フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 根津神社「つつじ祭り」は、まだ時期尚早 | トップページ | なかなか簡単に『tsuoken生還!』とはいかないようで »

2017年4月13日 (木)

『都政大改革』

 まあ、自ら「チーム小池」を名乗り、知事選挙の際は選挙対策本部責任者を務め、現在は東京都知事政務担当特別秘書ならびに小池百合子政経塾「希望の塾」事務局長をやっている人の「小池都政宣伝パンフ」みたいな本なので、それなりのスタンスで読まないと、足をすくわれることになるだろう。

 まあ、それでもまだ知事になって1年もたっていない割には、随分といろいろな形でメディアにも取り上げられ、高評価の出ている小池知事であることは認めよう。

 で、その小池知事がこれまでどんなことをやってきたのかを書いてあるんだが……。

Photo 『都政大改革 小池百合子知事&「チーム小池」の戦い』(野田数著/扶桑社新書/2017年1月1日紙版刊・2017年1月25日電子版刊)

 ここでは都知事選について書いた『第1章 小池百合子氏、組織なき都知事選に勝つ』、都議会について野田氏の見解を述べた『第2章 私が体験した都議会の実態』は無視して、『第3章 小池百合子都知事、東京大改革のロードマップ』についてのみ書く。

『都議会定例会に先立ち、小池知事は9月1日、「東京大改革推進体制の整備」のために、都や関連団体の政策や予算、仕事のやり方、組織のあり方などを抜本的に見直す「都政改革本部」を始動させた。  自らが本部長となり、「都民ファーストの都政の実現に向けた改革を推進するため、『都政改革本部』を設置します」とその設立趣旨を説明した』

『都政改革を進めていく視点は、「都民ファースト」「情報公開」「税金の有効活用(ワイズ・スペンディング)」だ』

『改革本部は、これら三つの視点を踏まえて、当面は「自律改革」「情報公開」「オリンピック・パラリンピック」の三つの課題に取り組んでいくことになる。』

『まず、「自律改革」だが、これは都政改革本部の重要な柱である。役所にありがちな、できない理由を挙げるより、どうしたらできるのかということを考えていける組織に生まれ変わる必要がある。外から改革を強いられるのではなく、自らが改革していこうということだ』

『なにごとも制度改革、技術革新に加え、意識改革の3点セットが必要ということである』

『次に「情報公開」である。情報公開は、「都民ファースト」の行政を確立するためのインフラだ。
 行政の硬直化を抑止するには、あらゆる情報を原則公開することが有効である。だが、都庁の政策形成過程、決定理由などについて、残念ながら十分に公開されていないという声をしばしば聞く。例えば、開示請求しても、黒塗りが多くて、まるで〝海苔弁当〟ようなものが出てくる。また、審議会の一部も非公開となっている。
「都民ファースト」を徹底しようとするならば、役所が何をしているのかということを外に対して説明していかなければならないだろう。そうしないと都民からリクエストも来ない。あるいは、苦情も前向きな形でいただけない』

『これに関しては、「情報公開調査チーム」を設置し、次の5点について調査検討していく。  
① 各種会議体の情報公開のあり方……審議会の議事録の公開方法の見直しなど。
② 広報のあり方……ホームページ、スマートフォンの一層の活用を、「分かりやすさ」、「使いやすさ(情報のアクセスなど)」の視点を踏まえて行う。  
③ 公益通報制度の改良……現行(庁内または外郭団体への通報)体制の見直しと外部弁護士事務所などへの通報の検討。職員の目安箱、都民、受注事業者などから通報を受ける手段を整備。  
④ 情報公開制度の見直し……情報公開制度全般について、現状評価、及び制度と運用の改善。  

『そして、三つ目が「オリンピック・パラリンピック」である。
 まず何よりも、2020年の東京大会は成功させなければならない。都民、国民に愛され、支持される大会にしていかなければならない』

『見えないところで何かが決まるのではなく、オリンピック・パラリンピック予算、準備体制、工程表、その妥当性、これについては第三者の目も借りて検証していきたい。また、東京都の負担、国と組織委員会、さらには各地方自治体との関係は一体どうなるのか、これも明確にしていかなければならない』

『○ アスリートにとってのレガシー……アスリートが施設・設備の主役であり、彼らがオリンピック・パラリンピック最大のコンテンツである。彼らにとってオリンピック・パラリンピックは何なのか、をきちんと見直していきたい。  
○ 将来の都民にとってのレガシー……2020年以降の都民にとって、オリンピック・パラリンピックを開催した結果、何が良かったと思えるかなどをもっと明確にしていく。
○ 世界都市東京の未来の姿……グローバル競争の中で生き抜いていかなければいけない大都市東京の未来の姿を示す。各局全体が、消防や福祉の分野も含めて、オリンピック・パラリンピックを機にどのように東京を変えていくのかということを考える』

『全体ガバナンスの問題については、組織委員会はその設立にあたって東京都が97・5%出資しているいわゆる外郭団体だが、そのわりには組織委員会に対する管理監督がきちんとされてきたかというと、かなり疑問がある。
 組織委員会は小池知事の関与を嫌がったのか、出資金の都への返還を申し入れてきたが、いずれにせよ「成功させるため」という観点に立って、今の組織委員会のあり方が、このままでいいのかどうかを見ていかなければならない』

 基本的に東京都の職員はかなり優秀な人が多く、中には国家公務員総合職(キャリア)を捨ててまで都庁の職員になる人もいるらしい。まあ、東京都の莫大な予算を動かせるとなれば、それはそれで魅力があるんだろうが、しかし、そうした優秀な人たちほど「情報公開」と「自律改革」とは逆の方向に行きやすくなるものだ。要は、「自分のやっていることが一般の人に理解できるはずがない」って考えることでね。

 それを如何に風穴を開けて、「情報公開が大事なんだ」っていうことを身をもって知ってもらうことが、小池都政がうまくいくかどうかの試金石なのであろう。少なくとも、豊洲移転問題に関しては、その道半ばという感じだろうか。うまくいっている部分もあり、「まだだなあ」という部分もあり。

 オリンピック・パラリンピックに関しては、豊洲移転問題より更に後退しているんではないだろうか。

 まあ、まだ都知事になって1年も経っていない小池氏には、まだまだこれからですね。とだけは言っておこう。

『都政大改革 小池百合子知事&「チーム小池」の戦い』(野田数著/扶桑社新書/2017年1月1日紙版刊・2017年1月25日電子版刊)

« 根津神社「つつじ祭り」は、まだ時期尚早 | トップページ | なかなか簡単に『tsuoken生還!』とはいかないようで »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/65129495

この記事へのトラックバック一覧です: 『都政大改革』:

« 根津神社「つつじ祭り」は、まだ時期尚早 | トップページ | なかなか簡単に『tsuoken生還!』とはいかないようで »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?