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2017年3月26日 (日)

『日本会議の研究』を読んだら、益々わけがわからなくなった

 森友学園と籠池泰典理事長を巡るゴタゴタの中で突然登場してきた菅野完なる人物。

 その人が気になって、菅野氏が書いて、対象とされた日本会議から出版差し止めを請求されたという本書。日本会議というものの存在は安倍政権のバックボーンにある右翼組織であるという認識はあったんだけれども、その安倍政権のバックボーンにある右翼がそんなに怒るほどのものが書いてあったのか? というのが最初の購入動機。で、菅野氏ってどういう人なのか? ってのが二番目の購入動機。

 で、どうだったのか?

 籠池氏は日本会議の関西支部の重鎮らしい。ってことは安倍政権のバックボーンではあるんだようなあ。

Photo 『日本会議の研究』(菅野完著/扶桑社新書/2016年6月25日刊・2017年1月10日改訂)

 まえがきで

『彼らの主張内容は、「右翼であり保守だ」と自認する私の目から見ても奇異そのものであり、「保守」や「右翼」の基本的素養に欠けるものと思わざるをえないものばかりであった』

 と菅野氏は書く。まあ、いろいろなセクトに分派している左翼と同様、右翼陣営だっていろいろなセクトには分派しているんだろうな、ということは理解しているつもりだ。

 で、菅野氏の本書のどこが日本会議の勘所に触ってしまったんだろうか。

 日本会議は6ヵ所に間違いがあるとして東京地裁に出版差し止め訴訟を起こしたんだが、結局、1ヵ所だけの間違いということになった。でもまあ、これまで猥褻事犯でもって出版差し止めはあったんだが、そうではなくて「言論」に対する判例で出版差し止めってあまり判例はないんじゃないだろうか。

 そんな意味では、まさしく安倍政権による「言論統制」の始まりかなという気もする。

 で、その1ヵ所の間違いって何だろう。

『「『理想世界』100万部運動」の達成で、安東の権威は揺るぎないものとなった。学生時代には、「民族派の全学連」と評された全国学協を立ち上げ、社会人となってからは、「生長の家」青年会を拡大させ、教団の屋台骨とした。もう誰も彼の権威に逆らえない』

 という生長の家機関誌の売上げ拡張計画があり、その結果、売り上げに協力するあまり、サラ金から借金までして機関誌を買った会員がいるってことのようだ。

『当時、消費者金融の取り立ては社会問題化していたほど苛烈を極めていた。●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●安東は、「谷口雅春尊師のお教えを、日本の青年に広めるのだ。そのためには諸君らの『光の弾丸』が必要だ」と演説し、周囲はそれに心酔し、熱狂が集団を支配していた』

 この●の36文字は何なんだろう。

「結果、自殺者も出たという。しかし、そんなことは安東には馬耳東風であった。」という36文字のようだ。

 えっ? 何でこの程度の記述が? まあ、生長の家の機関誌拡張運動で、拡張ができなくて(当たり前じゃん)結果として、売れなかった会員は自腹で、なおかつサラ金からお金を借りて大量部数を買った人がいたってことなんでしょう。で、それで自殺しっちゃった人もいるんだ。

 まあ、これは宗教団体じゃなくても、企業でも散見できることですね。まあ、日本の企業は一種の宗教みたいなもんですから。そう、「家族主義」ってのは、完全に宗教だよね。

 ということで、日本は右翼・保守勢力に抑えられているんですね。もはやリベラルの出る幕はないってことなんだなあ。

 というよりも菅野氏が言う「右翼であり保守だ」というのと、日本会議が目指すものは『「皇室中心」「改憲」「靖国参拝」「愛国教育」「自衛隊海外派遣」といったものでしかなく、「日本会議が目指すもの」に示された内容の思想性や政治性に目新さは一切ない』というものとがどう違うのかというのが、私のような「リベラル・バカ」には分からないんですね。

 まあ、「改憲」「靖国参拝」「自衛隊海外派遣」と言ったあたりが、右翼辺りでも党派が違うと考え方が異なるのかもしれない。

 基本的に私は高校生の時からマルクスの「ドイツ・イデオロギー」とか「経済学・哲学草稿」なんかを読んできた人間なんだからマルクス主義者なんだろうなあ。ただし、マルクス主義者=共産主義者ってわけはなくて、マルクス主義者だって生涯資本家だったエンゲルスっていう人もいたんだよね。私も別に日本資本主義に反対しているわけでもなく、普通に資本主義的に生きているわけだし。

 まあ、高校の時からマルクスの本を読んできて、大学のマルクス経済学の授業では、その余りにも程度の低い授業にガッカリした立場で、しかし、新左翼運動の経験を高校生の時に体験した人間としては、ハッキリ言って「右翼はワカラン」。

 まあ、ただし大学のゼミではマルサスだったんだけれどもね。

 これまで持っていた「右翼は世界を知っていない」「ネトウヨは周辺の事しか考えない、周辺のもっと大きい世界のことは考えない」「『愛国者』って、他の国の事を考えない『アホ』ばっかりじゃん」って見方はちょっと変えなければいけないのかもしれない。

 うーん、でも菅野氏は基本的には日本会議には批判的な人ではないように読めるんだよなあ、本書を読んでみるとそれほど批判的な感じはしない。要は、現今の安倍政権と日本会議が繋がっていることが面白くないようだ。

 要は「生長の家」あるいは「日本会議」からパージされちゃった恨みで書いたのかなあ。

 その辺は分からない。

『日本会議の研究』(菅野完著/扶桑社新書/2016年6月25日刊・2017年1月10日改訂)

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