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2017年1月31日 (火)

やがて哀しき『タンジェリン』、iPhoneで撮った映画

“タンジェリン”っていうのは、「みかん」とか「みかん色」ということ。つまり、「黄昏(たそがれ)色」っていうこなんだなあ。クリスマス・イブの午後から夜までの話が映画『タンジェリン』の話。そんな「黄昏色」に染まったようなお話なんですよ、ってのが監督及びプロデューサーからのメッセージ。

 そういえば、昔、ドイツのプログレッシブ・ロックのグループでキーボードを中心とした「タンジェリンドリーム」ってのがあったな。まあ、キーボード中心のロックと言えば『青い影』のプロコムハルムが有名だけれども、ギター中心のバンドに比べて何となくインテリ臭さを感じさせるキーボードベースのプログレッシブロックって好きだったな。

 という話とは何の関係もなく……

Photo 『タンジェリン』(監督・脚本・撮影・編集:ジョーン・ベイカー/共同脚本・共同プロデューサー:クリス・バーゴッチ/共同撮影・共同プロデューサー:ラディウム・チャン/プロデューサー:キャリー・コックス、マーカス・コックス、ダレン・ディーン、シーチン・ツォウ、フランチェスカ・シルベストリ/エグゼクティブ・プロデューサー:マーク・デュプラス、ジェイ・デュプラス)

 要はこの映画、フツーの(って言っちゃいけないのかな)男女関係を持てる人が全然登場しない映画なんだな。

 主人公のシンディ(キタナ・キキ・ロドリゲス)とアレクサンドラ(マイヤ・テイラー)はLGBTの娼婦(この場合「男娼」と言えばいいのか「女娼」と言えばいいのか、すみません)、で、シンディが28日間の拘置所拘留を終えて出てきたサンタモニカ・ブールバードの「ドーナツタイム」というドーナツ屋の会話から話が始まる。アレクサンドラが言わなくてもいいのにシンディの彼氏、麻薬の密売人兼女衒のチェスター(ジェームス・ランソン)がシンディが拘置中に別の「D」で始まる女と浮気したということを告げてしまってから、その、なんというか修羅場が始まっちゃうんだなあ。

 シンディは「D」で始まる女を探してサンタモニカ・ブールバードを走り回るわ、アレクサンドラはクリスマスイブの今晩のクラブで行うコンサートに客を誘うわ。そんな中で唯一マトモにお金を稼いでいるのはアルメニア人のタクシー運転手、ラズミック(カレン・カラグリアン)だ。カレンは家に妻と娘がいるこの地区では数少ない「ノーマル」な人間だ。クリスマスイブには義母や親戚を集めてパーティーを開催している。

 んが、このラズミックも実は我々とは(そうじゃない人には申し訳ないけれども)異なった性癖を持っていたんだなあ。

 タクシー運転手なので、仕事中に何をしても大丈夫ってことで、娼婦を買うこともあるんだけれども、で、買った娼婦が女じゃだめなんだ。だって、女にはペニスがついていないでしょ。つまり、かれは娼婦とセックスをしたり、ペニスをフェラチオして欲しいんじゃなくて、自分が娼婦のペニスをフェラチオしたかったんんだなあ、っていう倒錯(すみません)した世界。

 これが、せっかく買った女性の娼婦を降ろしてしまうシーンの撮影風景。

Dscf83902

 で、最後はすべての「モノゴトのハジマリ=ドーナツタイム」に、ラズミックと同じ別のアルメニア人のタクシー運転手を凋落してきたラズミックの義母まで参加して、シンディ、アレクサンドラ、チェスター、ラズミック、チェスター、チェスターと浮気していたとされる娼婦のダイナ(ミッキー・オハガン)、そしてラズミックの妻と子供まで参加した一大惨劇が繰り広げられる訳です。

 まあ、ここまでネタバレしていうこともないですが、ここまででネタバレはおしまい。まあ、結果は見えてるもんね。

Photo_2

 で、私が面白いと思ったのは、実はストーリーじゃなくて、その製作方法。

 実はこの映画、iPhone5sだけで撮ったそうなんですね。当然、シネスコ画面にするためのアナモフィックレンスは使っていますが、上の2枚の写真とか下の写真を見てください。

Dscf83912

 おいおい自転車に乗って移動撮影ってあるか?

 まあ、あっても十分いいんですけれどもね。監督のジョーン・ベイカー 、次回作は35mmフィルムで作るそうで、要は、「映画はどんなフォーマットで作るのが問題じゃない。映画の求めるフォーマットで作るのが大事なんだ」ってことなんでしょうね。

 昔、35mmベースで作っていたジャン=リュック・ゴダールが1968年のパリ革命の時には16mmのボリューを使っていたのには感動を覚えつつ、まだ学生の身であった私には「ボリュー(Beaulieu)」は高値の華だったんだよなあ。で、ボレックッスをなんとか買って、私は身辺雑記から始めたんですねえ。

ダメだこりゃ。

『タンジェリン』は渋谷イメージフォーラムで公開中。

 今後その他でも公開予定あり。

 公式サイトはこちら

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