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2017年8月28日 (月)

『風味さんのカメラ日和』の舞台が高崎であると決めつける理由

 シリーズものの多い柴田よしきさんである。主人公の出戻り娘(ったって独身、単に東京から故郷に戻ってきたっていうだけ)、若木風味さんと、売れないプロ写真家、知念大輔さんの仲はロマンスまで発展するんだろうか。

 まあ、当然シリーズ第一作としてはそこまで発展はしないのだろうけれども、それこそ発展しなかったら、読者として「怒っちゃうぞ!」

 東京でBL作家としてそこそこ暮らしていた主人公の若木風味さんなのだが、イマイチその立場にもなじめず、実家である蛍山市にある洋菓子屋に出戻って、文学賞の新人賞を狙って再度挑戦しようという主人公。

 ところで蛍山市ってどんなところ? っていうことなんだけれども……

『東京まで(渋滞がなければ)一時間、電車でも新宿まで急行で四十分、つまり都心に通勤可能な田舎、である。なのでそこに生まれ育った人たちは、文化的な施設がほとんどないことに気づいていない。文化の香りが嗅ぎたくなれば都会に遊びに行けばいいからだ。だが移住者たちは、都会に出なくてもいい生活、を求めていた。通勤は仕方ないとしても、日曜日まで東京に遊びに行くくらいなら移住なんかするかよ、ということだ』

 という程度の田舎町だ。つまり、埼玉県の奥の方か茨城・栃木・群馬あたりの埼玉県との境目に近い南の方っていう、まあ、言ってみれば「中途半端な」田舎町ってところだろうか。ということで、ここではその街を高崎市と決める。

Dsc_00892

 柴田よしきさんは東京の下町出身らしい、なので、彼女が描く「中途半端な田舎町」というのがどこだかは分からない。が、少なくとも県庁所在地ではないだろう。宇都宮や水戸、前橋っていうのは県庁所在地としてそこそこのプライドがある、でも、そんなプライドはないけれども、でも田舎、でも県庁所在地よりは都会に近い、ってことでまあ変なプライドだけは持っているっていう、ということで、ここでは高崎にしてしまうのだ。

 そんな中途半端な田舎町で写真講座を開いているのが、 売れないプロ写真家、知念大輔なんだが、基本的にフリーランスのフォトグラファーなんて食えない商売の代表格だ。

Dsc_00832

 で、この出戻りBL作家と売れないプロ写真家の出会いがこれだ。

『「……ということで、あとどのくらいバッテリーが持つかは、このマークでわかるわけです」 講師の知念は、バッテリー残量を示すマークをホワイトボードに描いて示した。下手だ。カメラマンになるくらいの人だから絵的センスは高いと思うのだが、センスと技術はやはり別物なのだろう。
 風味は、欠伸を嚙み殺した。退屈だー。やっぱこんなこと、引き受けなければよかった』

『いくら「はじめて教室」でも。しかも大胆にも、一年間の講座が終了する頃には一眼のカメラで写真を撮って、写真展をやります、なんてパンフレットに書いてある。バッテリーマークの説明から始まって写真展まで一年で到達させようというわけだ』

 まあ、でもデジタルカメラでの撮影の基本といえば「予備のバッテリーとSDカード」っていうのは定番なわけだから、アナログカメラで必ず予備のフィルムを持っているっていうのと同じ、それ自体は基本にかなっているのだ。

 まあ、申し訳ないけれども、若木風味と、そして筆者の柴田よしきさん自身も、まあ、カメラについては「シロウト」という前提で話を進めます。

Dsc_00552

 で、これから若木風味さんと知念大輔さんの関係はどうなっていくんだろうか。

 それまでに、この「蛍山市」ってのが、実はどこにあるのだろうかという謎が解けるんだろうか。う~ん、難しいな。

 まあ、小説なんで、別にどこの都市でもいいんですけどね。ところが写真をやる身になってみると、その小説に描かれた場所は実際はどんなところだろう……、って気になっちゃうんですよ。

『風味さんのカメラ日和』(柴田よしき著/文春文庫/2017年8月10日紙版刊・2017年8月20日電子版刊

NIKON Df AF Nikkor 50mm f:1.8 G @Takasaki ©tsunoken

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