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2016年8月20日 (土)

『飛田で生きる』のもいろいろ大変なようで

 大阪に飛田新地という街があるのは知っていた。どんなことをしている場所なのかも知っていた。でも行ったことはない。

 川崎堀の内にもソープ街の中に「ちょんの間」の店があるのは知っていた。遊びに行ったことはないが、興味があって見に行ったことはある。その時はまだあったんだけれども、最近は警察の取り締まりでなくなってしまったそうだ。

 飛田は今でもあるのだけれども、川崎堀の内ではなくなってしまっている。なんか、警察の取り締まりって、地域によってまちまちなんだなあ。

Photo遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる』(杉坂圭介著/徳間文庫カレッジ/2014年10月1日刊)

 で、飛田新地ってどういうシステムなんだ?

『大阪には、飛田だけでなく、松島、今里、信太山、滝井という新地があること。新地というのは、居住地や商業地として新しく拓かれた土地のことだけど、その地の繁栄策として遊郭などが多く建てられたので、遊郭や遊里の多い場所を指す言葉にもなっていること。それぞれ特徴があって、値段やシステムも違うこと』

『「店の造りは、松島も飛田もほぼ一緒や。でも松島のほうが建て替えている店が多く、全体的にきれいやな。料金は松島のほうが安くて、飛田は一五分一万一〇〇〇円からやけど、松島は二〇分一万円。三〇分一万五〇〇〇円」 』

『「松島は店にシャワーがあるけど、飛田はない。みんな終わった後、和式トイレに入り、ホースから水を出して洗うんや。女の子によっては、それが嫌だから飛田よりシャワーのある松島を選ぶ子もおるんよ」』

『昔は日本橋、難波、梅田界隈にソープランドがあったそうです。しかし、一九九〇年に鶴見緑地で「国際花と緑の博覧会」が開催された際に、「国際都市として外国人に見られたら恥ずかしい」との理由で一掃されました。外国人に見られたら恥ずかしいところなどもっとほかにもたくさんありそうなものですが、とにかくソープランドはだめだということになり、すべて廃業に追い込まれたそうです』

『「では一応、飛田は合法なんですか?」
「そうや。基本的には、〝料亭〟でお客と女の子がお茶とお菓子を飲食していたら、偶然にもたちまち〝恋愛関係〟に陥ってしまっただけなんやから」』

 まあ、この辺は警察の恣意性でもって「違法」「合法」が決められちゃうんだな。

『飛田に着いたときは、すでに夜の七時を回っていました。地下鉄「動物園前」駅の入り口が見えると、車は「飛田新地料理組合」と書かれた看板の下を潜って無料駐車場に停められました』

『「せっかくやから、歩きながらじっくり見たほうがええやろう。ここが桜木町。通称青春通りで、いちばん若い子が多い。この通りから離れるに従い、年齢層が高くなって、妖怪通りや年金通りと呼ばれる通りになる。空き家になっている店舗があるのは山吹町、通称メイン通り。青春通りの一本向こうで、その通りも若い子が多いで」』

『「料金はどこも同じなんですか?」
「通りによって女の子の年齢層が変わるんで、それに伴いプレイ時間と料金設定も変動する。基本料金は一五分一万一〇〇〇円、二〇分一万六〇〇〇円、三〇分二万一〇〇〇円、四五分三万一〇〇〇円、六〇分四万一〇〇〇円。妖怪通りなら三〇分一万一〇〇〇円くらいからあって、逆に青春通りなんかは強気だから、一万六〇〇〇円以上じゃないと上げない店もある」
「一五分で一万一〇〇〇円?」
「そうや、一〇〇〇円は消費税。店に五〇〇〇円、女の子にも五〇〇〇円。それでオバちゃんが一〇〇〇円や。通りによっては、店が六〇〇〇円取るとこもあるんやけどな」 』

 で、何はともあれ行ってみたんですね。

『そして私は一週間後、ひとりで飛田に向かいました。二階に上がって飛田の〝今〟を感じるために。そのときは、もうこの話に乗ることを決めていました。安易と言えば安易ですが、ある程度の勢いがなければこの仕事に新規参入することなどできないのかもしれません』

『玄関で靴を脱ぐと、女の子が立ち上がる。笑顔を浮かべる彼女にエスコートされて、階段を上がり二階の個室へ。部屋は畳張りの六畳ほどの広さで、中央にちゃぶ台が置かれ、その横にシーツがわりのバスタオルが掛けられた薄い布団が敷かれていました』

『「ちょっと、待っててね」
 もう一度部屋を出ると、二、三分後、薄いキャミソールに着替えて戻ってきました。その間、私は服を脱いでパンツ一枚に。彼女は電気を暗くすると、着ているものをすべて脱ぎ捨てました。
「裸になって横たわってください」 』
 ウエットティッシュで私の局部を丹念に拭いた彼女は、淡々と下半身をいじりだす。こちらからのタッチはさせてもらえず、すべて彼女が主導権を握っていました。緊張していたのかなかなか力が漲ってきません』

『「でも、アソコ見せてもらったら、勃つかもしれない」
「ウブかと思ったら、結構、言いますね」
 暗がりの中、自分の秘部を指で開いてくれる彼女。私は徐々に下半身へ血が通ってくるのを感じました。
「ホントだ、お客さん、いい感じになってきた」
「そんなら……」
 ゆっくり重なると、ここでピンポンとチャイムの音。残り五分の合図です。私は焦って動きを早めました。
「次のチャイムが鳴ったら、終わりね……あれっ、イッた? もうイッたの?」
「うん……」
 彼女はもう一度ウエットティッシュできれいにしてくれると、自分のも拭いて立ち上がり服を手に取ります』

 飛田新地は経営者である番頭さんと、マネージャー兼客引きの「オバちゃん」と、当然「女の子」で構成されているらしい。

 まあ、風俗業のオバちゃんと女の子たちなので、それなりにいろいろ苦労話なんかは満載なんだけれども、著者の杉坂氏がそうなだからかもしれないのだが、番頭さんは結構お気楽に経営しているみたいだ。

 まあ、昔から女衒っていうのはそういうもんだ、っちゃあそうなんだけれども、繊維製品問屋をリストラされたサラリーマンでも結構簡単に料亭(という名の売春宿)の経営者になれるあたり、結構、ハードルは低いのかもしれない。

 勿論、それを続けていくっていうほうが、もっと大変だけれどもね。あ、それとこういう商売は引き際が肝心ってことも忘れてはならない。

 いずれ引退はするんだからね。

遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる』(杉坂圭介著/徳間文庫カレッジ/2014年10月1日刊)

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