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2017年4月16日 (日)

『テレビじゃ言えない』って言ったってなあ

 ビートたけし氏が『テレビじゃ言えない』なんて言ってはいけないのだ。

 今や「テレビ(お笑い)界の帝王」として君臨しているビートたけし氏なんだから、もちょっとテレビの世界に風穴を穿つことを実行すべきなんだけれどもね。勿論、テレビにおける編成権はテレビ局が持っていて、単なる「一出演者」がどうにかできることではないのは知っている。でも、何とかビートたけし氏にはそこに風穴を開けて欲しいのだ。

Photo 『テレビじゃ言えない』(ビートたけし著/小学館eBooks/2017年2月6日紙版刊・2017年2月7日電子版刊)

 ということなので、大半の部分は無視して『第1章●テレビじゃ言えない「危ないニッポン」 ニッポンは「一億総活躍社会」どころか 「一億総自主規制社会」だ』についてのみ触れます。

『何が「一億総活躍社会」だ。オイラはそもそも、この頃のニッポンは「一億総自主規制社会」だと思ってる。最近は、別に犯罪行為をやったわけでもないタレントがスキャンダルで叩かれて、世間から「一発退場」になってしまう。『ゲスの極み乙女。』のボーカルと不倫騒動を起こしたベッキーも、それまで「超」がつく人気者だったのにテレビから一瞬にして姿を消してしまった』

『結局、こういう「右にならえ」の一斉外しという対応は、企業側が「コンプライアンス」だの「モラル」だのいくら言い訳したって、つまるところは「トラブル回避のための自主規制」でしかない。要はCMスポンサーに降りられたり、「何でアイツを使ってるんだ」と世間から袋叩きに遭うのがイヤなだけなんだから。それって、クラスでのイジメを見て見ぬフリしてる気弱な中学生と変わらない考え方だ。タレントを早々に降ろして「リスク回避できた」みたいに胸を張るのは、何か違和感があるんだよな』

 っていうのはテレビの世界にも蔓延している「事なかれ主義」ってもんでしょ。別に一般社会が訳の分からん「コンプライアンス」なんて言葉を持ち出して「事なかれ主義」に陥るのは仕方のないことなんだけれども、マスメディアがそこに陥ってはいけないんでしょう。そこの原因は何なのかに切り込んで話して欲しかったな。せっかく『テレビじゃ言えない』なんだから。

『まァ、オイラに言わせりゃ、「何を言ってやがるんだか」って感じだよ。テレビなんて、昔から「事実を曲げてばかり」なんだから。オイラが何か危ないことを言おうとすると、いつもすぐにカットされちまう』

『その一件はともかく「真実を報じるのがテレビ」なんて認識は間違いで、「真実をオブラートに包んでしまうのがテレビ」ってのが本当のところなんだよな』

 う~ん、今はもっと壊滅的な状況なんじゃないだろうか。

『テレビがいかに規制だらけで不自由かってことは話したけど、一方で「ネットは規制がなく自由で素晴らしい」って論調も間違ってる。そもそもテレビががんじがらめの自主規制を強めたのはネットの影響が大きいだろう』

 まあ、「炎上」を恐れるってやつですかね。

『昔はバカなヤツが自分のバカさを拡散する方法なんてなくて、「近所にヤバいヤツがいるから近づくな」程度で済んだ。だけど、今や誰もがスマホから自分のバカさをワンタッチでアピールできる。だからやることがエスカレートするし、迷惑をかけられる対象も広がっちまう』

『「ネットで調べれば何でもわかる」と考えるヤツは、 「そこに書かれていないもっと深い世界」に思いが至らない』

『IT起業家は、いわば現代の戦国大名だよな。「流行のスマホを手に入れたぜ」「最新のアプリをダウンロードしたよ」なんて喜んでるヤツラは、そういう「儲かる仕組み」を作ってるヤツラに、いいようにカネを巻き上げられてるってことに気がついてないんだよ』

 18歳選挙権についてこう話しているのは、なかなか好感が持てる。

『最近の若い人たちは、オイラの若い頃と比べて「素直すぎる」って気がしちゃう』

『もしかしたら、18歳選挙権ってのも権力にとってものすごく利用しやすい好都合なものかもしれない。深く考えず、雰囲気だけでブームに踊らされるってのは、よくよく考えりゃ怖いってことに気がついたほうがいい』

 ただし、18歳に選挙権を与えるのだって、それでも18歳を少年法で守るっていう矛盾には若者は気付くべきなんだよな。

『「18歳に選挙権」なら、10代を少年法で守る必要はない。 若者は大人たちの「ガキ扱い」に怒るのがスジだ』

『政治家や権力がなぜ若い世代に選挙権を広げたかというと、それは単に「都合が良かった」からだ。別に「10代に政治への興味を持ってもらうため」でも「若者の声を政治に反映させるため」でもない。そう主張してたとしても、単なる建前だよ。実際は、「知識がなくて浅はかだから、選挙権をやっておけばこっちの思うとおりに操れる」ぐらいに思われているだけ。都合のいい票田と見なされたんだよ』

 タモリについて述べている部分が面白い。

『ちょっと前までやって人気だった『ヨルタモリ』(フジテレビ系)とか、すでにNHKの看板になっている『ブラタモリ』なんてのは、あの人のやりたいことを全部やってる気がするね。「遊び」の部分というか、歳を取った余裕がすごくいい方向に出てる』

『最近じゃ、いろんな人がタモリのことを論じているようだけど、一言で言えば、この人っていうのは「白米のようなタレント」なんだよな。オカズが毎日どんなものに変わっても、結局は欲しくなる「変わらなさ」を持ってるってことでさ』

『だけどタモリってのは、元々は「オカズ」的なタレントでね。あの人が世に出た頃の「4か国語麻雀」とか寺山修司の物真似とか、『今夜は最高!』でやってたこととか、まさに異色の雰囲気でさ』

 ふ~ん、してみるとビートたけしはどんなタレントなんだろう。タモリの場合は「日本食における白米」の立場、つまり「お米(主食)があってオカズがある」って関係なんだけれども、やはりビートたけしの場合は「肉(主食)があって野菜(オカズ)がある」っていう、欧米食的な意味での主食なんだろうなあ。

 そしていまでもその主食の場にいるってことなんだろう。

 しかし、それも疲れますね。そろそろ、本人もオカズになりたいって考えているのかもしれないなあ。

『テレビじゃ言えない』(ビートたけし著/小学館eBooks/2017年2月6日紙版刊・2017年2月7日電子版刊)

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