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書籍・雑誌

2018年12月22日 (土)

『Camera holics (カメラホリック)』は、正直「ホリック」ではないなあ

 ホビージャパンの雑誌とかムックといえば、プラモデルとかミニカー、ミリタリー関係のムックだったと思うんだけれども、いよいよカメラにも乗り出すのか。まあ、いまやカメラはデジタルの時代になって、むしろフィルムカメラの値段がまたまた上がってきたような状況もあるし、ホビージャパンが経営するプラモデルショップなんかでカメラを扱い始めたら、それはそれで成功するかもしれない。

 まあ、いまや「マニア性」ってことで言ってしまえば、カメラもプラモも似たようなものなのかも知れない。あ、いや別にそれはカメラ全般ってことじゃなくって、こと「ライカ」に限ったことなんですけれどもね。

Camera_holics_2 『Camera holics (カメラホリック)』(ホビージャパンMOOK 901/2018年11月30日刊)

「カメラホリック」って言ったって、「カメラキ××イ」とか「カメラ中毒」っていうほどのものではない。まあ、普通に「カメラ狂い」程度のものなんですね。

 内容は、以下の通り。

●ライカで撮る7人の理由
ハービー・山口
萩庭桂太
小林幹幸
柏木龍馬
一色卓丸
ニシナカリエ
山口大輝

●Mの流儀
●Leica M10-D Special Review
●Leica M10-P Special Review
●ライツパーク工場レポート
●ライカレンズの悩み方
●柊サナカ×赤城耕一 ライカ購入記
●LEICAキーパーソンに聞く
●巻き上げレバー型サムレスト カメラホリックが作っちゃいました!
●ハービー・山口 フォトエッセイ 良いカメラとは?
●カメラ史上最高額3億円を仕掛けた男
●ウェッツラー(Wetzlar)を歩
●Héliogravure
●ビエーブル国際カメラ市

 まあ、ハービー山口氏をはじめとするライカ使いを中心にまとめた構成は無駄のないやり方といえるだろう。ただし、そのためにかなり当たり障りのない無難な構成であるともいえるだろう。その辺はホビージャパン最初のカメラMOOKとしては仕方のないことなのか。だって、「ライカ本」といえば日本で一番ライカに詳しい、常連の田中長徳氏が登場しないライカ本ってどういうことなのよ、ってところなんだけれども、田中氏は「今話題のこういうムックのお手伝いをすることに」という記事を「チョートクカメラ日記」に書いているので、次には田中長徳氏のライカムックがホビージャパンから出るんだろうか。

Photo

 しかし、このムックの表紙にはライカM10-PとM4が写っているので、「アナログからデジタルへのシームレスなつながりを作ったライカ」とでも言うような記事構成になっているのかなと思ったんだけれども、中を開いたら、M10-PとM10-Dの記事。プロ用のM10-Pとアマチュア向けのM10-Dという分け方で種別しているんだけれども、まあ、「巻き上げレバー風サムレスト」なんて写真の写りやカメラ操作には何の関係もない無駄なデバイスがついているM10-Dがメインで、次がプロ仕様のM10-Pという構成にはちょっと「?」。

 表紙にはM4が写っているんだけれども、記事の中でM4について触れているのはハービー山口氏とか赤城耕一氏が書いた記事の中だけくらいのもので、これじゃあ「看板(表紙)と中身に偽りアリ」だよなあ。

『2016年、そのカメラが発表された際、少なからず驚かされたのは筆者だけではあるまい。ライカM-D(タイプ262)のことだ。デジタルカメラであるにもかかわらず、その背面には液晶モニターがなかったのである。液晶モニターを搭載しないデジタルM型ライカは、2014年のフォトキナで発表されたライカMエディション60がその先触れとして存在していた。ただし、これは限定600台というスペシャルエディションだ。それに対し、ライカM-Dは完全なレギュラーモデルとして発表され、世界中のライカファンを驚かされた。そんなライカM-Dの後継モデルとして登場したのが、このライカM10-Dである。
 液晶モニターを持たないライカM10-Dだが、さらに特徴的な要素がある。それは巻き上げレバー風サムレストの存在だ。リーク映像によってこのレバーの存在が明らかになると、インターネット上ではこのレバーにシャッターチャージの機能を持たせてあるのではないかなど、様々な憶測が流れた。しかし、そう言った機能を持たせるにはそれなりの設計変更が必要となるため、一派生機種であるライカM-10Dで実現するには無理があるだろう。』

 というのは松下大介氏の冒頭の記事「Leica M10-D Special Review」の書き出しだ。

 まあ、やっぱり皆気になるのはあの「無用の長物」の如き「意味不明のサムレスト」だよなあ。だって、単にサムレストのためのサムレストでしかないっていうのは、どうなんだろう。当然、EPSONがR-D1(レンジファインダー・デジタル・アット・ファースト)でやったようなシャッターチャージ・レバーとして採用した(実際に採用したのはコシナですけれどもね)前例があるので、それは当然シャッターチャージ・レバーだよなってみんな考えても不思議はない。

 それを単に『そう言った機能を持たせるにはそれなりの設計変更が必要となるため』っていうだけで説明した気になっちゃうのかな。

 ライカにはバルナック型ライカというウルライカからⅢGまで正常進化したモデルがあって、ⅢGと並行して作り始めたM型ライカというこれまた「M3からM7まで」の正常進化モデルがある。M8というライカ初のレンジファインダーデジタルカメラは、外見はM型の派生モデルのような形ではあるが、内容はそれまでのライカとは全く異なる発達の仕方をしたカメラという意味では、残念ながら「すべてのカメラはライカの追随モデルである」という時代の終焉を感じさせることとなった。

 それでもまだ、「ブランドとしてのライカ」は残っているわけで、その辺の「ブランドとしてのライカ」と「撮影機械としてのライカ」という問題に関しては、いずれ出る(かも知れない)田中長徳氏のライカ・ムックを待つことにしよう。

 で、肝心の私のライカ生活なんだけれども、現在持っているのはM6である。絞り優先AEカメラとしては一番のカメラだと、今でも思っているし、それまで持っていた「ファインダーの見え方が素晴らしいM3」「ちょっと大きめのM5」なんかも思い出深いカメラである。

 で、デジタル・ライカはどうなのよ、と問われてみれば……。

 今まで手に入れたり、現在も使っているM3、M5、M6は「完成された形のカメラ=ライカ」だった。ただし、デジタル・ライカはまだ進化計の途上にある。しかし、このライカM10位になると、さすがに完成形に近くなってきて、多少は欲しくなってきている。まあ、ライカ病(らいかやまい)に罹ってしまうとねえ、もう治る手立てはないのよ。一番いい方法は、「新しいライカを手に入れる事」なんですね。

 う~ん、敗けそう。トホホ

 『Camera holics (カメラホリック)』(ホビージャパンMOOK 901/2018年11月30日刊)Kindle版もあり

2018年12月 4日 (火)

「スナップ写真は人生だ!」って言いきっちゃう、すごいな『アサヒカメラ』

 毎月20日には『アサヒカメラ』と『日本カメラ』はチェックしていて、気になる特集があれば買うようにしていたんだが、うっかり、このころはチェックし忘れていた。で、チェックを忘れると、こういう面白い特集が載ることがあるんだなあ。

 それもアマチュア向けと思われる『日本カメラ』ではなくて、プロ向け雑誌だと思われる『アサヒカメラ』だってところも面白い。

2018_11 『アサヒカメラ 2018年11月号』(朝日新聞出版/2018年10月20日刊)

 特集タイトルは「スナップ写真は人生だ!」というもの、まあ、ちょっとばかり大袈裟ではあるけれども、しかし、芯をついた特集でもあることは明確。なにしろ、カメラというものの中心が三脚が必要な大判カメラからライカなどの小型カメラに写ってきてからこちら、基本的に小型カメラはスナップ写真のための機械だし、報道写真などもスナップ写真の一部だっていう言い方もできるし、すべての小型カメラによる写真はスナップ写真だっていう言い方だってできるのだ。

 勿論、表紙は路上スナップの達人、森山大道氏だし、口絵16ページも森山氏の写真『「記録」路上で」だ。

 記事は「スナップ写真を愛するすべての読者へ」と題するハービー山口氏、大西みつぐ氏、中藤毅彦氏の鼎談にはじまり、

実践!〇〇をスナップする」という総合タイトルで
家族の日常 「ほとんど(カメラを)無視状態ですね」(妻) 須田一政
通勤途中の風景 「自分自身を写す、感覚で」 大西正
転勤先の地方 「5年もいると、見る目ができあがる」 中村邦夫
夜の街 「写真の世界に入っていく感覚」 星玄人
仕事仲間 「時間をかけて相手の懐に入り込む」 梁丞佑
海外① 「遠い記憶のようなシーン」 HARUKI
海外② 「ぐっとくる瞬間をつかみ撮る」 山内道雄
コンセプチュアル 「写真をつなげて、ひとつの『建物』をつくるように」 布施直樹
記録を残すということ 「日本人が見た『1960年代、アメリカの日常』」 櫻井文雄

 というストリート・スナッパーたちの記事にプラスして

写真好きのための法律&マナー SEASON2 第5回『肖像権、著作権、プライバシー権、盗撮、施設管理権…いまさら聞けないスナップ撮影・写真発表の「落とし穴」』 吉川明子

 という構成。

 特集の惹句は

「スナップ写真は、間口は広いが、ある意味、不遇なジャンルである。一部の著名写真家の作品を除けば「売れない。だから好きなように撮って、勝手に発表するしかない」という状況がある。スナップ写真家の大半は、写真と離れたなりわいを持ち、その合間に撮影する。彼らの立ち位置を「プロ」「アマチュア」で区別することに意味はない。そんな写真界での逆境こそが彼らの作品の力強さの源なのかもしれない。作品には彼らの人生が投影されている。スナップ写真は人生だ!」

 というもの。

「スナップ写真家の大半は、写真と離れたなりわいを持ち」とは言うものの、しかし、スナップ写真をスナップ写真として発表しているひとの大半は、実は写真家である。いわゆるアサインメントの写真撮影の合間を縫ってスナップ写真を撮っていたりして、そうした作品はお金にならないので、「アサヒカメラ」や「日本カメラ」などのカメラ雑誌で発表したり、写真展などで発表して、後にそれが書籍化されたりしている。

 幸いSNSのおかげでそうした写真発表の媒体はかなり広がっているし、私が9年前に始めたこのブログだって、まあ、私の写真発表媒体であることには違いない。

『スナップ写真を撮りたいと思った場所が撮影しても問題ないことが明らかになったところで、いよいよ撮影だ。ここでチェックしておきたい主な権利やルールは次ぎのとおり。
①肖像権
②プライバシー権
③著作権、パブリシティー権
④迷惑防止条例』

 なんてものは当然のこととして、

『最近では美術館の展示でも、あえて「撮影OK」コーナーを作り、SNSでの拡散を狙う動きがある。』

 とは言うものの、まだまだ撮影禁止の写真展なんかが多いことはちょっと残念。東京都写真美術館なんかも再開してからの展示会では撮影OKの場所ができたりしていたんだけれども、最近はまた撮影禁止の写真展が増えて来てしまってちょっと残念。神田のgallery bauhausuなんかみたいに全面的に撮影OKのギャラリーがもっと増えてほしいものだ。

 接写なんてするはずがないので、基本的にその写真展のパブリシティーになるはずなので、撮影OKにした方がよっぽどメリットがあるはずなんだけれどもなあ。

 ってことで、今日もへたくそな私のスナップ写真だ!

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EPSON R-D1s VOIGHTLANDER URTLA WIDE-HELIAR 12mm f5.6 @Sugamo, Ikwbukuro ©tsunoken

  『アサヒカメラ 2018年11月号』(朝日新聞出版/2018年10月20日刊)

2018年6月 3日 (日)

出版取次、苦境一段と 日販、出版社に物流費転嫁 トーハンは経営陣刷新

 6月2日の日経新聞『出版取次、苦境一段と 日販、出版社に物流費転嫁 トーハンは経営陣刷新』から引用。

『出版取次、苦境一段と 日販、出版社に物流費転嫁 トーハンは経営陣刷新 2018/6/2付

 本を配送する取次会社が岐路に立っている。採算が低い書籍事業を長年放置したことが響いており、物流費の高騰なども追い打ちをかけている。業界2位のトーハンは経営陣を刷新する方針を固め、創業以来初の赤字となる最大手の日本出版販売(日販)は出版社に26年ぶりで上昇した物流コストの一部を転嫁する。ただ構造的な問題を抱えるだけに解決は難しい。
 トーハンは社長の藤井武彦氏が退任し、副社長の近藤敏貴氏が6月下旬に社長に就く。近藤氏は営業畑が長く書店の利益率の改善を推し進めるほか、経営課題である物流の効率化に取り組む。出版社との条件見直し交渉にも力を入れる。
 日販は2018年初から取引額が多い上位100社の出版社と条件の見直し交渉に着手した。出版社は雑誌1冊あたり、価格に0.55%を乗じた金額を「運賃協力金」として支払っている。日販は0.85%への引き上げを打診し、4月までの決着を目指したが、交渉は難航した。

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 ある大手出版社の社長は「取次の自助努力の余地がまだ大きい」として日販の打診を拒否。中堅出版社の社長は半額の負担に応じたほか、書籍の取引も日販に有利な条件に変更した。「年に1000万円以上のコスト増につながるが、致し方ない」
 値上げを打診する背景には、物流コストの上昇がある。日販は書籍の配送を委託する物流事業者の半数にあたる16社から、この1年間に値上げや撤退の申し入れを受けた。日販の雑誌の物流コストは5年間で3割も上昇した。ほかの取次会社もこうした経営課題を抱え、日販を含む取次大手4社は26年ぶりに出版社に物流コストの負担増を打診している。
 取次会社の苦境を象徴するのは、日販の18年3月期の単独決算だ。本業の営業損失が5億6100万円と、1949年の創業以来初の営業赤字となった。雑誌は5億円の黒字を確保したが、利益水準は5年間で6分の1に縮小。25億円の損失を計上した書籍を支えきれなかった。
 日販の平林彰社長は「雑誌に依存した取次業は誇張ではなく崩壊の危機にある。書籍は30年以上赤字が続き、事業として成立していない」と警鐘を鳴らす。
 小口配送が多いコンビニとの取引も業績を圧迫する。配送する書籍は減る一方、配送先の増加に伴い輸送効率が悪化。コンビニ事業は15年から採算割れの状況が続き赤字額は拡大し続けている。
 取次会社なしに書店に書籍を届ける物流網は維持できない。年間8万点近くもの新刊が発売され、その7割を日販とトーハンが全国の1万2000の書店に届ける。
 物流コストの上昇は続く可能性があり、取次会社は出版社に本の定価の引き上げを強く促している。一般的には出版社・取次・書店の取り分は、書籍の定価の7割・1割弱・2割強と固定され定価が上がれば書店を含む3者の取り分が増えるという見立てだ。
 トーハンの藤井社長は「書籍の定価は最低賃金より伸びていない。出版社は勇気ある決断をしてほしい」、日販の平林社長も「国際的に比較しても日本の書籍の定価は低い」と、業界の会合で出版社に呼び掛けている。ある大手出版社の幹部は「単価が高い単行本の定価を積極的に引き上げ、安価な文庫の値上げも検討したい」と話す。』

 という記事なんだが、まあ、トーハンと日販は、これまで中央社、大阪屋、栗田、太洋社などの倒産、業務提携を経て、いまや完全な二強体制を敷き、さあこれからは出版社との交渉だってことで、出版社に雑誌の流通コストの転嫁を求めて交渉に乗り出した、ってところなんだろうけれども、まあ、多分これは大手出版社からの抵抗にあって実現は難しいだろう。

 取次はこれまで単なる書籍・雑誌の「出版社→書店への取次業=配送業の中抜き業者」ではないということで、「いまや取次ではない、販売業だ」と言ってきたんだけれども、実はのその実態はやっぱり「取次」でしかないことを露呈してきたんだなあ。

 実は、大手出版社としては既に自社の中にマーケティングデータをもって雑誌や書籍の販売戦略を策定してきていたし、大手出版社としては別に取次に取次以上の役割は求めていないという状況が次第に当たり前になってきつつある。つまり大手出版社にとっては取次は別に「販売会社」ではなくて、「取次業」以上のものは求めていないし、黙って俺の会社の雑誌や書籍を配送することに専念すればいいんだというのが本音。

 更に言ってしまえば、取次が「自分たちがいればこそ、全国の書店に雑誌や書籍を配送できる」と言っていることも、別に「そこまでしなくてもいいよ」というのが大手出版社の考え方でもある。つまり、出版社が置かれているような熾烈な競合状態に、取次や書店が置かれることに何の躊躇もいるだろうか、ということなのだ。ダメな書店も取次も潰れるところは潰れても結構という考え方だ。

 大手出版社側は結構これまでも自主流通雑誌などの出版を試みてきた。しかし、その度に取次は書店(日書連)なんかを動員して「書店を潰そうという大手出版社の策動は許さない」なんて運動を起こして、出版社のそうした動きを潰してきたんだ。しかし、いまや出版社と読者はダイレクトに結びついてきている状況だ。つまり、そこで許される流通コストはまさしく「物流」だけのコストでしかなく、それ以上のマーケティングコストなんかはいらないのである。

 だとしたら、もっともっと書籍雑誌の物流コストは下げられるというのが大手出版社の立場であって、取次各社の物流コストアップの要請を受け入れる素地などありはしない。

 まあ、さまざまな業界で再編・再々編が言われている最近の考え方からすれば、出版取次業というのももはや出版業界における存在価値は失ってきているのかもしれない。

 まあ、書籍やコミックに関していってしまえば、今や電子書籍や電子コミックが当たり前になってしまっている時代だ。紙の雑誌もどんどん流通量が減ってきている状況の中で、いまやどうすればその流通量を増やすことなんてできるんだろうか。

 そんな状況下での日販、トーハンの物流費アップ提案なんて、到底出版社としては受け入れられる状況にはないだろう。

 今や、出版社・書店も業態変化による生き残り戦略が求められている時代だ。おなじことが取次業にも言えるのではないだろうか。

 

2017年7月15日 (土)

『男たちが見た小池百合子という女』「都民ファーストの会」なんてものにダマされちゃいけないよ

『文藝春秋 2017年8月号』のカバーストーリーは『安倍首相が自民党を劣化させた』という記事なんだが、もはやそんなことは良くわかっていることなので、あまり興味はない。むしろ、興味をもって読んだのが『男たちが見た小池百合子という女』という石井妙子さんの記事だ。

 東京都議選は戦前の予想通り小池百合子率いる都民ファーストの会の圧勝に終わったわけなんだけれども、じゃあ、それは何が勝利のカギだったのかというと、実は何にもハッキリしていない。築地市場を豊洲に移転させるのかどうかという問題についても、結局は都議選公示ギリギリになって「市場は豊洲へ移転させる。しかし、築地もブランドとして守る」という玉虫色の結論(?!)を提示しただけで、実は都知事になって一年間の間には何も進展していないのと同じことなのだ。

 都知事というのは、確かに政治家の側面も持っている人物ではあるけれども、一方で行政官でもあるのだ。確かに、政治家としての小池都知事の活動は目立っていたのかもしれないが、行政官としては、実は何もやっていないのと同じなのだ。「ふるい都議会を、新しく」っていうのが今年の都議選の都民ファーストの会のキャッチフレーズなんだが、都議会のどこが古くて、どこを新しくするのかっていうのは、実は選挙戦中には全く触れておらず、それはこれからの課題ってことになってしまうと、「何だそれは、じゃあ何も言っていないのと同じじゃないか」ということになってしまう。

 確かに、勢いで都知事になってしまったけれども、じゃあ、都知事としての都政に対するビジョンとしては、実はこれから考えるっていうんじゃ、もう遅いんだなあ。既に、都知事に就任して一年たってるんですよ。

Photo_2 『文藝春秋 2017年8月号』

 石井妙子氏は『新潮45』1月号で小池百合子とその父親の関係を描いた『小池百合子研究 父の業を背負いて』という記事を書いているが、本稿はその延長線上にある、「小池百合子と権力者の関係論」を書いたものだ。サブタイトルは「小沢一郎、細川護熙、守屋元次官ら12人の証言」。

 では、その12人とはどんな人物たちなのか。

 まず登場するのが、日経新聞出身で当時はテレビ東京取締役報道局長の立場にあった池内正人氏。とにかく小池百合子を新番組「ワールドビジネスサテライト」の初代キャスターに据えて、その後の小池百合子の華麗なる歴史というか、男性遍歴の元を作った人だ。

 次が日本新党を立ち上げて小池百合子をイメージキャラクターに起用した、細川護熙。

 日本新党に社民連から合流した江田五月『細川さんの輝きが失われて、ぐらつき始めた時、彼女はもう連立を組む新生党の小沢一郎さんに近づいていた。気を見るに敏だなあ、と感じた記憶があります』。

『新進党は二百人を超える大野党として好スタートを切ったものの羽田孜と小沢一郎の対立が深刻化し、やがて内紛となる。江田や細川は羽田につき、小池は小沢についた。新進党の解党後は、小沢とともに自由党に参加。
 この時、行動をともにした同僚に西村眞吾がいる。新進党、自由党で一緒に過ごした西村は「やくざ世界でいえば、『姐さん』のようなポジション」だったと小池を語る』

『小沢一郎の側近中の側近、自由党時代には参議院議員も務めた「小沢の懐刀」平野貞夫が振り返る。
「自由党は自民党と連立しましたが、連立を続けるべきか、あるいは袂を分かつべきかで、党内の意見が分かれた。小池さんも僕も、リベラルな保守政党として、自民党とは一緒にならずにやるべきだと思っていた。小池さんは『自民党に合流しないで踏ん張りましょうよ』と言ってね。小沢も感激していた。ところが、そんな小池さんに公明党を通じて自民党が『応援するから自由党を出ろ』と揺さぶりをかけてきた。でも、小池さんを信じていたから小沢は特に対策はしなかったんです」
 自民党なんかとくっついてはダメだと主張する急先鋒だった小池が、離反するとは考えられなかったと平野はいう。
「でも、いよいよ小池さんが怪しい、抜けそうだと情報が入ったので、私は小沢に『小池さんに電話して残るように説得してくれ』と頼んだ。それで小沢が小池さんに連絡をして、『自由党で比例第一位にするから残ってくれ』と引き留めたんです。ところが、その時、小池さんがなんて言ったか。『比例第一位といっても自由党から当選者が出ると思ってるんですか』って。どうして、そんなに薄情なことが言えるのか。慄然とした』

『小泉は郵政民営化法案に反対する自民党議員の選挙区に、それぞれ「刺客」を送り込む。この時、真っ先に手をあげて自ら刺客第一号になると宣言したのが小池だった。
 小池は自民党の実力者、小林興起のいる東京十区に降り立った。小林らには「抵抗勢力」というレッテルが張られ、連日、ワイドショーは小林と小池の対立構造を報道し続けた』

『小池さんは小泉さんに気に入られて、すぐに環境大臣になった。でも、それだけでは満足しないで大臣なのに自分の選挙区をあっさり捨てて、刺客に立候補した。どうしてそこまで小泉さんにゴマをすったのか。選挙の時も『私は環境大臣で忙しくて、郵政民営化なんて勉強するヒマはなかった』と堂々と言っていた。それなら、なぜ手をあげてまで刺客になるのか。それは主義主張がないからで、ただの遊泳術だ』

 小池百合子は第一次安倍内閣で防衛大臣になる。

『守屋武昌元事務次官は今、口にする。
「小池さんは防衛大臣になる前、小泉政権下、環境大臣と兼務で沖縄及び北方対策担当大臣をしていた。その時から、沖縄問題に大きく関与してきた。小池さんには沖縄問題を解決して名を挙げたい、という強烈な欲が感じられました。また、沖縄財界の一部の人たちと繋がっていて、そこで聞かされる話を鵜呑みにしていた。
 小池さんは『あなたたちが主張しているV字型滑走路案はやめて、辺野古の沖合を埋め立てる案にしたほうがいい。沖縄の財界もそれを望んでいる』と言いました。環境大臣をやっていた人が海を埋め立てればいいと簡単に言うのが不思議でした。
 V字型滑走路案というのは米軍基地内を中心に滑走路を作るという案で、これならサンゴ礁への影響を最小限にできる。一方、沖合埋立案は、環境を破壊します。環境派を敵に回すわけにはいかない。しかし、埋立案のほうが公共事業としては、地元の業者を潤すことになるので、沖縄財界は盛んにゆさぶりをかけていたんです。こういった複雑な事情を小池さんは、十分に理解していなかった。国防に対する知識は、それまでの歴代の大臣と比べて失礼ですが、低かった」』

 まあ、やっぱり最後は小沢一郎だろうなあ。

『都議選は勝つでしょう。彼女がくまなく回って応援演説すれば。では、勝ってどうするのか。そここで何をするのか。そこからはじめて彼女に、本当の評価が都民から下されることになる。だから、これからが大変なんです』

『築地移転の方針を示した三日後の二十三日、公示日を迎え都議選が本格的にスタートした。選挙を仕切るのは小池百合子の「腹心」「参謀」と言われる、元都議の野田数である。都議時代には尖閣列島購入計画を熱烈に支持し、大日本帝国憲法復活請願を都議会に出したことでも知られる。小池とこの野田によって「都民ファーストの会」の候補者は選定された。候補者たちは小池をひたすら仰ぎ見て、その考えに追従すると表明している』

 って、なんだこりゃ。

 ビジョンなき「都民ファーストの会」を率いる小池百合子に、世界的な予算を使っている大都市、東京を任せるって……、大丈夫か?

『文藝春秋 2017年8月号』

2017年4月 3日 (月)

『「中学英語」でペラペラ話す』

 月2回刊の『プレジデント 2017年4月17日号』の特集が『世界が証明◎1500単語で大丈夫   「中学英語」でペラペラ話す』という。

Photo 『プレジデント 2017年4月17日号』(プレジデント社/2017年3月27日刊)

 特集内容は……

『トランプ大統領vs孫正義社長「世界一やさしい英会話」を全解明』
『「覚えが悪いのにはワケがある」英語勉強法の脳科学』
『知らないと怒られる「超失礼な学校英語」フレーズ30』
『「英語の品格が上がる」ゴールドマン・サックスが教える言い方』
『〈最高の英語テキスト・英会話スクール〉2017ランキング』
『コスパ検証◎短期集中「スパルタ型」英語塾の実力』
『「1カ月で100点上げる」TOEICレベル別ワンポイントアドバイス』
『教会、カルチャーセンター、交換学習……お金をかけない英会話習得術』
『「訪日アジア人と英会話トーク」通じて感動! 完全ドメスティックの接客法』
『安くて効果抜群の「プチ留学」コースガイド』
『授業参観で驚愕「有名私立中学」のすごい教え方』

 という盛沢山なもの。

 中でも面白いのが一番最初の『トランプ大統領vs孫正義社長「世界一やさしい英会話」を全解明』。

"Carlos Slim, the great bussinesman from Mexico, called me about getting together for a meeting. We met, HE IS A GREAT GUY!"

"We have Sergeant Bergdahl. Right?"

"Maybe we're not supposed to [get into that fight]. Okay? Okay?"

"They don't have a clue. They can't lead us. They can't. They can't even answer simple questions. It was terrible."

"So important that you get out and vote. So important that that you watch other communities."

"North Korea is a big problem, North Korea is big problem."

 以上は本書に書かれていたトランプ氏のTwitterや演説からの引用なんだけれども、関係代名詞は"that"のみだし、そのほとんどが構文になっていない。カーネギーメロン大学言語科学研究所の調査で分かったことは、トランプ氏の英語は(アメリカの)中学1年生レベルだということ。過去の大統領ではリンカーンが高校2年生レベルで最高、ブッシュ・ジュニアが小学校5年生で最低、ということでトランプ氏は下から二番目らしい。

 まあ、日本の中学1年生ではまだちょっと無理かもしれないが、こんな一番単純な構文の、関係代名詞だって"that"しか使っていない英語なら日本の中学3年生でも理解できちゃう程度の映画なんだなあ。

 英語音声学や英語スピーチなどが専門の米山明日香氏によれば「トランプさんが使う英語はアメリカの小学6年生から中学1年生くらいのレベル。あえてアメリカ人の平均的な英語レベルよりも下げることで、幅広い層に伝わるコミュニケーションを心がけているのでしょう」っていうんだけれども、むしろトランプ氏の「お脳」のレベルが中学1年生なのではないでしょうか。

 ビジネスでも随分失敗して税金を納めていないようだし、まあ、ビジネスの勘なんてインテリジェンスとは関係ないもんなあ。

 で、一方の孫氏の英語も凄いことになっている。

"Today's topic is "Mobile goes broadband."

"As I said in the first part of my presentation, U.S. has been NO.1."

"We are number one internet company in Asia."

"O.K. Theory is becoming reality."

"It's no longer PC Internet."

"What is really driving the Internet growth?"

 まあ、これも「中学生レベル」の英語だなあ。もっともIT関連の用語は基本的にすべて英語なので、基本的に英語とは「なじみ」のよい業界ではある。それにしても、トランプ氏はまだ"that"という関係代名詞は使っていたけれども、孫氏はそんなものには目もくれず、ひたすら「主語+α」という形の一番単純な構文だけを使っている。

 更に、ソフトバンク社長室長の三木雄信氏によれば「孫社長がアメリカ商工会議所で行ったプレゼンで使っている単語を調べてみたら、わずか1480語だった。文部科学省は中学時代に学ぶ英単語の数を1500語前後と定めているから、孫社長は中学生程度の英単語を駆使している」ということだ。

 孫氏はUCバークレーを卒業している。アメリカでも上位に入るUCバークレー卒なので、本来はもうちょっと上級の英語を使えるはずなんだけれども、それでも「日本の社長」としてプレゼンする時は「日本人として」行うわけであるな。

 う~ん、そうかトランプ氏はアメリカ大統領に当選して、最初に会った外国人は孫正義氏なわけなんだが、二人はお互い中学生英語で語り合ったんだろうなあ。

 っていうか、そうなんだよな。語彙としてはせいぜい中学生で学ぶ1500語くらいで日常会話は成り立ってしまう。「主語+α」のビジネス英語はその業界にいれば自然と身につくもの。で、そんな形で身に入れたビジネス英語と、中学英語を「キチンと」マスターしていれば、実は英語なんて簡単、簡単!

 まあ、私の場合は、以前にも書いたけど、赤坂のバーで出張外人と喋っていた「酔っ払い英語」なんですけれどもね。考えてみれば、その頃使っていた英語も「主語+α」だけの単純な英語だったなあ。

 それでも今でも「有効」。

『プレジデント 2017年4月17日号』(プレジデント社/2017年3月27日刊)

2017年2月25日 (土)

講談社、3年ぶりに増収増益に

 1月30日のブログ『「出版不況」って何なんだろう』でちょっとだけ触れた講談社の決算発表が2月21日にあり、その記事が『新文化』2月23日付け(木曜発行・金曜配達)で掲載されていたので、そのご報告。

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『2月21日、株主総会および取締役会を行い、第78期(H27.12.1~同28.11.30)決算と役員人事を発表した。期中の売上高は1172億8800万円(前年比0.4%増)、当期純利益は27億1400万円(同86.7%増)。75期年以来3期ぶりの増収増益を果たした』というリードに引き続き『売上高の内訳は、「雑誌」627億6800万円(同7.4%減)、「書籍」173億6700万円(同1.1%減)、「広告収入」46億6900万円(同3.0%減)、「事業収入」283億5300万円(同29.7%増)、「その他」9億9600万円(同38.1%減)、「不動産収入」31億3300万円(同0.6%減)。
 事業収入の内訳は、「デジタル」175億円(同44.5%増)、「国内版権」70億円(同6.3%増)、「海外版権」36億円(同16.0%増)。
 書籍、雑誌市場が縮小し、紙媒体の売上げが前年を下回るなか、デジタル・版権収入が大きく伸長した。
 野間省伸社長は「収益構造改革の成果は徐々に出始めていると思う」と話す一方で、紙媒体の減少に歯止めがかからないことに強い危機感を示し、デジタル・版権事業の基になる紙媒体の重要性を改めて述べた。
 すでに始まっている79期については、売上高1214億円、税引前当期利益73億円と増収増益の目標を掲げている』とまとめている。

 まあ、かなり早くから進めていたライツ・シフト、デジタル・シフトがやっと芽を吹いてきたということなのだろうけれども、まあ、そのライツ・シフトの方を進めてきた私にとってはなんとかホッとできた状況ではある。まあ、私は「国内映像制作→国内版権」の流れなんだけれどもね。

 いずれにせよ、やはり早くから進めていたデジタル・シフトが芽を吹いてきたということなんだけれども、やはり紙媒体の衰退はデジタル・ブック登場当初から言われてきたことであり、「いやいや、読者の紙離れはそんな簡単にやってきません」なんて言ってきた出版社は皆前年比ダウン、利益減少、倒産の危機っていう状況に陥っているんだから、今や出版界のデジタル・シフトは止めようもない事態なのだ。

 というか、新しいメディア、テクノロジーが登場したとたん、それ以前からあるメディア、テクノロジーは衰退するっていうのが歴史的な必然であるのだ。である以上、それまでの古くからあるメディア企業は、新しいテクノロジーを如何にして自分の中に取り込まなければいけないのか、ということを考えなければ、その表舞台から消え去るしかない運命にあるのだ。

 そんな意味では、馬鹿みたいに紙書籍と電子ブックの同時パブリッシュ(出版)を目指してきた講談社のやり方は間違っていなかったということなのだろう。まあ、現状は完璧な同時パブリッシュまでには至ってはいないんだが、かなりの状況で実現しているのは立派だし、多分、日本の出版業界でここまで同時パブリッシュができているのは、講談社とKADOKAWAだけじゃないだろうか。

 ということで、KADOKAWAの決算報告にも注目したいんだけれども、決算期が違うので、これまたKADOKAWAの決算報告が出たらご報告します。

 まあ、いずれにせよ新しいテクノロジーが出たらそれに対応しない企業はダメになる、ってことですね。

2017年2月 1日 (水)

⇧上げ 下げ⇩ マンション大調査

『週刊 ダイヤモンド』(2017年2月4日号)の特集が「⇧上げ 下げ⇩ マンション大調査」っていうもの。

 まあ「大調査」っていう割には表っつらだけを撫でたような感じもないではないが、取り敢えず読んでみよう。

2_4 『週刊 ダイヤモンド 2017年2月4日号/ダイヤモンド社/2017年1月30日刊)

 記事は「⇧上げ 下げ⇩ マンション大調査」という大タイトルの下

Part 1「新築と中古が逆転 マンション戦線“異状”あり」

Part 2「中古マンション エリア密着レポート」

Part3「それでもやっぱり 新築マンションが欲しい!」

Part 4「だまされないための 管理と大規模修繕のツボ」

 という4パートに分かれている。

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 まずは Part 1「新築と中古が逆転 マンション戦線“異状”あり」なんだが、要はまず土地の取得価格の高騰がある。いまや新築マンション市場は一種の「ミニバブル」状態となって、場所によっては東京都心エリアと同じくらいの土地取得価格が江東区や城南、湾岸、武蔵小杉あたりまで広がっているという状態なのだ。『局地バブルはいまや、都心近郊にまで及んでいる。江東区の深川エリアで販売されているタワーマンションの坪単価が500万円を超えるケースもある。武蔵小杉では、ほぼ山手線内である文京区と同じ単価でタワーマンションが販売されたり、門前仲町や木場といった辺りでも坪単価300万円というのが、今の相場なのだ』という。

 その結果、新築マンションよりは既存の中古マンションのほうにユーザーの目が行っているということなのだが、 でも、それはやっぱりマンションの立地なんだろうな。ただし、マンション資産価値の騰落率でワースト1位になったのが渋谷区松濤にある「プラウド松濤」でマイナス42.2%だっていうんだから、ちょっとその理由は分からない。

 まあ、「いつ、どこで買うか」っていうのは買い物の基本なんだけれども、マンションもその基本通りなんだろうなあ。

『ミニバブル期に分譲されたマンションの騰落率を見ると、東京23区であっても、いわゆる都心3区(港区、中央区、千代田区)以外は一部を除き、ほぼマイナスに転じていることが分かる。東京都以外では神奈川県と大阪府の中心部、京都府の中心部以外はほぼ全滅だ』

 というんだけれども、まあ基本的なことを言ってしまえば「家というものは買った時が最高の値段で、そこからは順々に下がっていくものだ」。経年変化っていうものもあるし、それを超えて値段が上がるっていうのは、それこそ土地の値段がバブルみたいに高騰しなければありえない、って考えれば値段が下がってしまうっていうことはやむを得ないことなんだ。

『「うちのマンション、ちょっと前まで含み損だったのが、ここ最近は含み益が出ているみたいなので、売るなら今かなと考えているんですよ」
 東京都の湾岸部にあるタワーマンションに住み、都内で働く40代半ばの会社員は最近、自宅マンションの資産価値が気になって仕方がないという』

 っていうんだけれども、じゃあ、そこを売ってどこに移るのよってのが、しかし、肝心なんだなあ。移った先のマンションや一戸建ての資産が目減りしたんじゃ意味ないじゃん。だったら、自分が住んでいるマンションの資産価値が上がったことだけを喜んでいればいいのであって、だからといってそこを売ることばかり考えていてもあまり意味はないのではないだろうか。

 その他、Part 2「中古マンション エリア密着レポート」では「中古マンション 首都圏・関西エリアルポ」として「品川・港南・芝浦 特徴的な物件が多い港南 芝浦も品川寄りの物件が有利」「勝どき・晴海・月島・豊洲 東京五輪の開催決定で急上昇 不安材料は選手村の供給後」「有明・東雲・台場 開発見込める有明で価格高騰 東雲は不便さ否めず伸び悩み」「武蔵小杉&神奈川県 武蔵小杉の上昇基調は不動 横浜、川崎も騰落率50%超続々」「千葉県 都心に近い本八幡が大幅上昇 常磐線沿線は駅近くでも停滞」「埼玉県 浦和駅の二大タワマン市場 大型物件の登場で激変か」「関西 大阪市内にタワマンが林立 京都は沸騰、兵庫は安定的」

 などがあるんだが、私にとってはなんでタワーマンションがいいのか、どこがいいのかよくわからない。

 同じマンションでもやはり100戸を超えてしまうと、どんな人が住んでいるのかが分からなくなってしまうし、そうなると管理組合も運営が大変になってしまい、結局そうなると管理会社のプロや一部管理組合のボスに管理を委ねることになってしまう。そんな大規模マンションよりは居住者の顔が見える中小規模のマンションの方が住みやすいし、安心して管理組合なんかも運営できる。

 結局、タワーマンションって最後どうにも管理ができなくなってしまい、スラム化してしまうんではないだろうか。スラム化してしまったマンションって、実は今、池袋辺りに沢山あるんだけれども、ああにだけはなりたくない。

 というと中小規模の顔が見えるマンションの方がいいと思うんだけれどもなあ。

『週刊 ダイヤモンド 2017年2月4日号/ダイヤモンド社/2017年1月30日刊)

2017年1月30日 (月)

「出版不況」って何なんだろう

『創 2017年2月号』は毎年恒例の「出版社の徹底研究」だ。

Photo 『創 2017年2月号』(創出版/2017年1月7日刊)

 特集は「出版ニュース」編集長の清田義昭氏、筑摩書房顧問の松田哲夫氏、『創』編集長の篠田博之氏による鼎談『書店・取次の倒産相次ぐ 深刻不況・出版界の危機』なんだが、なんかちょっと他人事みたいな感じだ。

篠田 その流れ言うと、この正月には書店店頭を活性化させようとして、従来は休みだった流通を動かしてたくさんの雑誌を増刊別冊として売ることになっています。日本雑誌協会が音頭をとって、大手出版社の販売担当は相当盛り上がっているようです。正月に雑誌の新しいものが全く市場にないのは何とかなからいかと2~3年前から言われて、2016年の正月は幾つかの週刊誌がセブンイレブンで特別号を出したのですが、それが17年はかなりの規模で行われることになった。
 これも雑誌の落ち込みを何とかしたいという業界の危機感の現れですね、雑誌市場の落ち込みはこの何年か深刻で、出版界全体の大きな問題になっています。何しろ10年ほど前と比べると市場規模が半減していますからね。
松田 確かに雑誌が全体ではものすごい落ち込みなわけだけれども、例えば『週刊文春』のようにスクープを連発させると部数も伸びる。スクープで勝負する週刊誌が少なくなった分、情報を独り占めできるというメリットもある。『週刊文春』がやっぱりすごいと思うのは、取材をきっちりやっているでしょう。スキャンダル・ジャーナリズムとしてはある意味本気でやっている。いま『週刊文春』は一強ですよ』

 というのはわかるんだが

清田 雑誌部数の公査機関であるABC協会は、年に2回、雑誌の平均実売部数を発表していますが、1~2年前から電子版の部数と、最近は「読み放題」サービスで読まれた数も出しているんです。それを見ると、紙の雑誌よりも読まれているものもあるんですよね。例えば『SPA!』は紙の雑誌の実売が5万6000なのに、読み放題では12万ですよ。
 だから、ある書店の人が言っていましたけど、dマガジンというのは麻薬なんですって。今は伸びているし、記事を提供している側も喜んでいるが、長期的に見れば紙媒体が影響を受ける。気がついた時にはどうしようもなくなっている。
松田 みんながスマホで雑誌記事を読むようになると、紙の雑誌が売れなくなると心配する人もいるし、逆にウェブで面白い記事を見て、紙の雑誌を買ってくれる人もいるという可能性もないではない』

 というのを読んでみると、なんか筑摩書房の顧問という現役を退いた人の方が、状況をよく見ているような気がする。つまり、今は電子出版に積極的に取り組む時期であり、電子出版の波に乗り遅れた出版社は、いずれなくなる出版社だということ。

 その他の特集は『巨艦・講談社が試みる紙と電子の様々な模索』『書籍好調、小学館の組織改編と新たな船出』『「コミック王国」集英社の雑誌をめぐる新たな試み』『新潮社が取り組む新潮文庫の抜本的見直し』『『週刊文春』健闘、文藝春秋の次なる課題』『「雑誌王国」健在! マガジンハウスの今後』『光文社の経営支える女性誌が迎えたの転機』の6本。

 ところで、この6社のうち『巨艦・講談社が試みる紙と電子の様々な模索』と書かれた講談社が、多分一番「本の電子化」について積極的だろう。昨年あたりから「紙と電子書籍雑誌のサイマル化」というものを実現しつつある。

『吉村浩販売局局次長兼デジタル第一営業部長に話を聞いた。
 講談社ではコミックだけでなく全ての雑誌を紙と同時に電子でもサイマル(同時)配信するという方針を掲げている。
「全雑誌をサイマル配信していると言ってよいと思います。読者の選択肢を増やすという考え方で可能な限り対応しようということですね。
『クーリエ・ジャポン』のように、紙の雑誌をやめて電子だけにしたものもあります。2月から始めたものでまだ黒字化には至っていませんが、計画通り会員数も増えています。月額980円で課金し、情報は毎日更新していきます。こいうビジネスが成立するのも紙の雑誌を出してきて培った信頼性があるからだと思います。
 紙の雑誌もそえぞれウェブサイトを持っており、『フライデーデジタル』や『週刊現代オンライン』のように課金しているものもあります。
『週刊現代』などの情報はそのほか『現代ビジネス』というニュースサイトでも配信しています。こちらは無料のサイトで、広告モデルですね。オリジナルな情報もたくさん出していますが、文字量が多いわりにアクセスが多いことで知られています。コストを抑えて運営していることもあって、既に利益も出しています。
 デジタルのみの配信を行っているのは40代女性向けの『ミモレ』もあります。コアなファンがついており、アンケートを実施すると1000人くらい答えてくれています。40代女性は可処分所得も高いし、広告収入モデルで十分やっていけると見込んでいます。
 デジタルコミックは好調で、11月は対前年比で175%という高い数字をあげています。電子の実の配信を行っているものもあり、例えば6月に立ち上げた『ハニーミルク』はライトBLと呼ばれるジャンルのコミック誌です。デジタルだけのものは他にも『姉フレンド』とかいろいろあります。刺激的な女性向けのコミックは電子が伸びると言われますが、特にBLのようなものは電子がよく売れますね。『ヤングマガジン』が運営している『eヤンマガ』なども男性だけでなく女性もよく見てくれています。
 電子の場合、ひとつの作品がヒットすると、同じ作者の過去作もすぐに見られていくという特徴があります。例えば『eヤンマガ』で人気に火がつき紙のコミックスも売れている『食糧人類』という作品から、『アポカリプスの砦』という作品につながって読まれるようになりました』

 この『ひとつの作品がヒットすると、同じ作者の過去作もすぐに見られていく』という特徴こそは電子出版ならではの「ロングテール」現象なんだろう。

 その結果なんだが、11月決算の講談社の場合、昨年度は増収総益で、今年の1月には全従業員に30,000円の一時金が出たそうだ。まあ、30,000円が多いのか少ないのかは別として、昨年は特別なミリオンセラーが出たわけでもないし、特別な大ヒット雑誌があったわけでもない講談社が増収増益決算というのは、やはり電子の貢献が多いのだろう。その電子なんだが講談社の場合、売り上げが155億円あったそうだ。つまり総売り上げの10%ほどが電子出版なんだから、やはり早めに電子出版に取り組んでいたのが功を奏したということが言えるんではないか。

 講談社は2月末には株主総会があるので、そこでどんな発表があるのかが気になる。その時は、またご報告をします。

 多分、講談社同様積極的に電子出版に取り組んでいるKADOKAWAあたりも同じような結果になっているのではないだろうか。

 つまり、電子出版に取り組んでいない会社ほど「出版不況」なんて使い古された言葉を使いたがっている、っていうことなんだなあ。

『創 2017年2月号』(創出版/2017年1月7日刊)

2016年8月18日 (木)

SPA『低所得(40代で年収300万円台)時代』なんだが……

『SPA』8月16日・8月23日合併号の特集が『「低所得(40代で年収300万円台)時代」の実態』というもの。

Spa 『SPA』8月16日・8月23日合併号(扶桑社/2016年8月9日刊)

 特集の中身を見て行こう。

『40代年収300万円台のサラリーマン200人に聞いた、あなたが低所得だと思う理由ランキング』というのがある。

①出世や昇給するほどのスキルがないから  98人
②転職回数が多く、条件が悪くなるから      65人
③会社の業績不振のせいだと思う         63人
④年齢に見合う仕事のスキルがないから     53人
⑤誰でもできるレベルの仕事をしているから    49人
⑥一度、非正規になってしまったから        40人
⑦責任ある仕事をやりたくないから         33人
⑧学歴がないから                    27人
⑨体の具合がよくないから               17人
⑩そもそもあまり働きたくないから          15人

 というものなんだが、⑦や⑩は問題外として、「スキルがない」とか「誰にでもできるレベル」の仕事しかしていない、というのは本人の責任なのか、会社の責任なのかがよくわからない。会社がそういうスキルをつけるチャンスや責任ある立場での仕事を与えてこなかったのか、あるいはそんなチャンスはあったのだけれども、本人にやる気がなかったか、あるいは見落としてしまったのか、その理由次第では「お話にならない」のかどうなのかがわからない。

 実態を見て行こう。

『旅行会社勤務の田中勝さん(仮名・41歳・独身)は年収350万円、会社の急な業績悪化で年収が100万円ダウン! ローンに縛られ低所得者生活に』

『大手スーパーマーケット職員の畑中浩二さん(仮名・39歳・既婚)は年収390万円、会社合併で出世が白紙。以後も昇進のチャンスがなく、低収入のまま横ばい!』

『飯野政史さん(仮名・49歳・既婚)は大手物流会社で12年(年収600万円)、食品業界で9年(年収500万円)と、これまではそれなりの所得を得てきた。しかし、最初の会社は同期との出世レースに敗れ、居心地の悪さから自主退社。次に勤めた会社ではリストラに遭い、3年前に物流関連企業に転職した。ここは正社員ですらなく、嘱託社員という扱いで年収は300万円にまでダウン』

『山本辰夫さん(仮名・45歳・既婚)は現在までに6回転職をした。現在の会社では一度昇進し、月5万円給与がアップしたものの、その後業績悪化でボーナスはカットされ、昇給前の低所得のままだ(年収380万円)。今の会社は外食産業だが、それまでに勤務した会社は建築事務員、夜勤汎用機オペレーター、雑用庶務など一貫性のない職歴』

『食品工場でアルバイトとして働く伊藤隆行さん(仮名・42歳・独身)は、大学時代’90年代末の就職氷河期と重なり就活に失敗。以後18年間一度も正社員になれず、年収234万円』

『正規雇用といっても社会保険にすら加入していないコンビニ店長の林寛貴さん(仮名・39歳・独身)は、大学時代、留年を重ねたこともあって卒業後はフリーター生活を続けていましたが、4年前にバイト先のコンビニのオーナーに『店長をしないか?』と言われ、その話に乗ったんです。とはいえ、フランチャイズ店の雇われ店長なので福利厚生は何もないし、正社員は名ばかりで実際には世間の派遣社員や契約社員以下の待遇です。で、年収234万円』

『東京大学を卒業した健康食品メーカー営業の安村英治さん(仮名・40歳・独身)は、就職氷河期でも自己分析もろくにせず、派手な業界にただあこがれてマスコミや広告代理店ばかり受けていた。全滅してもブランド力で大手商社に入社できたのですが、『俺はこんなもんじゃない』と思い続けていて入社3年目でおよそ680万もの年収を捨て、IT企業やイベントの運営会社、食品メーカーなど業種を問わず転々と“自分探し”の旅が始まった。プライドが邪魔して、一つの会社で踏ん張ることができなかった。1~2年で転職を繰り返し続け現在の残業代も出なくて一日18時間労働も当たり前のブラック企業で年収310万円』

 最初の二人、田中さんと畑中さんは新卒から正社員で勤め続けても低所得のままの人。二番目の飯野さんと山本さんは1社目でつまづき、転職するたびに悪条件になる人なんだが、結局二人に共通するのは転職に一貫性がないということ。これじゃあスキルは身につかないなあ。三番目の伊藤さんと林さんのケースはちょっと悲惨。就職氷河期に当たってしまったのは不運としか言いようがないが、しかし、そこで頑張ってなんとか正社員を引き当てた人もいたんだから、単なる不運とばかりは言えないのかもしれない。

 高学歴プアの安村さんのケースは、もはや自分が悪いんでしょとしか言いようがないなあ。

 まあ、40代っていうのは人生の分かれ道で、出世レースの結果が出始めるのが40代だし、その一方体力的な衰えも出始めるのが40代だ。二徹・三徹も辞さないで働くことができた30代に比べると、もうそんな体力は残されていないし、仮に二徹・三徹なんかができても、その後の体力の回復には時間がかかるかかる。そんな状態になるとやはり管理職になることを望み始める。

 一方、やはり40代で独身ということになるとちょっと焦りますね。周囲はほとんど結婚しているし、こちらもやはり体力(性力?)が気になるし、子どもができてもその成長に合わせて体力が必要になってくる。

 まあ、いろいろな意味で岐路に立たされるのが40代だ。

 かといって、皆が皆出世できるわけではないし、結局は自分の体力に合わせて仕事をするしかない。ということは、そこで収入も頭打ちということになるわけで、低所得でもそれなりに楽しむ方法を考えなければならないということになるんだろう。

 NPO法人ほっとプラス代表理事のソーシャルワーカー藤田孝典氏は言う。

『今の社会構造や雇用形態が変わらない限り、40代が年収アップを見込むのは難しい。むしろ、今後は『40代で年収300万円もあるならまだ幸せだ』と言われるような社会に向かう可能性が高いですね』

 ふ~む、なるほどなあ。

『SPA』8月16日・8月23日合併号(扶桑社/2016年8月9日刊)

2016年6月18日 (土)

『ツール・ド・フランス2016公式プログラム』がやってきた

 Amazonに注文していた『ツール・ド・フランス2016公式プログラム』が昨日やってきた。"OFFICIAL PROGRAM"じゃなくて"PROGRAMME OFFICIEL"ってところがいかにも“おフランス”ってかんじだけれども。

 そうか、7月2日の「モン-サン・ミッシェル~サント-マリー・デュ・モン」から、いよいよ今年のツールが始まるんだな。今年はプロローグはなしってことですね。

Dscf76142 『PROGRAMME OFFICIEL 2016 ツール・ド・フランス2016公式プログラム』(八重洲出版/2016年6月16日刊)

 砂田弓弦氏がやっている「CICLISSIMO」の特別編集になる本書の特別付録は「特大ルートマップ 全21ステージ 順位記入欄/高低図入り」っていうやつ。A全版くらいの大きさのそれは、フランス全土の地図って感じで、ツール・ド・フランスを追いかけるだけでなくても、フランス旅行の時にも使えそうな感じだ。

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 全チーム紹介はあのベルナール・イノー。出場22チームの紹介から、全21ステージの詳細、行程、ツールの周辺の話やレトロ・ツールという昔話などなど。

 一番気になるのは「選手たち」という記事で、2015年総合優勝のクリストファー・フルーム(チーム・スカイ/ケニヤ)と、それに対抗して今年活躍を期待されている、アルベルト・コンタドール(ティンコフ/スペイン)、ナイロ・キンタナ(モヴィスター/コロンビア)、ファビオ・アール(アスタナ/イタリア)の特集記事をしょっぱなに、「5つ目のマイヨ・ベール獲得に向けて/ペテル・サガン」「一団となって争う/スプリントはチャンピオンを待っている」「有力選手/フルーム、2つの岸に架かる橋」「チーム ジャイアント・アルペシン/白黒ジャージ選手たちは確かに始まろうとしている」「高所の一騎打ち/ピノー・バルデ かけ離れているが、ごく近い」「次に続くフランス人/アルチュール・ビショ アタックの精髄」「大西洋横断/ピエール・ローラン アメリカン・ドリーム」「フランス人の評価/国を挙げてのお祭り!」と並んで「新城幸也/大腿骨骨折から“完全復帰”」という記事があること。

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 まあ、日本のムックなので新城の記事があるのは当然と言っちゃあ当然なんだが、でも凄いよね、2月12日のツアー・オブ・カタール最終日に落車して左大腿骨骨折をして、6時間の大手術を行ったのち、2月19日には帰国し、3月7日にはエアロバイクで疑似自転車のクランクを回し始めて、4月19日にはロードトレーニングを開始、5月29日からのツアー・オブ・ジャパンにはレース復帰、6月5日の伊豆修善寺ステージでは優勝しちゃったんだもんなあ。まあ、その様子は次の日の最終東京ステージで見せてもらいましたがね。

 その新城選手、今年から新参加のランプレ・メリダのツール参加予定選手候補の12名には名前が残っているそうだ。最終的には9名が参加することになるツール・ド・フランスに出場する可能性はまだまだ残っているっていうことなのである。

 まあ、我々日本人としては、やっぱり新城選手にはツール・ド・フランスでも活躍してほしいし、そろそれステージ優勝も欲しいなあというところではある。まあ、新城選手の脚質としてはパンチャーなので、平坦ステージで早めの逃げに乗って、そのまま逃げ切るっていう感じなのだろう。

 だとすると7月2日から5日までの4ステージが勝負かな。

 う~ん、また眠れない7月の夜がやってきそうだ。

 楽しみだなあ。

『PROGRAMME OFFICIEL 2016 ツール・ド・フランス2016公式プログラム』(八重洲出版/2016年6月16日刊)

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