フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 豊田真由子事務所は店じまい? | トップページ | 「中原街道」って、本当は「街道」じゃないのにね »

2017年7月15日 (土)

『男たちが見た小池百合子という女』「都民ファーストの会」なんてものにダマされちゃいけないよ

『文藝春秋 2017年8月号』のカバーストーリーは『安倍首相が自民党を劣化させた』という記事なんだが、もはやそんなことは良くわかっていることなので、あまり興味はない。むしろ、興味をもって読んだのが『男たちが見た小池百合子という女』という石井妙子さんの記事だ。

 東京都議選は戦前の予想通り小池百合子率いる都民ファーストの会の圧勝に終わったわけなんだけれども、じゃあ、それは何が勝利のカギだったのかというと、実は何にもハッキリしていない。築地市場を豊洲に移転させるのかどうかという問題についても、結局は都議選公示ギリギリになって「市場は豊洲へ移転させる。しかし、築地もブランドとして守る」という玉虫色の結論(?!)を提示しただけで、実は都知事になって一年間の間には何も進展していないのと同じことなのだ。

 都知事というのは、確かに政治家の側面も持っている人物ではあるけれども、一方で行政官でもあるのだ。確かに、政治家としての小池都知事の活動は目立っていたのかもしれないが、行政官としては、実は何もやっていないのと同じなのだ。「ふるい都議会を、新しく」っていうのが今年の都議選の都民ファーストの会のキャッチフレーズなんだが、都議会のどこが古くて、どこを新しくするのかっていうのは、実は選挙戦中には全く触れておらず、それはこれからの課題ってことになってしまうと、「何だそれは、じゃあ何も言っていないのと同じじゃないか」ということになってしまう。

 確かに、勢いで都知事になってしまったけれども、じゃあ、都知事としての都政に対するビジョンとしては、実はこれから考えるっていうんじゃ、もう遅いんだなあ。既に、都知事に就任して一年たってるんですよ。

Photo_2 『文藝春秋 2017年8月号』

 石井妙子氏は『新潮45』1月号で小池百合子とその父親の関係を描いた『小池百合子研究 父の業を背負いて』という記事を書いているが、本稿はその延長線上にある、「小池百合子と権力者の関係論」を書いたものだ。サブタイトルは「小沢一郎、細川護熙、守屋元次官ら12人の証言」。

 では、その12人とはどんな人物たちなのか。

 まず登場するのが、日経新聞出身で当時はテレビ東京取締役報道局長の立場にあった池内正人氏。とにかく小池百合子を新番組「ワールドビジネスサテライト」の初代キャスターに据えて、その後の小池百合子の華麗なる歴史というか、男性遍歴の元を作った人だ。

 次が日本新党を立ち上げて小池百合子をイメージキャラクターに起用した、細川護熙。

 日本新党に社民連から合流した江田五月『細川さんの輝きが失われて、ぐらつき始めた時、彼女はもう連立を組む新生党の小沢一郎さんに近づいていた。気を見るに敏だなあ、と感じた記憶があります』。

『新進党は二百人を超える大野党として好スタートを切ったものの羽田孜と小沢一郎の対立が深刻化し、やがて内紛となる。江田や細川は羽田につき、小池は小沢についた。新進党の解党後は、小沢とともに自由党に参加。
 この時、行動をともにした同僚に西村眞吾がいる。新進党、自由党で一緒に過ごした西村は「やくざ世界でいえば、『姐さん』のようなポジション」だったと小池を語る』

『小沢一郎の側近中の側近、自由党時代には参議院議員も務めた「小沢の懐刀」平野貞夫が振り返る。
「自由党は自民党と連立しましたが、連立を続けるべきか、あるいは袂を分かつべきかで、党内の意見が分かれた。小池さんも僕も、リベラルな保守政党として、自民党とは一緒にならずにやるべきだと思っていた。小池さんは『自民党に合流しないで踏ん張りましょうよ』と言ってね。小沢も感激していた。ところが、そんな小池さんに公明党を通じて自民党が『応援するから自由党を出ろ』と揺さぶりをかけてきた。でも、小池さんを信じていたから小沢は特に対策はしなかったんです」
 自民党なんかとくっついてはダメだと主張する急先鋒だった小池が、離反するとは考えられなかったと平野はいう。
「でも、いよいよ小池さんが怪しい、抜けそうだと情報が入ったので、私は小沢に『小池さんに電話して残るように説得してくれ』と頼んだ。それで小沢が小池さんに連絡をして、『自由党で比例第一位にするから残ってくれ』と引き留めたんです。ところが、その時、小池さんがなんて言ったか。『比例第一位といっても自由党から当選者が出ると思ってるんですか』って。どうして、そんなに薄情なことが言えるのか。慄然とした』

『小泉は郵政民営化法案に反対する自民党議員の選挙区に、それぞれ「刺客」を送り込む。この時、真っ先に手をあげて自ら刺客第一号になると宣言したのが小池だった。
 小池は自民党の実力者、小林興起のいる東京十区に降り立った。小林らには「抵抗勢力」というレッテルが張られ、連日、ワイドショーは小林と小池の対立構造を報道し続けた』

『小池さんは小泉さんに気に入られて、すぐに環境大臣になった。でも、それだけでは満足しないで大臣なのに自分の選挙区をあっさり捨てて、刺客に立候補した。どうしてそこまで小泉さんにゴマをすったのか。選挙の時も『私は環境大臣で忙しくて、郵政民営化なんて勉強するヒマはなかった』と堂々と言っていた。それなら、なぜ手をあげてまで刺客になるのか。それは主義主張がないからで、ただの遊泳術だ』

 小池百合子は第一次安倍内閣で防衛大臣になる。

『守屋武昌元事務次官は今、口にする。
「小池さんは防衛大臣になる前、小泉政権下、環境大臣と兼務で沖縄及び北方対策担当大臣をしていた。その時から、沖縄問題に大きく関与してきた。小池さんには沖縄問題を解決して名を挙げたい、という強烈な欲が感じられました。また、沖縄財界の一部の人たちと繋がっていて、そこで聞かされる話を鵜呑みにしていた。
 小池さんは『あなたたちが主張しているV字型滑走路案はやめて、辺野古の沖合を埋め立てる案にしたほうがいい。沖縄の財界もそれを望んでいる』と言いました。環境大臣をやっていた人が海を埋め立てればいいと簡単に言うのが不思議でした。
 V字型滑走路案というのは米軍基地内を中心に滑走路を作るという案で、これならサンゴ礁への影響を最小限にできる。一方、沖合埋立案は、環境を破壊します。環境派を敵に回すわけにはいかない。しかし、埋立案のほうが公共事業としては、地元の業者を潤すことになるので、沖縄財界は盛んにゆさぶりをかけていたんです。こういった複雑な事情を小池さんは、十分に理解していなかった。国防に対する知識は、それまでの歴代の大臣と比べて失礼ですが、低かった」』

 まあ、やっぱり最後は小沢一郎だろうなあ。

『都議選は勝つでしょう。彼女がくまなく回って応援演説すれば。では、勝ってどうするのか。そここで何をするのか。そこからはじめて彼女に、本当の評価が都民から下されることになる。だから、これからが大変なんです』

『築地移転の方針を示した三日後の二十三日、公示日を迎え都議選が本格的にスタートした。選挙を仕切るのは小池百合子の「腹心」「参謀」と言われる、元都議の野田数である。都議時代には尖閣列島購入計画を熱烈に支持し、大日本帝国憲法復活請願を都議会に出したことでも知られる。小池とこの野田によって「都民ファーストの会」の候補者は選定された。候補者たちは小池をひたすら仰ぎ見て、その考えに追従すると表明している』

 って、なんだこりゃ。

 ビジョンなき「都民ファーストの会」を率いる小池百合子に、世界的な予算を使っている大都市、東京を任せるって……、大丈夫か?

『文藝春秋 2017年8月号』

« 豊田真由子事務所は店じまい? | トップページ | 「中原街道」って、本当は「街道」じゃないのにね »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/65524813

この記事へのトラックバック一覧です: 『男たちが見た小池百合子という女』「都民ファーストの会」なんてものにダマされちゃいけないよ:

« 豊田真由子事務所は店じまい? | トップページ | 「中原街道」って、本当は「街道」じゃないのにね »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?