フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« TOKYO DEEP : 大田区大森山王小路飲食店街 | トップページ | 大田区馬込文士村 »

2019年3月15日 (金)

塚原琢哉写真展「国境」を見る

 会場となった「ストライプハウスギャラリー」は、その前身の「ストライプハウス美術館」のオーナーが写真家・塚原琢哉氏自身であったという因縁のフォト・ギャラリーなのであった。

Epsn00193_2

 塚原氏のプロフィールを読んでみると、一度もどこかのプロダクションやマスコミに所属した事もない、「完全なフリー」の写真家であったようだ。う~む、そういう生き方もあるんだなあ。

 その写真家が、「イコン」に目をつけたのだ何故だろうか。「イコン」というのはギリシア正教やその他の東方教会が聖画像として、信仰の対象として掲げたキリストやその聖母マリアの肖像画である。 東方教会ではキリストの聖像と同じ意味での偶像として崇められていたらしい。

Epsn00203

 塚原琢哉氏は、まるで五木寛之の『ソフィアの秋』の主人公のように、東ヨーロッパ、つまり旧ソビエト連邦支配圏の国々を旅し、「イコン」を求める。

『ソフィアの秋』の主人公は、当時はまだベルリンの壁が崩壊していない時期だったので、まだ旧ソ連支配下のブルガリアから「イコン」を持ち出すことに成功したもかかわらず、ブルガリアから脱出する途中の山道で「イコン」を燃やして暖をとるということを犯してしまうというお話だった。

Epsn00232

 しかし、当然のことながら塚原琢哉氏にとっては、「イコン」はそれをブルガリアから持ち出して、その他の世界で売り出して大儲けしようという対象ではなくて、写真に撮って、東欧に残されたキリスト聖像やマリア聖像の写真をローマカトリック教会に収めるということで成就される対象だったのだ。

Epsn00252

 私の数少ない東欧経験は、1997年のブルガリアのソフィア体験であった。

 既にベルリンの壁は崩壊した後だし、だから私のようなノンポリ人間(自称は「トロツキスト」のつもりなんだけれどもね)もブルガリアの入国ビザもとれたんだ。しかし、まだまだ「解放」といっても、完全じゃない時代。街を歩いていてもパスポートチェックに会うような状態ではあったのだが、それは単に旧弊が残っていただけのことであり、たいした問題じゃない。アレクサンドル・ネフスキー寺院や旧ブルガリア共産党本部などの観光地を歩いているときにジプシーというかロマというか、そんな物乞いたちが寄って来ただけのことであり、「この人たちは共産党時代にも虐げられていたんだな」と認識しただけである。私にとってのソフィア体験は、トランバントが吐き出す煤煙で目も鼻もショボショボする「昔の東京」を思い起こされる街だったというイメージだけでしかなかった。

 言って見れば、そんな東ヨーロッパって、1990年代末の「最後の秘境巡り」みたいなものだったのかもしれない。ナチスやソビエト共産党によって、それなりに近代化はされていたのだけれども、でも、西ヨーロッパ側から見ると「見えない国・街」であった東ヨーロッパ。

 今でも、それらの国々に行って見たい自分がいる。ポーランド、いいなあ、ウクライナ、う~ん、まあ。リトアニア行って見たい。って感じでしょうか。

Photo

塚原琢哉写真展「国境」は3月17日まで、六本木ストライプハウスギャラリーで開催中。

Twitterによる告知はコチラ

EPSON R-D1s VOIGHTLANDER 12mm f5.6 @Roppongi ©tsunoken

« TOKYO DEEP : 大田区大森山王小路飲食店街 | トップページ | 大田区馬込文士村 »

カメラ・写真」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/67794237

この記事へのトラックバック一覧です: 塚原琢哉写真展「国境」を見る:

« TOKYO DEEP : 大田区大森山王小路飲食店街 | トップページ | 大田区馬込文士村 »

2019年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?