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2019年3月31日 (日)

『死ぬこと以外かすり傷』元気な編集者がいるもんだ

 いやあ、元気な編集者が現れたもんだ。
 こういう編集者ばっかりになれば、出版業界ももうちょっと明るい未来が開けているってもんだ。ただし、そのためには「出版業界」が「メディア業界」にならなければいけないんだけれども、その意味が分かる編集者がどれだけいるんだろう。
2『死ぬこと以外かすり傷』(箕輪厚介著/マガジンハウス/2018年8月28日)
 実はこのことが基本なんだ。
『すると今度は、僕は編集者というよりもプロデューサーに近いかもしれないと考え、「月5万円であなたの商品をプロデュースします」とツイッターに書き込んだ。一件でも来たらいいと思っていたけれど、何十件もの問い合わせが来た。全部は受けられないから単価を上げていった。今では1時間 50 万円になっている。ついには埼玉に住んでいたときと比べて月収は 20 倍近く上がった。』
『都合のいいことに会社員はノーリスクでギャンブルができる。会社の金と人とインフラを使い、ビッグプロジェクトにフルスイングできる。たとえ失敗しても自分の財産は1円も奪われない。サラリーマンもまたエキサイティングで最強な仕事なのだ。』
『なぜ僕が幻冬舎を辞めないのか。会社組織は人材と資金とインフラを抱えている。東京都心の一等地に構えるビルで、デスクや会議室をタダで使える。パソコンやコピー代、タクシー代、バイク便代、切手代も会社が出してくれる。外で著者と打ち合わせするときには、飲み代だって領収書を切れる。新刊を出せば営業部が全国の書店を回ってくれる。デザイン部と広告を作り新聞広告を打つことができる。これだって何百万もかかる。もしフリーランスだったら、これらの費用を自らのリスクで背負わなければならない。
 会社員であるメリットはほかにもある。僕が本を作ったあと、書店に一斉に本が並ぶ。幻冬舎が築き上げてきた実績と信頼があるからできることだ。
 さらにサラリーマンはノーリスクのギャンブルができる。成功するか分からないビジネスに会社の金を張れる。新しく出す本。ましてやネット企業との提携など当たるか外れるかやってみないと分からない。』
『多くの人は「スピード相場」というものの洗脳にかかっている。
 本は6か月。デザインは1週間。会議は1時間。長い間そうやってきたという理由だけで踏襲されている「スピード相場」だ。
 僕は本は3か月で作り、デザインも2日くらいでお願いし、会議は立ち話にする。  メールの時候の挨拶なんか、なんの意味もない。年賀状も同様だ。しかし、暇な人間は思考停止したまま慣習を踏襲する。本当に忙しくすれば、無駄なことはどんどん切り捨てざるを得なくなる。本質的な仕事だけが残っていく。次第に生産性が上がっていく。』
「編集者=プロデューサー」論というものは私も考えていたことがある。
 ただし、それは小説などではあまりないことであり、多くは新書などの「編集者が企画する本」というジャンルでのことだ。
 勿論、小説などの創作ジャンルでは少し違う様相を見せていて、その代わり『百万回生きたねこ』みたいに、1977年に初版が出た本が、既に100刷以上、200万部を超える大ベストセラーになっている本もあって、それはそれで編集者冥利・著者冥利に富んだ作品なんかもあるが、ほとんどの本はそんな重版もかからずに、初版だけで終わってしまう本はあまりにも多い。
 そんなわけで、私は新書を好んで読んでおり、このブログで紹介する本も新書が多い、というのも編集者がかかわる部分が多いというのがその理由なのだ。
 たまたま、プロデューサー的に本にかかわってきた箕輪氏であり、まだまだ若いということで、プロデューサー的な編集論になっているのだが、勿論、そうした本ばかりじゃないということにもいずれ気が付くだろう。
 そんなときの箕輪氏の考え方の変化が期待できる。
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NIKON Df NIKKOR 24mm f2.8 @Rikugien ©tsunoken

3 『死ぬこと以外かすり傷』(箕輪厚介著/マガジンハウス/2018年8月28日)

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