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2016年4月 4日 (月)

『あなたの話はなぜ「通じない」のか』で、ちょっと残念なこと

『あなたの話はなぜ「通じない」のか』というちょっとばかり「おちょくり」の匂いのするタイトル。山田ズーニーという、これまた「おちょくり」っぽい筆名。なので、私は男のライターかなって思っていたんだが、調べてみたら女性のライターだった。

 うーん、やっぱりね。タイトルこそは「おちょくり」っぽいんだけれども、書いてあることはいたって真面目なんだなあ。やっぱりそこは女性なのかもしれないなあ。

Photo 『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(山田ズーニー著/ちくま書房/2014年8月15日刊)

 プロローグ『想いが通じる5つの基礎で……

『話が通じるためには、日ごろから人との関わり合いの中で、自分というメディアの信頼性を高めていく必要がある』

『1.自分のメディア力を上げる
 これが、話が通じる一番の基礎だ。

2つめは、
2.相手にとっての意味を考える
ことだ。「相手」は、どんな人だろう?

そこで原点に立ち戻って基礎の3つめ、  
3.自分が一番言いたいことをはっきりさせる

さて、自分の言いたいことがはっきりしたら、基礎の4つめ、  
4.意見の理由を説明する

5.自分の根っこの想いにうそをつかない
 これが、ラスト5つめの基礎だ』

 と始める。

 本書の構成は……

第1章 コミュニケーションのゴールとは?
第2章 人を「説得」する技術
第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか?
第4章 共感の方法
第5章 信頼の条件

 という構成。ね、いたって真面目でしょ。流石に『福武書店入社。進研ゼミ小論文元編集長』ってとこですね。」

 ところで「話しが通じるための第1.自分のメディア力を上げる」ってどういう意味なんだろう。

『自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。
「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。

理詰めで説得して、肩をゆすっても、動かせなかった相手が、
 いいな。
と共感することで、相手の方から動いてくれる』

 っていうことなんですね。

 どうも、ポイントはその「メディア力」ってことのようだ。

 じゃあ、「メディア力」って何よ? ってことなんだけれども、うーん、これがあんまりはっきりとは書かれてはいないんだなあ。確かに、「これがメディア力です」って書いちゃえば簡単なんだけれども、実はそれだけがメディア力ではないっていうこともあって、そうそう簡単に「これがメディア力です」って書けないという理由もある。

 じゃあその理由ってなによ? という前に、この引用を……

『16年近く勤めた会社を辞め、フリーランスとしてスタートしたときのことだ。
 以前なら、名刺一枚で受けてもらえた取材を断られる。仕事で人に会うにも、以前の何倍もの労力と、細心の注意がいる。以前と同じことを、同じ手続きで言っても、相手はいっこうにピンとこない。何を言ってもどう言っても、いや、時には言えば言うほど、ますます相手は私をいぶかしがる。 「メディア力がないというのは、こういうことか……!」』

『言葉が無力だったのは、肩書きがないからでも、所属がないからでも、世間の理解がないからでもない。  言葉が通じないのは、通じるだけの信頼関係がないからだ』

『言葉は、信頼関係の中ではじめて力を持つ』

『メディア力とは、その人固有の「人との信頼の体系」だ。

 まあ、ようは信頼関係の問題でしょってことなんだけれども、実は以外にこの「信頼関係」っていうものが、世の中には行き渡っていないってことなんだろう。

「私とAさんは信頼関係にある」と「私」は思っていても、Aさんは実は私に対して信頼関係を持っていないのであれば、「私とAさんの間には信頼関係は築かれていない」っていうことになる。

 まあ、その「信頼関係」を如何にして強固なものに築き上げるのか、っていうのが本書のテーマであるんだけれども、申し訳ないけれども、しばしば出てくる「旅行会社㈱メインツーリストの企画課」のお話しがちょっとリアリティがなくて、ちょっと残念でした。「福武書店、進研ゼミ編集部」のお話しだと、もうちょっとリアリティが出てきて面白く読めたんだろうけれども、まあ、そうなっちゃうと福武書店を辞めた後の「社内秘事項の社外公表」の問題があるんだろうなあ。だからこその「旅行会社㈱メインツーリストの企画課」なんだろうけれども、ちょっとなあ。

 もうコンプライアンスなんてどうでもいいから、福武書店の内情をすべてバラしちゃったほうが、面白い本になったんだけれどもなあ。

『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(山田ズーニー著/ちくま書房/2014年8月15日刊)もう電子版しかないようだ。

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