西用水が走っていて、その下流が亀有用水、曳舟川となるので、そうなると私も知っている場所になる。

 なんとなく、私の知っている場所とのつながりが頭の中に生まれてくる。そうなるとなんかスイッチが入ってきて、断然興味が湧いてきたりするんですね。

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 なあんてみてくると2階の第2展示室に「復元された都住」なんていう展示がある。多分、1950~60年代の頃によく見られた小さな一戸建て住宅の典型見本なんですね。都営住宅らしいんだが、基本的に二間と台所。勿論、風呂なんかはないです。風呂は銭湯へ行くってのが、当時のデフォルト。

 私が小学生の頃の友達の家などにこんな感じの家が多かったような気がする。

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 でも、この家は比較的裕福な家なのではなかったのではないだろうか。勿論、それは「足立区としては」という条件付きではあるんだけれども……。

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 テレビや洗濯機、冷蔵庫なんかが完備しているっていうのもそんな感じなのだが、一番感心したのが玄関の下駄箱の上にある「電話」。電話がある家って当時はあまりなくて、「呼び出し電話」ってのがあった。つまり、自分の家の連絡先に近所の電話のある家の電話番号を登録してしまうんだが、当時はそんなことは当たり前で、その利便性を考えて、大体電話機ってのは、家の玄関先にあったのだった。

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 でも、やっぱり足立区の象徴と言えば「お化け煙突」(旧・東京電力千住火力発電所)ですよね。

 えっ? 何が「お化け」なんだ? って?

 う~んと、要は、4本の菱形に並んだ煙突が、見る角度によって4本、3本、2本と変化するのが「お化けみたいだ」っていうことなんですけれどもね。

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 まあ、他愛がないって言っちゃあ、確かに他愛はないのだが、まあ、そんなことすらも「街のジョーク」としていた、当時の足立区民のおおらかさっていう風に捉えてはいかがでしょうか?

 モクモク生える石炭の真っ黒な煙。今なら「公害問題」で喧々諤々になるでしょう。

EPSON R-D1s VOIGHTLANDER URTLA WIDE-HELIAR 12mm f5.6 @Oyata Adachi ©tsunoken

 

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