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« 落合・おとめ山公園 | トップページ | 85mmで街撮りスナップ in Yokohama »

2017年3月23日 (木)

『こんな街に「家」を買ってはいけない』って、今更言われてもなあって気分?

 いまさら『こんな街に「家」を買ってはいけない』なんて言われても、買っちまったものはしょうがないじゃないですか。買っちまったものは……。

「〇〇ニュータウン」なんてものが、実はまやかしのニュータウンであり、実際のところ住んでいればやがてはオールドタウンになって、住民は停滞化し、新陳代謝はしない、誰も住みたくない街になるってのは分かっていた。実際に年をとってきて住むのに便利なのは、実は「都心のマンション」なのだ。

Photo 『こんな街に「家」を買ってはいけない』(牧野知弘著/角川新書/2016年11月10日刊)

『全国のニュータウンは計画地区数で、2009カ所、面積にして18・9万ヘクタールにも及んでいます。
 大阪府の面積が約19万ヘクタールですから、その規模の大きさが想像できます。全国の市街化区域の13%がニュータウンというのが現状です。
 さらに驚くべきことに、事業が終了したニュータウンは1828カ所、つまり今でも計画段階のニュータウンが181カ所も存在しています』

『多くのニュータウンは、現在では築40年以上を経過しており、住民の高齢化も激しく、もはやニュータウンではなく、「オールドタウン」となっていることが窺えます。
 ニュータウンは開発時期に同じような年齢層の住民が一斉に入居する結果、住民の高齢化が一気に進むという特徴があります』

『公営住宅は低廉な家賃が売り物で、分譲住宅には手が届かない人たちがとりあえずはここに住み、やがて子供の成長ともあいまって、分譲住宅を購入し、転出していく。そのあとに、再び、若い世帯が入居する。こんな人口循環を前提に供給されてきました。
 ところが、多くの住民は固定化し、また若い世代がどんどんその数を減少させていく中で、公営団地の住民は毎年歳を重ね、住民の高齢化の問題が起こってきました』

『首都圏は国内でも圧倒的に人口が集積しているエリア。高齢化率が同じ30%だとしても、その実数は大変な数になります。そして、その数値を生み出すもととなるのが、首都圏郊外の住宅地なのです。
 いわば首都圏郊外の住宅地は、高齢化社会の縮図として、実数で圧倒的に多くなる高齢者が抱える多くの問題を解決していかなければならなくなります。
 ニュータウンからオールドタウンへ。郊外住宅地の高齢化は待ったなしの状況です』

 というっことで、共働きの若い世代はタワーマンションなんかに居住するようになるんだけれども、それにも問題があるんだなあ。例えば、いま超高層マンションが林立している川崎市の武蔵小杉あたりなんだが。

『ニュータウンは都市郊外部に「面的」に拡大していきましたが、今は超高層マンションのように「立体的に」伸びるニュータウンになっているのです。
 そしてこれらの街は増加し続ける住民の数だけにその発展を依拠しています』

『私はこの街の人気は一過性のものと見ています。ニュータウンと同様に時代の経過とともに取り残されるマンションが増えていくような気がしています。その際厄介なのは、建物は土地と違って激しく劣化するもの、ということです』

『人間の住む土地というのは実は長い歴史の上に成り立っているものです。つまり、多くの災害や戦禍などが繰り返される中で人はもっとも安心安全な土地を探し求め、その結果としてたどり着いたのが、現在でも高い知名度のある土地です。
 一時的な人気だけで、未来にわたって価値が高まるような土地は存在しないのです』

『「江戸っ子も三代」とはよく言ったものです。三代が暮らすようになると、地域内の行事も次世代へと受け継がれるようになり、それぞれの家での歴史が積み上がっていきます。その集合体としての地域の文化、風俗が生まれてくるのです。
 不動産の価値も、実は、そこまでの見極めをしないと、本当の価値とは言えないものなのかもしれません。一時的に人気が出て、大勢の人が「買いたい」「借りたい」と言って、集まってくると、不動産価格は上昇しますが、これが永続するかは、まさに、この価値が次世代に正しく受け継がれていくかにかかっているのです』

 結局、親の世代が住んだ街に、子供世代が同様に住み、街の行事や文化をそのまた次の世代に伝えていくようないならないと、街は滅びてしまうということなんだろう。ニュータウンやタワーマンションのデベロッパーにはそんな発想はなくて、単に「売り逃げ」ているだけだもんなあ。そこへ行くと都心のマンションなら、もともとその土地に歴史があり、文化があり、街の行事なんかもある。そんなところなら、若い世代が帰ってきても、再び街に溶け込んで生きていくことができる。

『これまではどこが値上がりするか、といった「財産」として住宅を考え、選択することが自宅を選ぶ際における主流の考え方でしたが、今後の家の買い方は、「消費」としての効用をいかに高めるかということで選択する時代になると言えるでしょう』

『つまり、都心部までの交通利便性や、住み心地の良さ、生活周辺サービスの充実、保育所、学校などの教育施設の内容、映画館や美術館などの娯楽・文化施設、すべてが「便利」で、効率的という要素から選ばれていくのです』

『こうして考えてくると、2000年代になって急速に「都心居住」が進んだことは必然だったとも言えます。男女雇用機会均等法の改正で、女性の深夜就業が認められるようになり、より利便性の高い住宅が求められるようになったからです』

『利用価値の高い都心部の住宅の人気が顕著になるということは、人々が知らぬうちに住宅という存在を「利便性重視」=「消費」という概念で選択するようになったということです』

『住宅は利用価値に根差した消耗品として、買い替えていく存在になる、こうした考え方が今後住宅を購入していくにあたっての賢い知恵なのです』

 まあ、買い替えていくというのも難しいだろうから、「借り換えていく」という生き方もあるんだろう。

『とりあえずは今の生活を続けるのに支障のない範囲で割り切って、たとえば家族の利便性を重視して、都会のマンションを借りる。ある程度生活も安定し、子供が卒業したあとに、夫婦そろって暮らせるような家を買う。最近は結婚生活が長く続かない人もいます。一人ぼっちになっていれば、「一人住まい」にふさわしい家を買う。いろいろな選択肢を、置かれた状況に応じて使い分ける、つまり所有権から「解放」された人生を過ごしてみることも、今後の生活スタイルとして定着してくるかもしれません。
「家なんてもたなくてもいいじゃん。いくらでもあるのだから」
 こんな考えか方がひょっとすると25年後の日本では常識になっているかもしれません』

 う~ん、なかなかいい考え方だなあ。

『こんな街に「家」を買ってはいけない』(牧野知弘著/角川新書/2016年11月10日刊)

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