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2018年3月10日 (土)

『定年バカ』

 いやあよく言ってくれました。本当に世の中はバカばっかりでねえ。とりあえず本書に書かれているバカは以下の通り。

「お金に焦るバカ」「生きがいバカ」「『生き生き』定年バカ」「健康バカ」「社交バカ」「定年不安バカ」「未練バカ」「旧職の地位にしがみつくバカ」「まだモテると思ってるバカ」「『終わった人』のつづき───ムフフのバカ男」「まだ『現役』といいたがるバカ」「終活バカ」「棺桶体験をするバカ」「社会と『つながり』たがるバカ」

 う~ん、しかしもっとバカはたくさんいそうだぞ。

20180305_0045 『定年バカ』(勢古浩爾著/SB新書/2017年11月15日紙版刊・2017年12月1日電子版刊)

 ポイントは日本国民のなかで一番「マッス」になっている「団塊の世代」がこれから高齢化を迎えて、日本経済がトンでもない状況になることを受けての考え方なんだが、なんだ、結局はこれまで戦後の歴史のなかで常にマーケティングの対象となっていた「団塊の世代」向けのいろいろな本が出ているってことでしょう。

『2025年問題がささやかれています。25年は、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる年です。日本は急速な高齢者が問題でした。しかし25年以降は、2200万人、4人に1人が75歳以上という超高齢社会が到来します。これまで国を支えてきた団塊の世代が給付を受ける側に回るため、医療、介護、福祉サービスへの需要が高まり、社会保障財政のバランスが崩れる、とも指摘されています。
 一九四七~四九年(広くは五一年)生まれは、団塊の世代と呼ばれます。約七百万人(広くは一千万人超)と人口も多く、消費文化や、都市化などを経験した戦後を象徴する世代です。
●まずは2015年
 団塊の世代はまず、一五年に六十五歳以上、前期高齢者になります。これは二〇二五年問題前の「二〇一五年問題」ともいわれています。この後、二五年に向け、急速に高齢化が進んでいきます。
 二五年には、団塊の世代が七十五歳以上となるため、一〇年に11・1%だった七十五歳以上人口の割合は、二五年には18・1%に上昇します。
 二五年を境に、七十五歳以上人口は二千二百万人超で高止まりします。現役世代(十五~六十四歳)が減少するため、六〇年には四人に一人が七十五歳以上という超高齢社会になります。このため、一〇年には現役世代五・八人で七十五歳以上一人を支えていたのが、二五年には三・三人、六〇年には一・九人で支えることになります。
●医療・介護リスク  高齢になれば、疾病などにかかるリスクも高まります。生涯医療費の推移を見ると、七十五~七十九歳でピークを迎えます。また、七十歳以降に生涯の医療費の約半分がかかることが分かります。
 介護はどうでしょうか。要介護(要支援)になるリスクは七十五歳から上昇し、八十五~八十九歳では、半数が要介護の認定を受けています。
 また、認知症高齢者も二五年には四百七十万人になる、と推計されています。
 しかも、七十五歳以上の一人暮らしの高齢者数は、男女ともに増え続けます。二五年には二百九十万人、特に女性では四人に一人が一人暮らしの状態です。
●給付とのバランスは
 社会保障と税の一体改革時の推計では、一二年度と二五年度(改革後)の給付費を対国内総生産(GDP)で見ると、年金は11・2%から9・9%に下落します。一方、医療は7・3%から8・9%へ上昇。介護は1・8%から3・2%へほぼ倍増する見込みです。介護・医療の負担と給付が大きな問題であることが分かります。
 このため、高齢者の保険料負担を見ても、後期高齢者医療は月五千四百円から六千五百円へ上昇します。また、介護では月約五千円が八千二百円にもなります。介護保険料は月五千円が負担の限界ともいわれ、深刻な問題です。
 高齢世代だけでなく、現役世代の負担も重くなります。そこで、消費税率の引き上げのほか、高所得の高齢者への社会保障や税での負担増を進めています。
 しかし、増税と給付削減は、若年世代ほど負担が重くなり、高齢者になったときには給付が十分ではないという結果にもなりかねません。
 二〇二五年問題は、単年で終わる話ではありません。団塊の世代が六十五歳以上になる一五年、四人に一人が七十五歳以上の超高齢社会が到来する二五年。それぞれの節目になる年に向け、社会保障をどのようにするのか?』(「東京新聞Web」より)

 という問題が2015年の日本には待ち構えていて、要は「早いとこ団塊の世代は死んでくれよ」とは言えないので、それについての対策が愁眉の話題となっているんだが、出版業界としてはそんなことよりも、そんなマッスのマーケットに向けて「おいおい、お前らノホホンとしていたら大変なことになっちゃうぞ。そうならないために『あれをしておけ』『これをしておけ』」っていう本を沢山出版して団塊の世代を脅かすんだけれども、残念ながらそんな世の中のトレンドに一番弱い団塊の世代が、結構それに影響されて「あれをしなけりゃ」「これもやっておかなければ」って右往左往する様を見て、団塊の世代の一番下あたりに属する著者の勢古氏が、「なに今頃あわててるんだ、バカめ!」って言っている本なのですね。

 以上で、本の紹介は終わり……、って言っちゃうと元も子もないので、以下少し私の考え方も述べておく。

「定年バカ」のなかでも一番面倒なのが「旧職の地位にしがみつくバカ」「まだモテると思ってるバカ」「『終わった人』のつづき───ムフフのバカ男」「まだ『現役』といいたがるバカ」などだろう。

『世間には会社のタテ社会の価値観をそのまま私的関係にまでもちこむ輩がいるが。「定年退職後も、その序列感覚と決別できず、地域社会に持ち込む人がいます」。氏が「マンションの管理組合の役員をしていたときに、その「典型のような人」がいた。「大手企業の常務まで務めたという人」だが、「組合の集まりに顔を出しても、『おれが、おれが』と場をやたら仕切りたがる」。こんな男がうっとうしいのだ』

『その「おれが、おれが」男は、そのくせ「実際の業務や活動にちっとも汗をかこうとしない」。だから「協調性にも欠けるし、他の人の意向や言い分を聞きながら意見をひとつの方向へまとめていくという、本来のリーダーシップに求められる器量にも不足している。地縁や私的つながりにおいて、もっとも役に立たず、もっとも面倒で、もっとも敬遠されるのが、このタイプです』(前出『定年をするあなたへ』)

 うーん、そういうバカがいるんだ。

 幸い、私はそんなバカとは会っていないので、これまで迷惑を受けたことはないが、世の中にはいるんですね。

『地位や役職(や組織名)を自分だと思い込んでいる人間は存在する。そのへんの娘でも、アイドルや女優と呼ばれてちやほやされると、いつの間にかその気になって傲慢な人間になってしまうのはめずらしいことではない』

 結局、そんな肩書とか人に命令する権利なんてものは、彼が属する組織内だけでしか通用しないものなのだっていうことが分かっていない「バカ」なんである。別に、ひとは貴方の人間性や能力に対して、それを認めているわけではなくて、単なる組織上の「地位」だけにひれ伏しているということなんですね。つまり、自分の属する組織内だけの関係論を、その組織から離れてしまっても通用すると思っている「バカ」。

 実はこういう「バカ」が一番多いんだけれども、結局それはそんな組織内だけの仕事や付き合いに終始して定年まで仕事をしていた、っていうだけの「世間知らず」の成れの果てなんだ。

 まあ、(現役の)皆さん、そういうバカにだけはならないようにしましょうね。

『定年バカ』(勢古浩爾著/SB新書/2017年11月15日紙版刊・2017年12月1日電子版刊)

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