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2016年4月 3日 (日)

『未来に先回りする思考法』というよりはシンギュラリティへの愉しみができた

 まず最初に、本書の著者、佐藤航陽氏とはどんな人なのか?

『1986年、福島県生まれ。実家の教えは、「自己責任で生きる」。15歳くらいから、自己流の商売を始め、生活費などを稼ぐように。2006年、早稲田大学法学部に入学する。弁護士か政治家を目指していたが、日本の政治・経済の仕組みを変えるためには、事業で成功することが近道と認識。大学1年に休学届を出し、その後、中退。授業料として確保していた150万円を原資とし、2007年、イーファクター株式会社(現メタップス)を設立。当初はソーシャルメディア、SEOなどのコンサルティングを手がけていたが、2010年からスマートフォン向けリワード広告事業に参入。2011年6月にシンガポール子会社を設立し、「メタップス」のプラットフォームをリリースした。2012年4月に中国(香港)、アメリカにも進出。まずはアジア市場を押さえ、2年以内に世界ナンバーワンのポジションを狙う』(「ドリームゲート」ホームページより)

 う~ん、1986年生まれって、今年で30歳ですよ。30歳にして『まずはアジア市場を押さえ、2年以内に世界ナンバーワンのポジションを狙う』ってんだから、すげーなあ。まあ、我々の世代ではまったく考えられなかったことですね。

Photo 『未来に先回りする思考法』(佐藤航陽著/ディスカバー・トゥエンティワン/2015年8月30日刊)

 ということで、この驚異の30歳が何を言っているのかを見ると……

『人は、今目の前で起きていることからしか将来のことを考えることができません』

 しかし、APPLEを興したスティーブ・ジョブズなどはそうじゃなくて……

『彼らは現在という「点」を見て考えるのではなく、長い時間軸から社会の進化のパターンを捉え、その流れを「線」としてつなげて、意思決定をしています』

 つまり、現時点の「点」ではなくて、人類の長い歴史を「線」として見ていて、その延長線上に自分たちの未来を見据えようとすると、何か見えてくるものがあるっていうことなんだなあ。

『あらゆるテクノロジーをマクロに見れば、その本質的な特徴は、次の3つに絞られます。テクノロジーは「人間を拡張するものであること」。そして、「いずれ人間を教育しはじめること」。最後に「掌からはじまり、宇宙へと広がっていくこと」です』

『石器にはじまりインターネットに至るまで、すべてのテクノロジーは、何らかの形で人間の持つ機能を拡張してきました』

『文字や書籍は、かつて個体の脳内で完結していた情報を物体に記録し、他の個体にも共有可能にしたという意味では、人類の頭脳の拡張だといえます』

『蒸気や電力は人間の手足の動力そのものを何万倍にまで拡張させたテクノロジーです』

『コンピュータやインターネットは、電力や蒸気とは根本的にまったく違う方向に人間の機能を拡張するテクノロジーです。その本質は、「知性の拡張」にあります』

『人間は課題を解決するテクノロジーを発明します。そして、時を経るにつれそのテクノロジーは社会構造に深く組み込まれていき、いつしかそのテクノロジーの存在自体が人間の精神や行動を縛るようになります。まるで、人間とテクノロジーの主従関係が逆転したかのように』

『インターネットが様々なデバイスとつながっていくこと、それはこれまでデータとして計測できていなかったあらゆるデータの収集が可能になることを意味します。そしてその延長にあるのが、「意思決定の省略」です』

『ここに来てビッグデータはある方向に活路を見出しました。それが人工知能(AI)です』

『そして最近、人工知能の世界にもうひとつ新たなブレイクスルーが起こりました。ディープラーニング(深層学習)という、既存の機械学習の欠点を補える手法が考案されたのです』

『ここ数年の目覚ましい進化と資金の流入をみれば、人工知能の開発が今後急速に進むことは間違いありません。かつてはSFの夢物語だった「計算だけではなく意思決定までする機械」は、いよいよ現実のものになりつつあります』

『ここから確実に到来が予想されるのが、あらゆる物体に「知性」が宿る世界です。これは、モノのインターネット化のさらにもう一段階先の話です』

『知性の発達のプロセスには、4つの段階が存在します。
① 膨大な情報を蓄積する
② 蓄積された情報から人間が手動で改善につなげる
③ 蓄積された情報から人間がパターンを抽出し、そのパターンをシステムに検知させ改善につなげる
④ パターン認識そのものから改善のための判断まですべてシステムが行う
クラウド化されたAIが④までこなせるようになれば、それはもはや「知性」と呼ぶことができます』

 ということは……

『今後テクノロジーの進化によって、「人間の機械化」と「機械の人間化」が同時に進んでいき、人間という存在そのものもテクノロジーによって変化していくからです。
 たとえば、コンピュータが人間の知性を完全に再現できるところまでテクノロジーが発達したとして、それを「人間」と呼ぶのかどうか。機械が人間化したとき、その境界線はどこにあるのか』

『このまま「人間の機械化」と「機械の人間化」が進んでいけば、いずれどこかで交わるときがやってきます。そのときにどこまで「人間」と呼び、どこまでを「機械」と呼ぶのかは、とても難しい問題です』

 っていうことになって、これは完璧に『攻殻機動隊』の世界じゃないかよ。草薙素子やバトーがどこまで人間であるのか、あるいはサイボーグなのかはまったく問われない世界が『攻殻機動隊』。

 ああそうか、それが2045年頃には人類の総知識をAIが追い越すシンギュラリティ(技術的特異点(Technological Singularity)がやって来るっていうんだから、こりゃそれまでは死ねませんね。94歳になればモノホンの草薙素子とかバトーと会えるのか……。

 こりゃ死ねませんね。

『未来に先回りする思考法』(佐藤航陽著/ディスカバー・トゥエンティワン/2015年8月30日刊)

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