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2017年9月13日 (水)

恐れ雑司が谷の鬼子母神……ん?

「恐れ雑司が谷の鬼子母神」なんて書いちゃうと、当然「それを言うなら『恐れ入谷の鬼子母神』でしょ」っていう突っ込みが入るのはわかっているんだ。当然、それじゃ「地口」じゃないからね。

 でも、行ったところが雑司が谷の鬼子母神なんだからしょうがないでしょ。

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「恐れ入谷の鬼子母神」っていうのは太田蜀山人が作った有名な地口なんだが、その後に何が続くのかまでを知っている人は少ないのではないだろうか。

『恐れ入谷の鬼子母神(おそれいる)、びっくり下谷の広徳寺(びっくりした)、そうで有馬の水天宮(そうであります)、志やれ(しゃれ)の内のお祖師様、うそを築地の御門跡(うそをつき)』 ってのが正解。

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 太田蜀山人(太田南畝)っていう人は江戸幕府の役人でありながら、数多くの随筆、狂歌、洒落本、漢詩文、狂詩などを残した人。まあ、さながら現代でいえば『団塊の世代』の通産官僚、堺屋太一氏か、第一勧銀(現・みずほ銀行)の銀行マン兼『シクラメンのかほり』のシンガーソングライター、小椋佳氏みたいな人だったんでしょうか。

 まあ、江戸時代は現代よりはもっと仕事に対しては厳しかった時代だったから、堺屋氏や小椋氏などよりは、もっとずっと仕事との兼業は大変だったでしょうけれども。

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 で、その太田蜀山人の辞世の歌っていうのがあるんだが、これがいいんだなあ。

『今までは 人のことだと 思ふたに 俺が死ぬとは こいつはたまらん』

 地口でもないし、韻文でもない。ほとんど散文なんだが、あれだけ狂歌、狂詩をものしてきた人が、最後の最後は散文ってのが……いいですね。

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 そんな狂歌を歌う余裕もなかったのか、あるいは最後の最後はそんな気分じゃなかったのか。余人としてはそんなことを知る由もないが、「こいつはたまらん」っていうのがいいですね。

 まあ、妙に生に対して執着しているわけでもないし、といって死を自然に受け入れるってほどでもないし、せめてそれを「こいつはたまらん」っていう程度で受け入れるっていうのも、なかなか素敵じゃないですか。

 まあ、まだまだ辞世には程遠い(と思っている)私のこのブログが辞世の書となるべくもないが、私も「こいつはたまらん」っていう程度の受け入れでもって、亡くなっていけるのか、う~ん、ちょっと疑問だなあ。

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LAEICA M6 Leica Summicron 35mm f/2 @Zoshigaya ©tsunoken

『蜀山人 狂歌ばなし―江戸のギャグパロディーの発信源』(七代目・春風亭栄枝著/三一書房/1997年5月15日刊)

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