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2016年12月26日 (月)

「2016年、出版界10大ニュース」って言ってもあまり変わり映えしないなあ

「出版界唯一の専門紙」という謳い文句の『新文化』が毎年恒例の「出版界10大ニュース」を掲載している12月22日号。

 っても、なんか今年も相変わらず代わり映えはしないなあ。

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1、太洋社が自主廃業から一転自己破産
 芳林堂書店破産による不良債権が引き金

 確かに引き金は芳林堂の破産なんだが、それ以前から大手取次(日販、トーハン)による帳合変更という名前の取引書店の奪い合いってのがあって、いずれは太洋社もダメになってしまうのではないかという噂はあった。

 まあ、紙の書籍・雑誌が大幅にシュリンクしていく状況下では、結局、売り上げを伸ばすためにはよその取次の取引書店を奪うというのが一番手っ取り早い方法なので、自由競争の社会の中では仕方のないことなのだが……。

2、書店のM&A、資本提携相次ぐ
 大手取次会社も書店買収・提携へ

 これも1、と同じ状況下における出版業界の動きなのだが……

「4月、日販子会社のY・spaceは、ユニーが運営する57店舗のうち36店舗を取得。ユニーの夢屋書店事業部は8月に廃止した。さらに日販は9月、大日本印刷と丸善ジュンク堂書店が保有していた文教堂グループホールディングスの株式51.86%のうち28.12%を取得し文教堂の筆頭株主になった。日販は約16億円を出資し、11月に約200店舗の帳合を一本化した。
 一方、トーハンは2月に文真堂書店、6月に住吉書房と八重洲ブックセンター、9月に鎌倉文庫、10月にあおい書店を傘下に収めた。
 また、9月には丸善ジュンク堂書店が戸田書店と業務提携。将来的には資本提携も視野に入れていると発表している
 出版社では、アサツーディ・ケイが3月、日本文芸社の全株式を健康コーポレーション㈱に譲渡。ミネルヴァ書房は3月に昭和堂、4月に岩崎学術出版社を買収。10月には講談社が一迅社の全株式を取得して完全子会社にした。」

 というのが全記事。ただし、講談社による一迅社の買収は、「紙書籍」ではなくて、一迅社が電子コミック分野で著しい活躍をしているところからの買収であって。他のM&Aとはちょっと意味が違う。

3、新取次「大阪屋栗田」が誕生
 大阪屋が栗田を吸収統合、社長に大竹氏

「大阪屋と栗田出版販売が4月1日に統合、新取次会社「㈱大阪屋栗田~OaK出版流通」が始動した」

「栗田出版販売は昨年6月、東京地裁に民事再生法を申請、大阪屋は同10月に100%子会社の「栗田」(新栗田)を新設し、今年2月に8億円で旧栗田の事業を譲り受けていた。
 日販の関連会社である出版共同流通もOKCに資本参加するなど、15年12月26日に承認された旧栗田の再建計画に基づき、新取次会社が誕生した」

 まあ、元々この大竹深夫氏自身が講談社の営業マン出身の人で、大阪屋を窮地から救ったところから、実は講談社が絡んでいたんですけれどもね。

4、熊本地震で書店が被災・休業
 出版社・取次など業界横断で支援
 

「4月の熊本地震では県内の紀伊国屋書店、金龍堂、明林堂、ニューコ・ワンの運営するTSUTAYA、長崎書店、竹とんぼなど数多くの書店が被害に遭い、休業を余儀なくされた。
 そんななか、本震から2日後には長崎書店が「元気に仮営業中!」の手書きポスターを店頭に貼りだして一部スペースで本の販売にあたった」

「一方、東日本大震災の時と同じように活字を求める読者は多く、日販帳合の書店11店の4月29日~5月8日の売上げは、前年同期比36.5%増を記録」

 まあ、人は「読めなくなる」っていうと本を読みたくなるのかな。

5、「週刊文春」がスクープ連発
 「週刊文春デジタル」読者2.5倍に

「「ゲス&ベッキーの禁断愛」「宮崎謙介議員の二股婚約破棄騒動」「甘利大臣の収賄事件」「清原和博の懺悔告白」――「週刊文春」のスクープ記事がことごとく社会問題に発展し、国民の注目を集めた。その取材力が話題になった」

 まあ、やっぱり週刊誌の基本は「スクープ」ですね。そのスクープを支えるのは取材力だし、読者からの「タレコミ」なんですね。

「週刊文春」はその基本に忠実に仕事をしたというだけ。まだまだ、紙の週刊誌も捨てたもんじゃない。

6、〝雑誌読み放題″に憂慮の声
 紙版の販売部数落ち込みに影響

 NTTドコモの「dマガジン」参加雑誌の紙版の販売部数が、非参加雑誌に比べて落ち込んでいるとのことだが、それは当たり前のことであって、読者自身の総数は変わっていないんだからね。しかし、その一方で、dマガジンに参加したことでもって紙版の数が伸びたという出版社もあった、って言うんだから、問題は雑誌の販売戦略の問題なんだろう。

 また、アマゾンジャパンの「Kindle Unlimited」が参加出版社20社近くを一方的に配信停止して、講談社などから抗議を受けた、というのは別の側面からの話。

7、メジャー雑誌、休刊相次ぐ
 休刊116点、前年超えほぼ確実

 いまやこんなのは「10大ニュース」にもならないレベルの話だな。

「「デジキャパ!」(学研)のように紙版の発行を休止して電子版に姿を変えた雑誌もある。「クーリエジャポン」(講談社)は会員向けデジタルサービスに移行した」

 というのも、それぞれのメディアの戦略の問題でしかない。

8、初の12.31「特別発売日」
 新たな市場創出なるか注目

「12月31日の全国一斉発売「特別発売日」が初めて設定された。
 雑誌130点、書籍40点(12月13日時点)で部数規模は計840万部。すべてがその日のために制作された特別版である」

 っていうんだけれども、なんか「遅きに失した」という感も無きにしも非ずだ。まあ、どうなるでしょうか。

9、「文庫X」全国650店に波及
 さわや書店フェザン店が仕掛ける

 さわや書店フェザン店って以前からいろいろな売り方をしてきて、かなりユニークな書店だった。

10、教科書発行社が謝礼
 学校関係者に教材無償提供

 最早、語るに落ちたってところでしょうか。コメントはありません。

 まあ、これが今年の出版界の10大ニュースってことは、今年はあまり大きな変化はなくて、これまで通りの紙だけで見たときの出版界の漸減的な低下があったっていうことだけで、「出版社業界」としては見ていられない状況だ。

 紙だけじゃない出版社業界(まあ、それは「メディア業界」ってことなんだろうけれども)全体像を見るためには、最早「新文化」じゃだめなんだろうか。

 来年以降は継続購読はちょっと考えたほうがいいかもね。

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