フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 2部が見てきた。中央大もうだめかな。 | トップページ | 『家族無計画』って、そういうことか »

2016年6月16日 (木)

『痴女の誕生』って違う意味だと思っていた

「痴女」というのは『そもそも痴女とは、痴漢の女性版、つまり男性に痴漢行為をする女性を指す言葉として使われることが多かった。 『大辞林』( 三省堂 )では「①( 「痴漢」が男であることに対して )男性にみだらないたずらをする女性。②おろかな女。ばかな女。」と書かれている。これは完全に「痴漢」の項の「①電車の中や夜道などで、女性にみだらないたずらをする男。②愚か者。ばかな男。」に対比させた説明だ』というものだと思っていたのだが、そうではなくアダルトビデオのジャンルのことだったのだ。

Photo 『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(安田理央著/太田出版/2016年4月5日刊)

『「男性を責めることで興奮する女性」という現在のAVでの「痴女」像が、はっきりと形作られたのは、90年代以降だろう』

『当時、横浜国立大学教育学部美術学科3年生だったという黒木香の登場は衝撃的だった。ヘルムート・ニュートンの写真のモデルに憧れて伸ばしているというワキ毛もインパクトがあったが、それ以上にそのキャラクターが強烈だった。
 作品冒頭では、丁寧な言葉づかいで、熱くイタリア美術への思いを語る。そんなインテリジェンスを感じさせる美女でありながら、いざ、セックスが始まると豹変してしまう』

『1988年には、もう一人の「痴女」のプロトタイプが登場する。『吸淫力~史上最強のワイセツ』でデビューし、淫乱ブームを牽引した豊丸だ』

『しかし、AVとは少し離れた場所で、新たなムーブメントは起きていた。現在の痴女のスタイルはそこで生まれたのだ』

『『性感Xテクニック』では、南智子はSEXYエステティシャンという肩書きでクレジットされており、Tバックのセクシーな下着姿にはなるものの、それ以上の露出はなく、またセックスどころか、フェラもキスもしない。男優から南へのタッチもさせていない。指と言葉だけで、手練れの男優に今まで経験したことのないほどの快楽を与えさせてしまったのだ』

『南智子は美大を中退後、20歳で風俗の世界へ飛び込んだ。ピンクサロンやソープランドに勤務するが、そこでは彼女の才能は花開くことはなかった。それは南の特殊な性癖がネックとなっていたのだ』

『男が女にやられるシチュエーションに性的興奮を覚えるという性癖は、南が成長するにつれ、確固たるものとなっていった』

『女は男に責められて感じるのが前提の風俗店では、南は客が求めるような接客をすることができなかった。当時の店では全く指名が取れずに苦戦した』

『ところがそんな彼女にぴったりの店があったのだ。それが当時、池袋で営業していた「乱コーポレーション」という性感マッサージの店だった。そこで行われているサービスは、まさに南が望んでいたものだった。初出勤の翌日、さっそく指名が入った。南はその店でたちまち頭角を現し、そして『性感Xテクニック』に出演することで、その名を業界に響き渡らせることとなる』

『ここで注目したいのは、「乱コーポレーション」のプレイ、つまり現在の痴女像につながるスタイルを創りだしたのは女性だったということである』

『男性の都合のいい妄想の産物のように思われる「痴女」は、実は女性たちが作り上げていったのだ』

『これはこれまでにアダルトメディアで描かれてきた他の「女性像」とは大きく異なっている』

『痴女をこなすには、かなりのスキルが必要とされるのだ。男を責めるためのテクニックひとつとっても、フェラや乳首舐め、アナル舐めといった口技、手コキのための指技、騎乗位の際の腰の振り方。もちろん痴女ならではの妖艶な表情の演技力も必須条件である。  そして何よりも大きいのは、淫語の才能だ。
 卑猥な言葉を意味する淫語は、痴女プレイには欠かせないものだ。AVにおける痴女の原型となった「乱コーポレーション」の風俗嬢たちのプレイでも、言葉責めでの淫語は重要なポイントだった』

『痴女を演じるには才能が必要なのだ。痴女役に挑戦したものの、うまくできずに現場で泣いてしまったという女優の話もよく聞く。筆者がインタビューしたある女優は「痴女をやるくらいなら、ハードレイプやSMの方がずっと楽」と言っていた。もともと持っているS気M気にも左右されることもあり、向き不向きがはっきりしたプレイなのだ』

しかし、2007年頃になると、痴女というジャンルは一気に衰退してしまうそうだ。

『痴女プレイは、AVにおいてもはや特殊なものではなくなっているのだ。2007年あたりを期に「浸透と拡散」が進んだのである』

 うーむ、そうか「浸透と拡散」か、なるほどなあ。

『ところが近年、また痴女を女性のものへと取り戻そうとする新たな動きが見え始めた。その鍵を握るのが、2014年に『素人男子をトイレで逆レイプ…したら逆に感謝されちゃいました!』( SODクリエイト )で監督デビューした山本わかめである』

『山本わかめは1990年生まれの現在25歳。「男性を責めたい、男性の反応を見たい」という欲求は、彼女の世代では特異なものではなかったという』

『女性が性欲を隠さず、男性を責めたいという欲求が自然なものであるという山本わかめのような世代にとっては、男性を責める=痴女という認識すらないのだろう』

 ふ~ん、ますます女性の方が積極的になってきているんだ。

 ここにも、「草食男子、肉食女子」っていう構図が見られるんだなあ。これでは益々女性上位時代が進行するだけである。ガンバレ、男子!

『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(安田理央著/太田出版/2016年4月5日刊)

« 2部が見てきた。中央大もうだめかな。 | トップページ | 『家族無計画』って、そういうことか »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/63781252

この記事へのトラックバック一覧です: 『痴女の誕生』って違う意味だと思っていた:

« 2部が見てきた。中央大もうだめかな。 | トップページ | 『家族無計画』って、そういうことか »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?