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2016年8月 8日 (月)

『残念な政治家を選ばない技術』とインターネッ党

『残念な政治家を選ばない技術』って言ったって、自分が選んだ政治家が残念な政治家になるのか、あるいは満足する政治家になるのかなんてことは、実はその人が政治家になるまでは分からないものなあ。

 ということで、実は本書は「初めから残念な政治家になるのが分かっている人を政治家として選ばない技術」っていうことなのだ。

Photo 『残念な政治家を選ばない技術 「選挙リテラシー入門」』(松田馨著/光文社新書/2016年6月20日紙版刊・2016年7月8日電子版刊)

 テーマは七つ

第1章 当たり前すぎて、誰も言いわない選挙の基本

第2章 どの選挙でどんな人を選べばいいのか

第3章 選挙アレルギーの元凶 公職選挙法

第4章 人はなぜ選挙にいかないのか

第5章 投票相手はどうやって選べばいいのか

第6章 選挙現場悲喜こもごも

第7章 これからの選挙を考える

 というもの。

 ここでは「第4章 人はなぜ選挙にいかないのか」から語り始めてみよう。

『都市部の投票率は、2003(平成15年)は50・45%、2015(平成27年)は44・16%(6ポイントあまりの下落)。それに対し都市部以外の市町村の投票率を見ると、2003(平成15年)は55・57%、2015(平成27年)は46・34%で9ポイントあまりの下落となり、その下落幅は都市部の1・5倍にもなります。全国的な投票率の低下に、都市部以外の投票率の低下が影響を及ぼしていることは間違いありません』

『都市部以外の投票率の低下の原因としては、都市部以外の高齢化率の高さが考えられます。加齢に伴い足が不自由になった高齢者が投票を棄権するケースや、住民票はあるが自宅を離れ介護施設に入っており、施設での出張投票所がないため投票できないケースなどが実際に報告されています』

 それと同時に都市部以外の地区における浮動票の少なさということも、投票率の低下の原因があるのではないだろうか。都市部以外の地区はほとんどが組織票で、「支持政党なし」という人が本当に少ないし、「支持政党なし」の人が投票したくなるような候補者も現れない。そういうことになれば、別に自分が投票行動を起こさなくても、既に誰が当選するかは分かっているんだから、おのずと投票行動をしようという気構えにならないということがあるんだろう。

 これは都市部でも実は同じで、この間の東京都知事選の投票率が59.73%という高率で、その前の舛添氏が当選した平成26年2月9日の選挙の際は46.14%という低さだったのだ。つまり、それは自民党が推す舛添氏が当選することはほぼ「当たり前」という状況では、誰も選挙に行こうなんて気にはならなかったということなんだなあ。

 ところが今回の選挙では小池百合子氏が自民党からイジワルされて、でも自民党が推す増田氏は正直あまり存在感はないし、知事経験者って言ったって所詮岩手の貧乏県知事でしょってなもんだし、野党共同推薦の鳥越氏なんて「この人本当に都知事になるの?」ってな演説ばっかりだったので、「支持政党なし」の人たちが一斉に「面白がり」で小池氏に投票するということになって、浮動票をかき集め、高投票率、高支持率でもって当選しちゃったっていうこと。

 てなわけで、都市部であっても都市部以外であっても、ようは魅力的に見える候補者が無所属で出てくれば「支持政党なし」の人たちが「面白がって」投票行動をとるってことだし、その結果投票率も高くなるってことなんだなあ。

 で、面白いのが著者の松田馨氏、その舛添選挙の時はかの有名な「泡沫候補」である家入一真氏の選挙参謀をしていたらしい。

『「これからの選挙」のことを考えるときに、私が思い出す一つの現場があります。2014年2月9日投開票の東京都知事選挙です。このとき私が手伝った候補者は、ネット界隈では有名な、IT実業家の家入一真氏でした。
 再三書いているように、私の仕事はあくまで「候補者を勝たせる」ことがゴールになります。でもこれまでの選挙プランナー人生で唯一、「勝たせること」以外を目的に手伝ったのがこの選挙でした』

『この〝家入選挙〟では、以下の三つを自分の仕事として意識しました。  
 1 選挙違反を出さないこと  
 2 一人でも多くのボランティア(政治経験のない人)に参加してもらうこと  
 3 参加してくれた人たちが楽しかったと思えること 』

 なるほどなあ、初めから当選しないってことが分かっている選挙では、むしろ逆に「選挙を楽しむ」方法を考えて選挙戦を戦うっていうのも一つの方法だ。

『家入選挙最大の暴挙――いや冒険は、「政策を、自分では考えなかったこと」です。彼は、政策を何も持たずに出馬したとんでもない候補者でした。
 しかし彼はその代わりに、「有権者」にそれを問いかけました。自分にゼロから政策を考える力はない、だからみなさんの意見をもとにつくりますと宣言し、ツイッターのハッシュタグ機能を使って、政策に対する意見や要望を集めたのです』

 ま、これも家入選挙のユニークなところだなあ。とは言うものの、あの時できた「インターネッ党」なんていうふざけた名前の党もいつの間にか無くなっちゃったみたいだし、東京23区の区長選全部に立候補者を出すぞっていう話も、いつの間にか無くなっちゃったみたいだ。

 まあ、家入氏が飽きちゃったんだろうなあ。すぐ飽きる人らしいから。

 とは言うものの、別に私は家入氏に投票したことを反省しているわけではないし、それはそれでいっときの楽しさを分けてくれればいいってことでね。

『残念な政治家を選ばない技術 「選挙リテラシー入門」』(松田馨著/光文社新書/2016年6月20日紙版刊・2016年7月8日電子版刊)

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