「国会周辺で肝試し」に行ってきたわけなんだが?
日経新聞の毎年夏の恒例の企画なのかどうかは知らないが、7月31日の電子版記事に面白いのを見つけたので、その通りに回ってみた。
『国会周辺で肝試し(写真でみる永田町)
肝試しの真夏がやってきました。記者もちょうちんを提げて、国会周辺のちょっと怖いスポットを巡りました。
永田町で「幽霊が出る」といえば首相公邸です。首相が宿泊したり、要人を招いて晩さん会を開いたりしています。
1932年の五・一五事件では犬養毅首相が、36年の二・二六事件では岡田啓介首相の義弟が射殺された場所でもあります。5年前には野党議員が「公邸には幽霊が出るとの噂があるが事実か」との質問主意書を出しました。政府は「承知していない」とする答弁を閣議決定しましたが「ドアノブをガチガチと回す音がする」「部屋の隅に2本の足を見かけた」といった目撃談もあります。
辺りは暗闇に包まれ、池の水音だけが響いています。ここは紀尾井坂の清水谷公園です。今から140年前、この地で大久保利通が暗殺されました。大久保をしのぶ石碑を薄明かりが照らしています。
清水谷公園っていえば、昔の高校生運動時代の集会場としてよく使っていた場所なんだが、まあ、別に当時は大久保利通なんて興味がなかったので、そんな意味がある公園だなんてことは知らなかった。ましてや「大久保公哀悼碑」なんてものがあることなどは知る由もないっていうか。普通に「清水谷にある公園だろ」くらいにしか考えていなかった。
日比谷公園の中にある日比谷公会堂は、修復工事のため閉鎖中です。1960年、社会党の浅沼稲次郎委員長が公会堂で演説しているさなか、学ラン姿の少年に刺し殺されました。がらんとした建物の奥には、赤い明かりがともっていました。
最後は首相官邸の裏にある日枝神社にお参りです。幸せな最期を迎えた政治家は、それほど多くはないのかもしれません。月並みですが、記者も平和と豊かさを祈りました。(溝呂木拓也)』
(斜体で書いてある部分は日経電子版7月31日版より。その他の部分と写真はtsunoken)
まあ、それぞれミステリースポットって言えばそうなんだろうけれども、やっぱり永田町、赤坂のミステリースポットと言えばここでしょう。プルデンシャルタワーです。
ここは昔、ホテルニュージャパンっていうホテルがあった場所なんだけれども、藤山愛一郎という外務大臣をやったことのある政治家が持っていたホテルだったんだ。それが藤山コンツェルンがうまくいかなくなって横井秀樹率いる東洋郵船が手に入れたんだが、この横井秀樹ってのがとんでもない食わせ者で、いわゆる政商のひとり。安全対策にまったく気を遣わずに1982年2月8日に火事になってしまい、34人の犠牲者をだして、なおかつ平然としていたのである。
ホテルニュージャパンは、もともと政治をめぐる有象無象が跋扈していたホテルで、そうした連中の「恨み」や「嫉み」「辛み」ってのが重なって重なって、今でもいろいろ「出る」っていう噂があるビルなのだ。現在はなかなか中に入ることのできないオフィスビルになってしまったので、日経新聞が会社のご威光でもって内部の「出る」ところを撮ってほしかったな。
NIKON Df AF NIKKOR 24-50mm f13.3-4.5 @Nagatacho, Asakaka, Hibiya ©tsunoken
« 武蔵小杉が大変なことになっているそうだ | トップページ | 巣鴨とげぬき地蔵通りの異変 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 京急大師線地下化、これで川崎球場が近くなるんだが(2019.02.17)
- おバカな話 「津田沼市」ってのはなかったんだ(2019.02.16)
- TOKYO DEEP : 千住柳原町(2019.02.14)
- 巣鴨とげぬき地蔵って意外と新しかったんだ(2019.02.13)
- 中野といえば、〇〇〇の街ですよね(2019.02.12)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/67006777
この記事へのトラックバック一覧です: 「国会周辺で肝試し」に行ってきたわけなんだが?:
コメント