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2018年4月 6日 (金)

芝浜の舞台

 毎年新年の箱根駅伝の通り道として有名な、日比谷通りと国道15号線が合流するあたりに三菱自動車工業の本社が入る第一田町ビルがあるのだが、その地が昔の薩摩藩蔵屋敷があった場所。勝海舟と西郷隆盛が江戸城無血開城を決めた場所だ。

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 同時にその場所は、落語の有名な噺『芝浜』の舞台になった場所でもある。

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『熊という肴屋、呑んだくれで手がつけられない。女房は度々異見をし、ある朝早く買い出しにやる。時間を間違えて余り早過ぎて出たが、引き返すのも面倒だと、熊は芝浜まで行くと、図らず百両入った皮財布を拾ったので直ぐ家へ引返し、この金があれば稼がずとも宜いと、太っ腹に成り、夜が明けたら友達を呼んで祝い酒を飲もうと言いながら、残り酒をを呷って寝た。いよいよ夜が明け渡ると、女房がゆり起し、遅くなったから買い出しに出て呉れという。熊は夜中に拾った金があるから稼がずと宜いというと女房は、金を拾ったなどと、夫は夢でも見たのだろうと打消して、買出しにやる。熊は夫から酒を断ち。丸二年神妙に稼いで、身代も相応に成ったがその大三十日の夜、女房は百両の財布を出して見せ、あの時夢にして了ったのは、もしその金を遣えば罪人となるからなのだ。家主と相談して、お上へ届けて置いたが、一年経って落とし主が出ぬというので、拾い主へ下げ渡されたのだと話す。熊は夫を聞いて涙を流して喜ぶ。女房は、この位辛抱したからもう可かろうからと願を解いてお酒でも飲んだら何うか、という。
「いや酒はよそう、この金がまた夢に成るといけない」』(<芝浜>『新編 落語の落 1』より)

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 建物の裏側に回ってみると「御穂鹿嶋神社』という神社がある。元々、「御穂神社」と「鹿嶋神社」という二つの神社だったんだが、平成16年(2004年)に合併して、平成18年に現在の地に建立されたそうだ。

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 神社があるくらいだから、多分この土地まではまだ海ではなかったんだろう。それらしい碑が「雑魚場跡」という碑。それこそ「芝海老」というのはこの地で水揚げされた海老らしい。つまり、芝浜あたりは江戸前の小魚などを扱う、昔の魚市場があった場所なのだ。

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 で、この碑のあったあたりで熊さんは百両入りの皮財布を拾ったんだろうな。しかし、十両位なら分からないでもないが、百両も入った財布なんて当時あったんだろうか。一両が10万円とすると1000万円にもなる金額である。それが一年経っても落とし主が現れないっていうのは、相当ヤバいお金なのかもしれない。

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「芝浜」というのは人情噺の一種で、上手い噺家が演じるとなんともはや曰く言い難い味が出てくるんですなあ。

EPSON R-D1s VOIGHTLANDER URTLA-WIDE HELIAR 12mm f5.6 @Shiba Minato ©tsunoken

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