霞町のしもた屋風情
表参道から根津美術館の脇の坂を下りていくと、外苑西通りの南側が昔は霞町と呼ばれた地域である。
現在は西麻布二丁目。
当然、東京で一番最初のころにバブルに沸き上がった地域なので、周囲はビルばっかりかなと思っていると、意外に「しもた屋」風の家が残っていたりする。
そのうちのいくつかは、昔の木造家屋をそのまま使って、中を徹底的に改造して洒落た一戸建てオフィスにしてみたり、昔の佇まいを生かして居酒屋になったりしているのだが。
全然そうじゃなくて、今でも普通に人が住んでいる一戸建ての家なんかがあったりするんである。もちろん、超豪華「お屋敷」じゃなくて、ごく普通の建売風だったり、いかにもな昔風の一軒家だったりってな感じでね。
まあどういう経緯かは知らないけれども、こうした地域でこうした家を買うっていうのは、それこそ結構な覚悟がないと実行できないだろう。あるいは先祖代々霞町に住んでいて、「やっぱり住むのは霞町だあ」ってな感じでいる人も、中にはいるんだろうなあ。
まあ、買い物にはちょっと不便だけど。
まさに「江戸っ子の鑑」であります。こういう人はお祭りなんかにも積極的に参加するんだろうなあ。もう、神輿をかつぐ声と、祭囃子が聞こえてくると、もう血が騒いじゃって……、ってな人たちなんだが。
このお店はまさしく「仕舞た屋」(「しもたや」の本来の書き方)であります。
閉店にあたっても「粋だねえ」。
NIKON Df AF Nikkor 20mm f:2.8 D @Nishi Azabu Minato ©tsunoken
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