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2017年1月10日 (火)

『マーケット感覚を身につけよう』といっても、もう引退した身なんで

 最新刊かと思って読んでいたんだけれども、意外と「ちきりんさんにしてはちょっと古い考え方だなあ」という部分があって、最後に奥付を読んだら、なんと今から2年近く前の本だったんだなあ。

 ってことは、書いたのは2年半ほど前か。まあイギリスのEU離脱が決まるずっと前の話だ。基本的に新自由主義者でグローバリストのちきりんさんの予想とはまったく反対の方に今や世界が動こうかとしている。

 しかし、その一方、世界はマーケット感覚で動いていることは確かなので、今一度、2年前の本だということを前提にして、本書を読んでみよう。

Photo 『マーケット感覚を身につけよう 「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』(ちきりん著/ダイヤモンド社/2015年2月19日紙版刊・2015年2月23日電子版刊)

『どんな分野であれ10年も働いていたら、「自分には売れるモノなど何もない」なんてことはありえません。もしそう感じるのだとしたら、その人に足りないのは「価値ある能力」ではなく、「価値ある能力に、気がつく能力」です。価値を価値と認識する能力を欠いたままでは、いくら大量の金塊を手に入れても、不安が消える日は永久にやってこないでしょう。

 今、この「価値を認識する力」の二極化が進んでいます。すばらしい学歴や職歴に加え、難関資格から専門知識まで持ちながら、不安から逃れられない人がいる一方、ずっと少ないものしかもっていないのに、「なんとかなる」「なんとでもなる」という自信とともに、世の中をわたっていける人もいます。この両者の違いがまさに「売れるものに気がつく能力」であり、「価値を認識する能力」の差です。
 本書ではこの能力を、「マーケット感覚」と命名しています』

 じゃあ、その「マーケット感覚」ってのはどうやって身につけるのか。

 本書第5章にそれがまとめられている。

その1 プライシング能力を身につける

その2 インセンティブシステムを理解する

その3 市場に評価される方法を学ぶ

その4 失敗と成功の関係を理解する

その5 市場性の高い環境に身を置く

 ということだそうだ。

「プライシング能力を身につける」というのはよくわかる。要は「価値」や「価格」っていうのは「コストの積み上げ」ではなくて、その「価格」を支払う側が決定するということ。本書では「ニート向けの本を1700円で売る出版界」という形で出版界の「コストの積み上げ」で価格を決定する方法を批判しているけれども、元々、数千部から1~2万部という、それこそ「市場」じゃないところで勝負しているのが出版業界であります。だからそこはマーケットの価格付けとは異なるベクトルが働いているのである。

 ただし、その出版業界でもマーケットの価格付けでもってプライシングをする段階がある。それがハードカバーの売上が良かった場合の「文庫化」であります。ハードカバーと文庫ではその商品性がまったく異なり、文庫になってしまうと完全に「商品」となるので、そこにはマーケットによるプライシングが出てくるんですね。

 「その2 インセンティブシステムを理解する」ってのはどうなんだ?

『もうひとつ、インセンティブシステムを理解するために大切なのが、自分の欲望と素直に向き合うことです。これができない人は、マーケット感覚を身につけるのがとても難しくなります。

 世の中の動きとは、そこに生きている人間の動きの集合体です。それぞれの人が何を求め、どんな気持ちがどんな行動につながるのか想像する力を鍛えないと、社会がどちらの方向に動いているのかもわからないし、マーケット感覚も身につきません』

 なるほどね。これもマーケットによるプライシングと同じ意味。

 じゃあ「その3 市場に評価される方法を学ぶ」ってのは?

『もうひとつの組織と市場の意思決定方法の違いは、組織が「決めてからやる」のに対し、市場は「やってみてから決める」という点にあります。

 たしかに、「とりあえずやってみる」方式の市場では、箸にも棒にもかからないモノがたくさん現れます。しかしどんなモノでも、組織における意思決定のように、「なかったものにされる」ことはありません。支持者が少なくても、少数から熱烈な支持をうけるニッチ商品として残ることもできるし、何かのきっかけで、急に支持が高まることもあります』

 なるほど、なるほど……

「その4 失敗と成功の関係を理解する」

『何かを学ぶ際には、ふたつのステップを経ることが必要です。ひとつは、組織から学ぶこと、もうひとつが、市場から学ぶことです』

『「自分はもっと学ぶ必要がある」と気がついたら、学校という最初のステップに戻るのではなく、市場で学ぶという二番目のステップに進みましょう。他の人に比べて自分は成長が遅いのではないかと思う人の多くは、勉強が足りないのではなく、市場での実践経験(失敗から学ぶ経験)が足りないのです』

 ふ~む

「その5 市場性の高い環境に身を置く」

『マーケット感覚を身につけるための5つめのポイントは、環境には固有の「市場性レベル」があることを理解し、意識的に市場性の高い環境を選ぶということです。 市場性の高い場所とは、需要者と供給者が価値を交換する現場や、人間のインセンティブシステムが直接的に働く場所、組織的な意思決定ではなく、市場的な意思決定方法が採用されている環境のことです』

 まあ、要は学校や組織の中ではマーケット感覚は鍛えられないし、今重要なのはマーケット感覚でモノを考えるってことなんですね。

 規制の多かった時代では、マーケット感覚はたいして持っていなくても、世の中に送り出すモノは作れたのだが、今はとにかくマーケット感覚がないと「売れるモノ」は作れないってことだし、それこそブログだって「人に読んでもらえるブログ」は作れないってことなんですかねえ。

 まあ、確かにブログのアフィリエイト収入なんかで生活しようなんて考えていたら、そうしたマーケット感覚も必要だけれども、まあ、私のブログなんて「とにかく書きたいことだけを書いて、500人ぐらいの人に読んでもらえばいいや」っていう、いわばマスタベーションなんで、まあ、これからも今の調子で行こうかな。

 と、まあ、考えておりますです。

 あまりこの本を読んだ意味はないね。

『マーケット感覚を身につけよう 「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』(ちきりん著/ダイヤモンド社/2015年2月19日紙版刊・2015年2月23日電子版刊)

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