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2016年8月 5日 (金)

『闇ウェブ』も物事には両面性ってものがありまして

 闇ウェブである「シルクロード」の話は知らなかったが、「不倫サイト」であるアシュレイ・マディソンの事件は聞いたことがある。

『アシュレイ・マディソンは「人生は短い。不倫をしましょう」との謳い文句を掲げ、全世界に三七〇〇万人のユーザーを抱えていたが、二〇一五年七月に「インパクト・チーム(Impact Team)」を名乗るハッカー集団からサイバー攻撃を受け、膨大な会員の個人情報が盗まれていた。
 会員情報を盗み出したインパクト・チームは、アシュレイ・マディソンを運営するカナダのアヴィド・ライフ・メディア社に対して、サイトの永久閉鎖を要求したうえで、こう警告していた。
「この要求が飲まれなかった場合、我々は全顧客の記録、プロフィール、彼らの性的妄想、ヌード写真、会話、カード決済、実名、住所、そして従業員に関する文書とメールアドレスを公開する」
 だが、アヴィド・ライフ・メディア社が取引に応じなかったため、インパクト・チームは八月一八日に同社へ「時間切れ」を伝え、会員情報をインターネット上に公開した』

 そして、アシュレイ・マディソンに登録していた女性のほとんどがサクラだったってオチもある。つまり、アシュレイ・マディソン事自体もほとんど闇ウェブみたいなものじゃないか。

Photo 『闇(ダーク)ウェブ』(セキュリティ集団スプラウト〈高野聖玄・岡本顕一郎・宍戸ラファエラ・江添佳代子・西方望〉/文春新書/2016年7月20日刊)

『現在、インターネットの世界は三つに分かれている。
 世界中の誰もがアクセスできる自由な空間と、限られた一部の人だけが触れることのできる空間、そしてサイバー犯罪者たちが跋扈する闇の空間とに』

『ディープウェブに存在するウェブコンテンツの大半は、インターネット・ユーザーの多くにとって馴染みのものだ。「Gメール」や「ホットメール」といったウェブメール、「楽天市場」や「アマゾン」といったECサイトのマイページ、「フェイスブック」や「ツイッター」といったソーシャルメディアの非公開ページなどがそれに当たる。
 これらのサービス自体は検索エンジンの収集対象だが、IDとパスワードを使ったログイン(認証)が必要な個々のウェブコンテンツまでは辿り着けない。他にも、有料のニュースサイトや動画配信サービス、学術データベース、税申告サイトなども同様だ。こういった限られた人だけがアクセスできる認証下のウェブコンテンツが、ディープウェブの大部分を占めると考えられている』

『そして、一般的な検索エンジンでは見つけられないディープウェブのさらに奥底にあるのが「ダークウェブ」である』

『まずダークウェブと他の空間との大きな違いは、そのアクセス方法にある。サーフェイスウェブもディープウェブも、基本的にウェブブラウザーがあればアクセスすることができる。しかし、ダークウェブは専用のソフトウェアによる通信方法でないとアクセスできない空間だ』

『現在、主に使われている通信方法としては、「Tor(トーア(6))」「I2P(7)」「フリーネット(8)」の三つが挙げられるだろう。この三つはそれぞれ独立したネットワークの空間であり、Torを使えばTorのネットワークのみにだけ、フリーネットを使えばフリーネットのネットワークのみにだけ繫ぐことができる。  そして、ダークウェブで最も広く使われているネットワークがTorである』

 で、その闇ウェブで扱われている商品ってどんなものなんだろうか。

『シルクロードや類似の闇サイトで取り扱われている「違法商品」は多岐にわたる。まず、量として最も多いのが麻薬関連だ』

『取り扱っている種類も、マリファナやハシシなどのソフトドラッグにはじまり、ヘロイン、コカイン、メタンフェタミン(覚醒剤)、LSDといったハードドラッグや睡眠薬、向精神薬といったものまで幅広い。基本通貨は「ビットコイン」である』

『その他にも、偽造パスポートや偽造免許証、世界各国の偽札、盗難品である貴金属、銃器といった物品から、流出情報、詐欺商材、ハッキングツール、未発表の脆弱性情報(コンピューターやソフトウェアに潜む、プログラムの不具合や設計ミスが原因のセキュリティ上の欠陥に関する情報のことでサイバー攻撃などに悪用される)、違法ポルノといったデジタルデータ、サイバー攻撃や殺人依頼の請負サービスといったものまでが、いたるところで当たり前のように取り引きされている』

『使われている言語は、英語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語が主で、日本語のサイトはまだ少ない』

 そんな闇ウェブだが、最初からそんな犯罪目的ではなかったという。

『ただし、ダークウェブで活動しているのは犯罪者やテロリストたちばかりではない。前述したとおり、TorやI2Pには、そもそも独裁政権下で弾圧された活動家やジャーナリストたちが監視の目を逃れるために利用してきたという背景がある。そういった人たちが外部からの圧力に屈しないため、ダークウェブ上にウェブサイトを構築しているケースも多い』

 でもまあ、そんな便利さが自らの姿を隠してビジネスを行いたい犯罪者たちが、これは俺たちも使えるってな具合に感じて使い始めたんだろう。

 要は拳銃が悪いのではない、拳銃を使う人間が悪いのだ、という論理なんですね。まあ、確かにその通りではあるのだけれども、そんな犯罪者たちでも使えてしまえるくらいに脆弱性をもった技術でもあるってことなんだなあ。

 まあ、同じハッカーでもブラック・ハッカーとホワイト・ハッカーがいるみたいに、闇ウェブであってもブラックとホワイトがいるわけで、「独裁政権下で弾圧された活動家やジャーナリスト」といっても、弾圧された活動家やジャーナリストにとってみればダークウェブも決してダークじゃないんだけれども、独裁政権側からみれば十分ダークなんだよなあ、という物事の両面性の問題なのだ。

 独裁政権側にしてみれば、自分たちは善政を行っていて、それに反発する活動家やジャーナリストの方が問題なのだ、というそれこそ共産主義時代の「プロレタリア独裁が是か非か」という問題くらいに微妙な問題だ。

 自分たちが悪いことをしているんだという闇ウェブ業者がいればまだ問題はないが、自分たちは善いことをしているんだと考えている闇ウェブ業者だったら、もう、まるで問題にならないくらい大問題だ、ってことになってしまう。

 まあ、物事の両面性の問題だって言っちゃえば、そう言えるんだけれどもね。

『闇(ダーク)ウェブ』(セキュリティ集団スプラウト〈高野聖玄・岡本顕一郎・宍戸ラファエラ・江添佳代子・西方望〉/文春新書/2016年7月20日刊)

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