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2018年2月 3日 (土)

『仮想通貨に「信頼」は成立するのか』って? 成立するわけないじゃん

 今話題になっているのが、仮想通貨「NEM」ですね。

Nem

 ところで、この「仮想通貨」って何なんだろう。

 仮想通貨に対して「法定通貨」という言葉がある。

 法定通貨は発行体である政府や日本銀行などの、国の銀行などの信用に基づき価値が変動するのに対し、仮想通貨はプログラムの信用および投資家の需要と供給によって価値が変動しする。つまり、法定通貨は国や中央銀行が発行して、価値の保証をするのに比べて、仮想通貨はインターネットのプログラムが発行して、基本的には価値の保証をするのは仮想通貨をやり取りする双方の需要と供給によって保証されるっていうか、誰も保証しないシステムなんだ。

 法定通貨の価値を守るために国や中央銀行はいろいろ為替のやりとりをしたり、通貨の発行量を調整したりして、国の経済を守ろうとする。言ってみれば、それが国を国としてなさしめている証明でもあるからだ。従って、一つの国の中で、法定通貨以外の通貨が流通することは、その国の価値観を根底から覆すことになり、それは一種の革命と同じ意味を持つ。

 偽札づくりが重罪になるというのも、それが国の価値観を根底から揺るがす大犯罪だということからきている。

「通貨偽造罪
第百四十八条 行使の目的で、通用する貨幣、紙幣又は銀行券を偽造し、又は変造した者は、無期又は三年以上の懲役に処する。
2 偽造又は変造の貨幣、紙幣又は銀行券を行使し、又は行使の目的で人に交付し、若しくは輸入した者も、前項同様とする。
第百四十九条 行使の目的で、日本国内に流通している外国の貨幣、紙幣又は銀行券を偽造し、又は変造した者は、二年以上の有期懲役に処する」

 中国では仮想通貨は国家が認めていないし、仮想通貨を使ったり流通させるのは大罪になっている。

 それが日本では仮想通貨はなんで罰せられないのだろうか。

Photo 『仮想通貨に「信頼」は成立するのか』(岡田仁志著/ダイヤモンド社/2018年1月12日刊)本書は「DIAMONDOハーバード・ビジネス・レビュー」2017年8月号の論文を一部加筆、修正の上、電子書籍化したもののため、紙版の出版はありません。

 まあ、最初はそれが国際取引の際の決済通貨としてのみ使われ、なおかつそれほごく一部だけでしか使われていなかったからだろう。つまり、政府や日銀はそれを見逃していたんですね。それだけ「円」に自信を持っていたというか。

 ところが、2014年にマウントゴックスが事件化して、「被害者」というものが登場してしまい、国は慌てて対策を講じてきたんだが、今回コインチェックなんかの問題が出てきて、その対策だけでは間に合わなくなってしまったのであります。

 まさしく『仮想通貨に「信頼」は成立するのか』という問題なんだけれども……

『これまでの貨幣は物理的な媒体を有しており、媒体としての様式美を理解することが容易であった。これに対して、分散型仮想通貨における媒体とは、抽象的なブロックチェーンに記載された情報であり、言わば形而上の価値としての金銭的データが、同じく形而上的な存在としてのブロックチェーン上に存在するような構造となっている。このことが、分散型仮想通貨を貨幣として受け入れることを容易ならざるものにしている。
 限られたコミュニティの範囲内においては、分散型仮想通貨を無条件に受領するという約束が成立している。そこに属する人々は、分散型仮想通貨の様式美に信頼を置き、ブロックチェーンと呼ばれる台帳に金銭的価値が化体する将来を見通しているかもしれない。しかしながら、分散型仮想通貨が貨幣としての信頼を得る状態というのは、社会的な約束としてブロックチェーンに価値が化体したと扱われる状態を指す。現状においては少なくとも、そのような兆しは見られないと考えるのが自然であろうか。』

『分散型仮想通貨に特有の不可解な構造は、形而上学的な概念が生活に入り込んできた稀有な事例である。それが特定の企業が提供するサービスであれば、我々は主体の信用を基準に判断すれば足りる。しかし、社会システムとして主体を持たないサービスが登場した時、我々はその信頼を判断するための新しい尺度を持たなければならない。 分散型仮想通貨の登場は、我々に対する次世代からの挑戦状なのかもしれない。』

 という具合に本書では結論付けている。

 まあ、仮想通貨は「現状では信頼に値する存在ではない」という見方もできるわけだ。で、あとは海外送金でもする必要のない一般の人は投機の対象にでもするしかないということなのだろう。

 じゃあ、投機として仮想通貨とどう付き合えばいいのか? う~ん、あまり短期の投機はせずにいるほうが本当はいいんだが……。つまり、それは株式投資と同じっていう意味でね。

「下がったら買い、上がったら売りっ」てやつである。下がったら、みんな慌てて売りに走る、売りに走るから、どんどん下がる。なのでそこは「買い」。上がったら、みんな「もっと上がるだろう」と持ち続ける、持ち続けるから、持ち続ける間はそれ以上あまり上がらない。なのでそこは「売り」なんですね。これは仮想通貨も株式も同じなんですね。

 取り敢えず、仮想通貨なんかは信頼しないで、取り敢えず投資ですね。

『仮想通貨に「信頼」は成立するのか』(岡田仁志著/ダイヤモンド社/2018年1月12日刊)本書は「DIAMONDOハーバード・ビジネス・レビュー」2017年8月号の論文を一部加筆、修正の上、電子書籍化したもののため、紙版の出版はありません。

 仮想通貨についてはもう一度、今度はちゃんと書きます。テキストは上の野口悠紀雄さんの本。

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