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2017年4月10日 (月)

『正社員消滅』はもしかしたら「いいこと」かもしれない

『いまや正社員ほど、ワークライフバランスの満足度が低い──そんな調査も出てきている。正社員、派遣社員、契約社員、アルバイトの四雇用形態で、現在のワークライフバランスをたずねたところ、正社員は「良い」が一八%で四形態のなかで最も低く、派遣社員は四一%、契約社員とアルバイトはともに三四%だった』

 おお、じゃあやっぱりフリーターの方が生活が充実してるんだ。う~ん、まだまだバブル期の生き方が認められてるんだな。と思ったらそうではないようだ。

Photo 『正社員消滅』(竹信三恵子著/朝日新書/2017年3月30日紙版刊・2017年3月31日電子版刊)

『標準的な「フツーの働き方」にすぎなかった正社員が、社会に出ようとする若者にとって、どんどん「レアもの化」していった。そんな変化の中で、二〇〇五年ごろから、非正社員についてのマスメディアの描き方も変わった。「不自由だが安定したアリ」としての正社員に対して「自由に生きたいキリギリスたちの働き方」と、明るく受け止められていた非正社員像が、「貧困の温床としての劣悪な働き方」に変化していったのだ』

 まあ、結局、労働組合に所属しているわけでもない非正社員たちの待遇・処遇がどんどん下げられて行ってしまっても、それに対抗する手段のない非正社員たちにはどうすることもできないもんなあ。

 一方、正社員の方だっていろいろあるようだ。

『極端な長時間労働や、家庭生活の障害になるような転勤や配置換えも「正社員だから」と正当化される。「正社員だから」ときわめて高度な貢献を求められるのに、待遇はそれに見合ったものではない「名ばかり正社員」である。正社員は無期雇用と引き換えに、会社から強い拘束を受けるのが当然だという認識が、会社側だけでなく働く人たちのあいだにも広がったことが、名ばかり正社員の蔓延の背景にある』

 なるほど「名ばかり正社員」ね。

『イケア・ジャパンでは二〇一四年九月から、フルタイム社員と短時間社員でも仕事が同じなら待遇を均等にする人事制度が導入され、話題を呼んでいた。本国スウェーデンはもちろん、それ以外の他の先進国では、フルタイムかパートか、期限の定めがない無期契約か短期契約か、直接雇用か間接雇用かにかかわらず、果たしている職務が同等なら待遇は同等という均等待遇が原則となっている』

 基本的に「同一労働同一賃金」の考え方がしっかり根付いている北欧諸国に対して、そんな考え方のないその他の国では、基本的に企業経営者の考える「最大の収益を求める」という考え方が企業経営の基本である。だとしたら、その「最大の収益を求める」経営者の考え方からすれば、正社員であろうが非正社員であろうが、彼らに支払う給与を如何に下げるかというのは、言ってみれば最大の目標なのだ。別に、正社員の立場を守るために非正社員の給与を下げるんだっていうわけではなく、ただただ、人件費を削れば企業収益が上がるっていうだけなんだもんね。

 なので、正社員といっても、実際にやっていること、やらされていることは非正社員と同じこと。なので、そんな正社員の給料を上げる必要なんかないじゃないか。というのが経営者の論理。

 じゃあ、それに対抗する働く側の姿勢ってどんなものだろう。

 竹信氏は言う。

『①「正社員の身分を守る」という発想から抜け出そう。
②自分の法律顧問を持とう。
③働き手のネットワークをつくろう。
④情報を収集しよう。
⑤辞めない権利を生かそう。
⑥ライフスタイルを点検する。
⑦企業や政府からの「働き方改革」に振り回されるのでなく、働き手の目線からの改革を提唱していこう。』

 って言うんだけれども、なんか大人しいんですね。まあ、どこかのいい大学を出て、1976年、朝日新聞社に入社。シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員などを経て2011年から和光大学現代人間学部教授っていう、いかにも絵に描いたようなエリート街道を突っ走ってきた人だけはある。

 新聞記者人生の中でいくらでもフリーで生き生き働く人は見てきたと思うんだが、何故、そんなに「勤め人」として生きることに拘るんだろうか。私も竹信氏と同じような正社員として生きてきたんだけれども、たまたま出版社にいたせいか、多くのフリーで生き生きと働く人を見てきた。そんな目からすると、別に正社員はなくても大丈夫なんだ、と思えてきてしまうのだ。

 私は決してエリートではないが、大学を出て出版社の正社員を37年間続けてきて、見事定年っていう、まあ、これまた幸せな人生を送ってきた人間がいうことではないが、しかし、これからの時代はそんな生き方や、「正規でも非正規でも」社員という生き方を捨てる生き方じゃなければ、幸せになれない時代なんじゃないだろうか、という気がするのだ。

<一流の大学で一般教養と若干の専門知識を学び→一流企業の正社員になり→定年まで勤めあげる>という人生のあり方から、これからは<大学でもどこでもいいからプログラミングなどの専門知識とスキルを学び→数年企業に勤務した後 or 初めから→独立して個人事業主(フリー)として生きる>という人生のあり方に変わっていくのではないだろうか。で、そんなことができない人間が<勤め人><社畜>として生きていくのだ。というか生きていくしかないってことでしょうね。

「えっ? 国民みんながそんな生き方をしちゃったら、日本の産業はどうなっちゃうの? 日本の企業はどうなっちゃうの?」なんてこと言われても、そんなことは知るもんかってなもんですね。だって、日本の企業の行き方そのものが日本の企業の行き方そのものが(社畜をどんどん増やしちゃって、その結果として)「国民皆フリー化」のきっかけになってるんだから、それは仕方のないことでしょう

 よしんばそれで日本という国がダメになっても、そんな一人で生きていけるスキルを持った人なら、世界中で生きていける。別に、日本の個人や企業だけが仕事の相手でなければならないということはないんだから、世界中どこでも生きていけるっていう、素晴らしい未来が開けているんではないでしょうかね。

『正社員消滅』(竹信三恵子著/朝日新書/2017年3月30日紙版刊・2017年3月31日電子版刊)

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