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2017年3月15日 (水)

『むかしの味』関帝廟通り・蓬莱閣

 以前、会社のOB会で横浜探索に行った際、打ち上げを行った中華街関帝廟通りの蓬莱閣という店を選んだのは、池波正太郎氏がご推薦の店だからということだった。

 じゃあ、どの本に書いてあるのだろうと調べてみたら、この『むかしの味』という本だった。

Photo 『むかしの味』(池波正太郎著/新潮文庫/1988年11月10日紙版刊)

 例によって目次から内容紹介。

ポークソテーとカレーライス――日本橋〔たいめいけん〕
鮨――銀座〔新富寿し〕
〔まつや〕の蕎麦
粟ぜんざい――神田〔竹むら〕
ポークカツレツとハヤシライス――銀座〔煉瓦亭〕
仕出し料理――品川〔若出雲〕
どんどん焼
クリーム・ソーダとアイス・コーヒー――銀座〔清月堂ライクス〕
京都〔松鮨〕
京都〔イノダ〕と〔開新堂〕
鰻――浅草〔前川〕
信州蕎麦――上田市〔刀屋〕
中華料理――松本市〔竹乃家〕
チキンライスとミート・コロッケなど――銀座〔資生堂パーラー〕
横浜の酒場〔スペリオ〕と〔パリ〕
おでんとあぶり餅など――京都〔蛸長〕〔かざりや〕他
ビーフカツレツとかやく御飯――大阪〔ABC〕〔大黒〕他
焼売、餃子、中華蕎麦など――横浜〔清風楼〕〔蓬莱閣〕他
パルメ・ステーキとチキン・チャプスイなど――京都〔フルヤ〕
ホットケーキとフルーツ――神田〔万惣〕
饂飩と日本風中華――京都〔初音〕と〔盛京亭〕
牛乳、卵、野菜、パンなど――フランスの田舎のホテル

 という具合。まあ、池波氏の食味エッセイは、読んでいる私がまるでそれを食べているような気分になる。う~ん、上手いなあ(旨いなあ)。

 で、蓬莱閣なんだが

『清風楼は中華街の表通りの南へ一筋入った通りにあるが、ちかごろ私が行きはじめた蓬莱閣も、すぐ近くにある。
 店主の王宗俊さんが、この店を始めたのは昭和三十三年だそうな。
 王さんの父君は早く亡くなっている。
「外国人であるために、就職が大変にむずかしく、それで、おもいきって店を出した……」
 のだそうな。
 王さんは、酒場〔パリ〕のママの息子さんとは県立・希望ケ丘高校ラグビー部の、先輩後輩の間柄である。
 ところで、開店して、はじめはコックを雇っていたが、なかなかうまくゆかぬ。居つかないのだ。
 そこで、王さん自身が調理場へ入ることになったわけだが、山東省に生まれた母上に教えられた餃子は、この店の売りものになった。
 王さんにいわせると、餃子は、何といっても蒸し餃子と水餃子に、
「トドメをさす」
 ということだ。
 蓬莱閣の餃子には、ニンニクが入っていない。そのかわり、ニラをつかって独自の味を出す』

『醬牛肉(ジャンニュウロウ)と称する牛肉の冷製に、味つけしたキュウリをそえた一皿など、実にしゃれているし、酸辣湯(サンラータン)もいい』

『このごろの私は、中華街へ行くと表通りの店よりも、山下町の裏通りを歩くことが多い。
 ウイークデーの夕暮れなど、表通りのにぎわいが噓のように、落ちついた町の姿がある。
 いまは消え果てた、東京の下町の匂いが、そこにはただよっているような想いさえする』

 う~ん、いいなあ。また行きたくなったなあ。

 蓬莱閣では「餃子セット」(1人前1,600円/2人から)というのがあって、醬牛肉、酸辣湯、水餃子、蒸し餃子、焼き餃子の全部が食べられるそうである。なお、タレには醤油は使わず、酢とラー油だけで食べるのが正しい食べ方なのだそうだ。

 現在は二代目と三代目が厨房で働いて、三代目の弟が接客を担当しているようだ。

『王さんは、炒め物が得意だ。
 だから、この店の炒飯は旨い』

 って、本当に炒飯まで食べてしまいそうになるなあ。

 う~ん、低糖質ダイエットはどうなっちゃうんだろう。

 ところで、ここで池波氏が紹介しているお店って、ほとんどが昔の場所でしっかり開いている。さすがに「老舗」ってそういうものなのですね。

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『むかしの味』(池波正太郎著/新潮文庫/1988年11月10日紙版刊)

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