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2016年6月23日 (木)

『ものぐさ投資術』も投資信託ではね

 本書で書かれている「ものぐさ投資術」というのは、いわゆる「ドル・コスト平均法」というやりかたで、金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種であるが、数量を等分するのではなく、金額を等分する点が単なる分散と異なる。価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利になるとされる。価格が下がった場合のみならず、上がったときにも買うというのが特徴。というか、だからこそのローリスク(勿論、ローリターン)な投資術というわけ。

 積立が可能な投資商品には、投資信託、るいとう(株式累積投資)、純金(銀、プラチナ)積立、外貨MMFなどがあり、要はなんにでも使える方法なのだが……。問題は、個別企業への投資じゃないってことなんだよな。

Photo 『ものぐさ投資術 「定額積み立て分散投資」入門』(朝倉智也著/PHPビジネス新書/2016年6月1日刊)

 朝倉氏が勧める「投資信託」というのが私には投資としては理解できない。

『投信なら小口の資金をプロがまとめて運用してくれるので、幅広い銘柄に分散投資してリスクを抑えることができます。株式投資の場合、投資した企業がつぶれて株が紙くず同然になるおそれもあり、投資したお金がすべてなくなってしまうことも考えられますが、投信はたくさんの銘柄を組み入れているので価値がゼロになるということは起こり得ません』

 つまり『小口の資金をプロがまとめて運用してくれる』ということになってしまうと、それは直接投資じゃなくなってしまう。そうなると、自分の投資先がどんな会社で、どんな人が経営しているのか、どんな中身で会社が動いているのか、どんな社員がいるのかが分からないで投資をするということになってしまう。

 まあ、経済素人が投資を行うに当たっては、それは間違ってはいないんだけれども。

 なんかそれって面白くないんじゃないでしょうか? 私も投資はやっているが、それは企業の株式を直接買う方法でもって、私の息子や娘が勤務している企業や、興味を持って買った企業の株式である。それはあまり上手な投資という行為ではないのかもしれないが、しかし、私としては自分が応援したい企業の株式を持つことで、常にその企業の動きを注視する理由になる。また、短期で売買することもなしに長期投資という考え方でもって、その企業を愛することにもなると考えるのだ。結果として、日本経済に対する理解も深まるっていうわけ。

 まあ、それでも幸い株価は買った当初よりは各企業とも上がっており、現在のところ私の株価総額はかなりの黒字になっている。それはなぜか?

『世界の国々は、絶えず経済が成長するよう努力を重ねています。そしてこれまでの歴史を振り返れば、大きな山や深い谷を経験しながらも、世界は着実に経済成長を遂げてきました』

『各国がつねに努力し続けている以上、世界全体で見れば、経済は「一時的に落ち込むことはあっても長期的には成長を続けていく」と考えるのが自然ではないでしょうか』

『この「世界経済の成長を信じ、世界中の資産に投資をする」方法には、「株価が上がりそうな銘柄を探す」「為替を読む」といった労力が必要ないというメリットがあります。まさに「ものぐさ」でいいわけです』

 つまり、資本主義が健全である限りは、各社とも前年比プラスの目標を掲げて活動している訳で、まあ、その目標通りになるかどうかは結果を見なければわからないが、でも長期的に見ればパイは広がるわけなので、その結果は必ずプラスになるわけなのである。その辺が、私の投資術が個別企業なので「ものぐさ投資術」ではないけれども、実際にはあまり売買はしないので、その意味では「ものぐさ投資術」でもあるってこと。要は「短期の売り買い」ではないということ。まあ、その辺はね、私とは天と地の差があるジョージ・ソロス氏も同じなんだけれどもね。

 まあ。当時の民主党政権がJALは絶対に倒産させないなんて言っていたのを信じて株を買って、大損したこともありますがね。その他ではおおむね大丈夫だ。

『投資は「大きく儲けたい」と考える一部の人だけのものという雰囲気がありましたし、多くの人が長らく投資について「ギャンブルのようなもの」「手を出してはいけないもの」と見ていたのも、時代背景を考えれば無理もないことだったのでしょう』

 という時代ではない。むしろ自分が応援したい企業を探して、その企業をより深く知るためにも投資はすべきなのだ。

 ただ現状の問題は

『安倍首相も二〇一二年十二月の第二次政権発足当初から、経済政策の「三本の矢」として、「内閣の総力をあげて大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の三本の矢で力強く経済政策を進めて結果を出す」と強調してきました。しかし、その三つ目の「成長戦略」の部分でなされるべきだった規制緩和、構造改革の歩みが遅々として進んでいないように見えることも確かです』

『日本政府はこれから規制を少しずつ緩和していこうという姿勢を示していますが、それでもアメリカほどに規制が大幅に緩和されることは、なかなか想像できません』

 ということなんだなあ。

 つまり、規制緩和にはあまりにも反対勢力が多くて、結果「総論賛成、各論反対」になってしまって、結局、規制緩和が頓挫するってことが多すぎるのである。ここが日本経済の一番の問題点なのだが。実のところ、私の子どもが勤務する会社なんかも、そんな「自分ちの近所に保育園作るのハンターイ」なんて言っている年寄りのおかげで、いろいろ頓挫している計画もあるようなのだ。困ったもんだねえ。

『株式投資について考えると、たとえばみなさんがある企業に投資をした場合、その企業は投資してもらったお金を元手にさらなる成長を目指します。設備投資をしたり、新規事業を始めたり、海外の企業を買収したりするわけです』

『株式投資に限らず、債券や不動産などに関しても、長期的な成長とそこから上がる収益に期待して資金を投じる行動は、本来的な意味での「投資」であるといえるでしょう』

 というのであれば、本来は直接投資の方がよりよいのだが、その場合、多少は株価の動きを常に注視していなければならないので、結局、朝倉氏の勧める「ものぐさ投資術」では、投資信託ってことになっちゃうんのである。

 まあ、安心して投資をしたいなら投資信託。個別企業に興味を持ちたいなら株式投資ってことなんでしょうね。

 私は後者をお勧めしますがね。

『ものぐさ投資術 「定額積み立て分散投資」入門』(朝倉智也著/PHPビジネス新書/2016年6月1日刊)

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