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2016年3月14日 (月)

『塾歴社会』の真実を見てきた立場から

 サピックスも鉄緑会も知っていた。っていうか、私の二人の息子が両方とも小学生時代に通っていたのがサピックス。なので、同じサピックス生でもこんなに違うんだ、ってこともね。

Photoルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体』(おおたとしまさ著/幻冬舎新書/2016年1月29日刊)

『東大合格者数ランキングの上位に名を連ねる学校のほとんどは、私立もしくは国立の中高一貫校。2015年の上位を挙げれば、開成、筑波大学附属駒場、灘、麻布、駒場東邦、桜蔭、聖光学院など。
 これらトップ校に入るための中学受験塾として圧倒的なシェアを誇り、ひとり勝ち状態にあるのが「サピックス小学部」だ。そしてこれらトップ校の生徒たちが大学受験のためにこぞって通うのが「鉄緑会」である』

 っていうのは、まあ、事実。でも、それにもピンからキリまであって、上記の中高一貫校に入るためには浜町にあるサピックス東京校の「α1」というクラスを維持していなければならない。それ以外のクラスはまあ日能研や四谷大塚なんてところとそんなに違わないのだ。まあ、いわゆる「普通の子」ってことですね。

『2015年、開成中学の定員300名に対し、サピックスからの合格者数は245名。8割以上を占める』

『開成が定員より95名も多い合格者を出すのは、主に筑駒にもダブル合格した受験生のうち、そちらに流れる人数を勘案してのことである。その筑駒においては、募集定員120名、合格者128名に対し、サピックスからの合格者は90名。筑駒生の7割以上がサピックス出身者ということになる』

『残りの8校の中学受験最難関校については、募集定員ベースで約8割以上、合格者数ベースでも約半数以上がサピックスからの合格者で占められているのである。8校への合計合格者数においては、続く日能研と比べて約2・6倍、1000人以上の差で引き離している』

 確かに、開成中学の合格発表を見たことがあるが、合格発表後に宣伝用にサピックス生の写真撮影をするんだが、「えっ? こんなに?」っていう位、サピックス生が多いのだ。

 じゃあサピックスの授業のどこが凄いのか?

『サピックスの授業では、知識の詰め込みではなく、知識を素早くなめらかに使いこなす方法を教えているのである』

『たとえば算数では、安易に公式を当てはめるような教え方はしない。簡単な問題で原理原則に気づかせたうえで類題演習をくり返し、徐々に問題のレベルを上げ、複雑な問題の中にも同じ原理原則が活用できることを体感させる』

『また、国語や理科や社会の授業では、生徒たちの生活に根ざした身近な話題を呼び水にして興味を惹きつけ、双方向的に対話をしながら、要点を板書にまとめていく討論型の授業を行っている』

『現在文部科学省は、先生が生徒に一方的に講義を行う「レクチャー型」の授業に対する新しい授業形態として、生徒たちの主体的な活動を伴う「アクティブ・ラーニング」を推進しようとしているが、サピックスではTAP(サピックスと分かれる前のサピックスの前身:引用者注)時代からアクティブ・ラーニングが当たり前なのだ』

 確かに、この「アクティブ・ラーニング」というのは子供たちの興味を惹かせるようで、我が家の子供たちも「学校の授業よりも塾の授業の方が面白い」と言っていた。むしろ、学校の授業の方が「知識を詰め込む」ような授業で、サピックスの先生の話の方が面白がっていたのだ。

『中学受験をよく知らない人たちの間には、中学受験勉強は無味乾燥な知識の詰め込みであって、そんなことをしても何の意味もないという思い込みがあるらしい。しかしそれは違う』

『難関校ほど単純な計算問題や知識量を問う問題は出題しない。つまり単なる知識の詰め込みでは太刀打ちできないようにできているのだ。だからサピックスのような授業で鍛えられた生徒が力を発揮する』

 とは言うものの、それは中学受験までの話で、家の長男は開成中学に合格したものの、野球に凝ってしまい、何度か「裏100傑」に入ってしまい、何度かは駿台などには通っていたようだが、鉄緑会には行かず、大学は一浪、結局、河合塾本郷校に一年通って東大に合格した。

「裏100傑」ってのは、試験で下から100番以内ということ。上から100番以内は表100傑ということで、これは東大現役合格コースってことなのですね。まあ、それでも落ちる人はいますけえどもね。

 この河合塾本郷校って、場所は小石川の中大理工学部の前にあるのだが、まさしく東大に入るために作った校舎なので「本郷校」という名前を付けている。我が息子はこの河合塾本郷校の新設第一期生だった。

 次男も一時期はサピックスの「α1」にいたこともあるのだが、ズルズル落ちてしまい、結局、立教池袋中学に入り、そのままエスカレーターで立教大学へっていう一番安易なコースを選択。中学・高校・大学と野球とラクロスにのめり込み、10年間まるで勉強というものに縁がない生活を送ってしまったために、結局、一留というテイタラク。

 で、結局二人とも一般企業のサラリーマンになっているっていうんだから、中大の経済学部からサラリーマンになった親父と変わらない。まあ、両方とも上場企業だというところは私とはちょっと違うけれどもね。

 東大に入っても「東大までの人」と「東大からの人」がいるっていうのが一時期『週刊現代』のネタだったんだが、まあ、大学(現在は大学院も含むかもしれない)そんな最高学府を卒業するまでは親の責任かもしれないが、出た後はもう彼女ら彼らの世界。

 親としては「子育て」の間に楽しめればそれで充分。その後、彼女ら彼らが幸せになるかどうかは、学校を出た後は本人たちの責任だし、親が口を出すべきところでもない訳で、まあ、親はそこでお役御免。

 あとは後ろから見つめるだけだ。

ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体』(おおたとしまさ著/幻冬舎新書/2016年1月29日刊)

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