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2016年2月10日 (水)

『女子大生風俗嬢』って、そんなものが……

 まあ、「フーゾク」ってのが一般的な名詞になってしまっている以上は、別に女子学生がそんな「フーゾク」でバイトしたって普通でしょ、とも言いたくなるんだけれども、それが「若者の貧困」という言葉とつながってしまうと、何か重たい気持ちにもなるなあ。

 そうなんだ、2月6日のブログ『『性風俗のいびつな現場』って、そういうことだったのか!』と同じ問題が『女子大生風俗嬢』にもあるんだなあ。

Photo 『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』(中村淳彦著/朝日新書/2015年10月25日刊)

 目次から本書の構成を見る。

はじめに 女子大生が風俗に大量参入している
第1章 女子大生風俗嬢の履歴書
第2章 「平成型苦学生」の出現~男子もカラダを売る~
第3章 貧困の沖縄を行く
第4章 なぜ彼女たちは騙されるのか
第5章 風俗はセーフティネットか
第6章 トップスペックの学生はAVへ
第7章 世代格差をブラックバイト

 要は「平成の苦学生」が「女子大生風俗嬢」になっているっていう訳。

『「女子大生? うちにもいるし、どこの店にもいるよ。今はどんな偏差値の高い大学の学生でも、風俗で働いている女の子は一定数必ずいる。一定の割合で必ずいるのだから早稲田とか明治とか日大とか、学生数が多い大学ほどよく耳にするよね」
 そう語るのは、都内と横浜市で20店舗以上のデリヘルを運営する経営者・山形氏(仮名)だ。山形氏の運営するデリヘルは「M性感」と呼ばれ、単価が高くサービスがライトな風俗であり、風俗経験のない女子大生が集まりやすい業態である。
「やっぱりアルバイトなので出入りは激しいけど、国立大学、六大学、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の現役大学生はいるよ」
 という。筆者も日常的にAV女優や風俗嬢の取材をしているが、現役女子大生が急激に増えたのは、この10年間の現象といえる』

 むむむ、そんな実態が横行しているのか。

『〝風俗嬢やAV女優に現役女子大生が増えているのでは?〟という些細な違和感から始めた取材だった。風俗業界周辺の取材を軸にAV業界、沖縄、新宿二丁目、ブラック労働が蔓延する介護業界などを取材したが、一言でいえば、90年代以降の〝失われた20年〟を席捲した新自由主義の傷跡は凄まじかった』

『バブル崩壊、失われた20年を経て、勤労者の平均収入は下がり続け、格差拡大によって中流層が崩壊し、親が子供を援助できなくなっている。そして、過去の産物だったはずの〝苦学生〟が復活した。現役大学生の親たちの多くは、最も恵まれた環境で生きた1965~69年生まれのバブル世代。自分たちは親や社会から大きな恩恵を受けて学生生活を優雅に過ごしてきたが、その恩恵を自分の子供たちには与えられなかった』

 結局は90年代のバブルの崩壊から始まった「失われた20年」による「格差の拡大」というのが第一原因で、国の大学予算の縮小が第二原因だということなのか。

『同一企業で定年まで雇用される日本型雇用の崩壊から始まった親の世帯収入減と、高度教育予算の削減による学費高騰が発端となって、日本育英会が姿を変えた日本学生支援機構による〝奨学金〟という貧困ビジネスが大流行していた』

 日本の「奨学金制度」は「給付型」ではなくて「貸付型」なので、それは「奨学金」とは言え、その実態は「学資ローン」でしかない。それも、現在は利子が付かない「第一種奨学金」と、3%の利子が付く「第二種奨学金」なんてのまであるそうだ。奨学金に利子を付けてしまえば、それはまさしく利益追求の奨学金という訳のわからないものになってしまうではないか。

 結局、奨学金っていうのは単なる「貧困ビジネス」になってしまっているというのだ。

『貧しいことは男子学生も女子学生も変わらない。女子学生は〝簡単に価値が認められる肉体〟を持っているが、なにも持たない男子大学生に〝奨学金〟のような残酷な制度を浸透させれば、犯罪的な利益追求が勃発するのはいわば当然である。もはや大学は、なにが起こるかわからない危険な場所になっているといえる』

『文部科学省や財務省が政策として取り入れた〝奨学金〟制度は、続々と女子大生を性風俗業界に送り、男子学生たちを犯罪行為に走らせ、ブラック企業を増長させて、最高学府である大学の治安を悪化させるという、とんでもない副作用を巻き起こしてしまった』

 で、こんな逆転現象が起こってしまう訳だなあ。

『裸になって性的サービスを提供して高単価な報酬を得て〝奨学金〟を回避している女子学生の方が、〝奨学金〟に依存する一般学生より、充実した学生生活を送り、将来が明るく、人生が有利に進んでいく可能性が高いことは事実である』

 しかし、それは大学や就職内定先に知られていないから安全っていうだけで、一度知られてしまったら、その後の悲惨な状態というのは想像に難くない。まあ確かに、デリヘルやファッションヘルスなんかは決して「売春」という違法行為ではないとはいうものの、なんかスレスレのビジネスであることは確かである。

『現役大学生など一般人は、合法の業種でないと集まらない。ソープランドやピンクサロンは法律的にグレーだが、現役女子大生が集まっているのは売春防止法に抵触しない〝デリヘル〟や〝ファッションヘルス〟である。それらの業種に人が集まりやすいのは〝ホワイトに近いグレー〟だからといえる』

 まあ、結局はリストラや離婚などで貧困化してしまった親からは学費の援助を受けられない。で、なおかつ大学の数だけは増えてしまい今や高校生の50%が大学に進学するわけだ。でも、そんなFランクの大学に進学してしまった学生にだって学費の負担という問題はかかってくる。で、そんな学生のうち、多少見てくれの良い女子大生は風俗の方にいって、それが出来ない女の子や男子学生は「奨学金」という名前の「学生ローン」に嵌ってしまい、卒業時には500万円~1000万円近い借金を背負って世の中に出る、っていう仕組みなわけですね。

 まさしくこれこそが「負の連鎖」「貧困の連鎖」でしかない。

 う~ん、次に読もうとしている本が『風俗体験取材という名の罠』なんだが、なんだか読みたくなくなってしまうような惨状だなあ。

『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』(中村淳彦著/朝日新書/2015年10月25日刊)

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