人工都市でも子供は育つ
東京メトロ有楽町線を豊洲駅で降りて東雲方面へ歩く。
いやあ、見事な「人工都市」ぶりですねえ。こういうところに人が住むの? って聞きたくなるのだが。
勿論、人は住んでいるし、保育園や小学校、中学校など、子どもたちが通う施設も充実している。それはそうだよなあ。というよりも、むしろそんなくらいの子どもたちがいる若い世代のご両親たちがこの町の中心的存在なのだ。
まあ、考えてみれば江東区のこの辺りのことを「人工都市」というのは簡単なのだが、むしろそれをいうのなら東京そのもの自体が江戸の昔より「人工都市」として、都市計画のもとに作られた町であり、そんな「人工都市」で生まれ育ったのが私たちでもあるのだ。
なんとなく私たちが小さい時から生まれ育った「昔からの東京(江戸)」だって、なんとなく小さい時から住み慣れているので、昔からあったような気がしているのだが、その前の時代には「侍はここ」「商人はここ」「職人はここ」なんて住むところが決められていて、今よりもずっと計画的に作られていた街ではあったのであります。
というか、当然そんな「人工の町」に、大人の都合で生まれ住むことになるのは、言ってみれば子どもの運命であり、また、どんなところで生まれようが、自分が生まれた町なりに生きていけるのが子どもたちの生きざまってものなんですね。
この町の子どもたちにとっては、こうした「人工の環境」が自分たちにとっての「自然」であり、そうした「人工の自然」に取り囲まれて生きるのが、自分たちの運命なんだろうなあ。
親たちは住むところを選べるけれども、子どもたちにとっては自分が選べない「生まれ育った町」をふるさとにするしかないんだもんなあ。
NIKON Df AF Nikkor 35mm f:2 D @Toyosu ©tsunoken
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