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2016年11月22日 (火)

『古内くん、社会学を学び直しなさい!!』っていったって、学び直す気なんてないくせに

 フジテレビ『情報プレゼンター とくダネ!』でなんか評論家風に発言している古市氏、それを自分でも反省したのかどうか、で、こんな本を書いたのだろう……、かな?

Photo 『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』(古市憲寿著/光文社新書/2016年10月20日紙版刊・2016年10月21日電子版刊)

 で、「社会学を学び直す」ための講師は12名。以下の12人と、そのテーマがコチラ。

小熊英二先生に「日本の社会学」を聞く!
佐藤俊樹先生に「社会学の考え方」を聞く!
上野千鶴子先生に「社会学の使い方」を聞く!
仁平典宏先生に「社会学の規範」を聞く!
宮台真司先生に「社会学の衰退」を聞く!
大澤真幸先生に「社会学のチャレンジ」を聞く!
山田昌弘先生に「家族社会学から見た日本」を聞く!
鈴木謙介先生に「パブリック社会学の役割」を聞く!
橋爪大三郎先生に「社会とは何か」を聞く!
吉川徹先生に「計量社会学とは何か」を聞く!
本田由紀先生に「教育社会学とは何か」を聞く!
開沼博先生に「社会学の将来」を聞く!

 う~ん、でもそもそも社会学っていうものがよくわからない。

 中央大学には樺俊雄さんっていう教授がいて、社会学を教えていたんだが、樺氏の基本にあるのは哲学なのだ。う~ん、哲学っていうのも捉えどころがない学問なんだが、それはやっぱり社会学も同じってことなんでしょうかね。私も中央大学に入学して最初の頃、樺俊雄氏の講義を受けたんだが、実はそれは社会学に興味があったという訳ではなく、60年安保闘争で亡くなった樺美智子さんのお父さんってどんな人なんだろう、っていう興味からだったので、別にその講義を受けて社会学をやろうとは思わなかった。っていうより、その当時(1970年頃)はまだまだ社会学ってなんなのかよくわからない学問分野だったのだ。

 経済学、法律学、政治学なんてのは学問分野がはっきり確立していて、「何を研究する学問なのか」がすごくハッキリしている。それに比べて社会学ってのはその「何を研究する学問なのか」が実にいい加減で、言ってみれば「何を研究してもいい学問分野」という感じなんだろうか。なんか「社会学をやっています」って聞くと、「ああ、なんかフィールドワークみたいなものをやっているのね」っていうことだけは分かるのだけれども、じゃあそのフィールドワークで何をやっているのかがまったく分からない。まあ、そんな学問だったんですね。当時の捉え方では。

 経済学では古典派経済学ってのがあって、それに対抗してマルクス経済学や近代経済学が勃興して、更に近代経済学もケインズ経済学やら新古典派経済学やら、新自由主義経済学なってのも登場したんだが、まあ、それだけ「〇〇経済学派」っていう位にハッキリと分野が確立していたわけだ。

 ちなみに私が専攻したのがマルサス経済学を基本にした人口経済学で、私が学んでいた頃は、ちょうどローマクラブが『成長の限界』って本を出した頃で、「世界人口の爆発的な増加に対して食料や燃料の供給が危機に瀕している」という論調が蔓延していた時期だったのであります。まあ、それが今では先進国での人口減少が問題となっていて、それでも豊かな先進国と貧しい発展途上国の間の「富の偏在」ということが問題となっている。う~ん、40年経つとそれだけ環境は変化しているんだなあ。

 という位、例えば経済学でいえばそれだけ専門分野がそれぞれ確立していて、それぞれの分野でそれぞれの研究が行われているわけだ。それが社会学っていうと、なんか一括りにされて「社会学」……、って何だそれはってな感じなんですね。

『僕らの年代からすると、むしろ九〇年代というのは社会学が変わり始めた時期のように感じます。それより前の時代は、カール・マルクスとタルコット・パーソンズが東と西の二大巨頭でした』(小熊英二氏)

 って言われちゃうと、「えっ? えっ? なんで社会学でカール・マルクス? って感じになっちゃうんだけれども

『一八世紀末にフランス革命が起こってから、そのあと約一三〇年間にわたって、「啓蒙思想」は意図せざる帰結が展開します。端的に言えば、一八世紀の「啓蒙思想」の時代が終わると、「反啓蒙思想」の時代がやってくるんですね。
 最初に出てくるのがエドマンド・バークの「保守主義」で、次に出てくるのが、バクーニンとクロポトキンの「無政府主義」、次がマルクス・エンゲルスの「共産主義」、そしていちばん最後がデュルケム流の「社会学主義」になり――というような解き起こしから始まるのが長いほうの説明です(笑)』(宮台真司氏)

 ああそうか、昔は社会学的な「ものの見方」ってのがなかったんで、取り敢えず「社会と一番密接にかかわっている『私たちの生活』ってことから」経済を見てみると社会が見えてくるって感じだったんですかね。

『「社会学って何ですか?」
 あなたが「社会学者」を名乗る人や、「社会学」を専攻している人に出会ったら、そう聞いてみるのがいい。なぜなら、彼らの多くは狼狽したり、言葉を濁したりするだろうから。それくらい「社会学者」にとって、「社会学」を説明するのは難しい』

 という問いかけに始まり

『僕は様々な「社会学」があっていいと信じている。ある人気クリエイターが「〝にわか〟を許さない業界は滅びる」と言っていた。同感だ』

『デビュー前の志望者を大量に抱える業界は、人材の再生産もされやすい。スターの活躍を見て、次世代の優秀な人材が集まってくるからだ』

 で締める本書。

 まあ、別に古市くんが「評論家」と呼ばれようが、何と呼ばれようがいいってことなんだと思う。だから、別に人に何と言われようが自由に勝手に自分の興味の世界で生きていればいいっていうことを書きたかったんだろうな。

『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』(古市憲寿著/光文社新書/2016年10月20日紙版刊・2016年10月21日電子版刊)

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