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2017年2月18日 (土)

『誰が「都政」を殺したか?』

 秋田の記事はちょっとお休みして、本について書きます。

『誰が「都政」を殺したか?』っていう問いかけに対しては、「それはやっぱり石原慎太郎でしょ」とか「浜渦元副知事でしょ」とか「都議会のドン、内田茂でしょ」って思ったら、まあそれもあるけど、でもそうではないようなのだ。

 上杉氏は「それは新聞・テレビなどのマスメディアだ」って言いたいんだなあ。まあ、その辺はいかにもメディア批判を続けている上杉氏らしい。

 つまり『メディアこそが改革のための最大の抵抗勢力である。そのことに気づいている読者も少なくないだろう』と。

Photo 『誰が「都政」を殺したか? 特別対談 小池百合子東京都知事』(上杉隆著/SBクリエイティブ/2017年1月21日紙版刊・2017年2月1日電子版刊)

『都政の問題の多くは、ここ数年にその因を求めても到底理解できないであろう。大半のメディアの誤謬は、問題の起点を石原都政の後半に設定していることにある。結論から言えば、解明の糸口を探るには時計の針をさらに大胆に戻さなくてはならない。
「東京オリンピック」と「築地市場」という小池都知事の投げた「ボール」は、都政の利権にとってはど真ん中のストライクだ。その「球種」を見破るには95年まで遡る必要がある』

『現在の都庁記者クラブにおいては、築地移転の歴史や豊洲問題の起点、さらにはその決定にいったい誰が介在したのかなどを直接知る記者がほとんどいないのである(20年余り都政取材をしてきた産経新聞の石元悠生編集委員を除く)』

『知らない都庁番記者や、知らない都議会議員などが、何も知らない者同士で築地問題を話し合っても解決しないのは当然だろう。これはこの問題に限らない。何も知らない者同士が知ったかぶりで勝手に発信していくのが日本のメディアの特徴とも言える』

『ほとんど知られていないが、日本の記者クラブメディアは、国有や都有の一等地を安く、もしくはただ同然で払い下げられるという「恩恵」を享受してきた。これこそ、記者クラブシステムと並んでわたしが「官報複合体」と名付けたカルテルの証である』

『現代日本社会では、メディア、とくにテレビに扱われないと、問題がそもそも存在しないという不健全な情況になっている』

 その結果というか、2016年の都知事選に上杉氏は出馬したわけなんだけれども……

『2016年の都知事選挙において、各報道機関は当初「主要4候補」として候補者を扱っていた。それが、宇都宮健児氏の撤退を受けて、「3候補」に変更する。かつてのレギュラー番組の元担当者に聞くと「上杉隆だけは絶対に触れるな!」と指示が出ていたという。メディアの都合は知らないが、これが有権者のためになるとは思えないし、視聴者にちゃんと情報を提示しないのは職務放棄といってもいいだろう』

『21人の候補者の中で都政については群を抜いて知悉している。これは今回の都知事選で、自他ともに認めるわたしの優位性だった。なにしろ18年間も都政を取材し、ときにはプレイヤーとして関わってきた。また、ほかの候補者からレクチャーを求められたり、元労働大臣の山口敏夫氏や、一緒に出馬した「NHKから国民を守る党」代表の立花孝志氏に至っては「もっとも都政に詳しい候補者」と公言していただいたりもした』

『都知事選での民放キー局のニュース番組において、「主要3候補」の扱いは97〜98%で、それ以外の18候補者のトータルは2〜3%でしかなかった(幸福実現党調べ)。これは完全に放送法第四条の、放送事業者は番組の編集にあたって、「政治的に公平であること(二項)」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること(四項)」の定めに違反している』

『唯一NHKだけは主要3候補を54%、それ以外を46%とバランスの取れた報道をしていた点は付け加えておきたい』

 ということになってしまって、上杉氏自身も「泡沫候補」扱いになってしまったということなんだなあ。

 とは言うものの、そんなメディア(特にテレビ)の扱いもありながら、小池都知事に対しては大いに期待したい上杉氏なのであった。

『「東京大改革」の名のもと、小池知事は都政改革チームを招集し、各分野の専門家を集めた。また、橋下徹前大阪市長のもとで行政改革に取り組んできた慶応義塾大学教授の上山信一氏を特別顧問に招聘し、チーム全体のトップに据えた。
 さらに、都政最大の懸案であり、世論の注目を集めている豊洲問題では、早々とPT(プロジェクトチーム)を立ち上げ、特別顧問の小島敏郎氏を座長に指名した。
 こうしたブレーンを起用する方針は、18年前の石原都政のスタートによく似ている。巨大官庁・東京都に、知事ひとりで乗り込んで失敗した猪瀬氏や舛添要一氏、その2人と小池氏の違いはここにある。政治はひとりではできない。少なくとも小池都知事はその点で過去の都知事よりもずっと柔軟で力があるといえるだろう』

 都庁の記者クラブも以前に比べると大分開放的になっては来ているようなのだが、それも実は石原氏が都知事だった時代に大分改善されたもであったのだ。そりゃそうだ。だって石原氏は小説家だ。つまり、新聞記者よりも雑誌編集者の方が付き合いが深いし、人脈も多い。つまり、記者クラブ開放の歴史は石原氏が始めたようなものなのだ。

 結構、いいこともやったんじゃないか。石原慎太郎氏もね。まあ、東京都写真美術館だけは、私は褒めているんだけれどもね。

 しかし、石原都知事も二期目には大分テンションも下がってきて、それこそ週一日くらいしか都庁に登庁しなかったそうだ。まあ、それでも回っていくぐらいに都庁の職員は優秀ってことなんだけれども、同時に、石原氏としてはあまりにも都知事がやらなければいけないことが少ないことに、何か嫌気がさしてしまったのかも知れない。でも、全然そうじゃなかったんだけれどもね。。

『メディアの欺瞞は都庁記者クラブの歴史が証明してくれる。都知事就任後、小池都知事は、都庁会見についてこう語った。
「わたしが大臣のときは海外のジャーナリストや雑誌記者は会見に入れなかったのに、いまはこんなにオープンになっているんですね」
 実際、都庁の会見はかなり開放された。いまや事前に申し込みをすれば、どんな記者でも会見に参加することが可能になっている。しかし、それは多くの人々の努力があってようやく実現にこぎ着けた成果だということは、あまり知られていない』

 その「多くの人々の努力」の中に上杉氏らの活動が含まれている、って言いたいのか。まあ、そうでしょうね。

『誰が「都政」を殺したか? 特別対談 小池百合子東京都知事』(上杉隆著/SBクリエイティブ/2017年1月21日紙版刊・2017年2月1日電子版刊)

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