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2016年2月13日 (土)

『下流老人のウソ』に気づかないフリをしているのは誰だろう

『Wedge』2月号のカバーストーリーは『「下流老人」のウソ』というもの。

 内容は

○高齢者の貧困は改善 下流老人ブームで歪む政策
○アベノミクスを阻む「年金制度の壁」は一刻も早く撤廃すべき
○シニアの消費喚起の抜本策は最低保障年金と相続増税
○シニアの強みを引き出せ! 70歳代活かす企業は「仕組みを変える」
○改善するシニアの労働市場 人気の事務職は狭き門
○働くことこそ老いを遠ざける 若さ保つシニアの三者三様

 という記事で構成されている。

 取り敢えず本ブログでは最初の「高齢者の貧困は改善 下流老人ブームで歪む政策」について述べる。

Photo 『Wedge』(熊野英生・林えり子・Wedge編集部/株式会社ウェッジ/2016年1月27日刊)

「下流老人」という言葉の火付け役は2014年9月のNHKスペシャル『老人漂流社会」であり、それを書籍化した『老後破産』(新潮社2015年7月刊)だと思う。昨年6月刊行の朝日新書『下流老人』(藤田孝典著)は20万部突破のベストセラーになったし、その後も「老後リスク」の本は続出した。その後の、雑誌や新聞などの「老後」記事もすべて同じ論調で語られることが多い。

 しかし、実際には高齢者の貧困率は改善されているというのだ。

Photo_2

『貧困とは相対的な概念であり、経年変化、世帯間、対諸外国など何らかの比較を持って表現する必要があるのだが、老後リスクを扱う書籍や記事の特徴は絶対値ばかりが出てくること。そして、もうひとつの特徴は「○○さん(×歳)はこうして転落した……」とミクロの事象を積み重ねることだ。
 もちろん、現場を歩き一つ一つの事象を拾うという、足で稼ぐ取材活動は敬意に値するものだ。しかし、政策変更などの社会の変革を訴えるならば、ミクロの発掘とマクロの分析の往復が欠かせない。ミクロをいくら積み上げても全体感を見失うと「木を見て森を見ず」になってしまう』

 とWedgeは指摘する。

 Wedgeではないが、こんな記事もある。

『(収入ではなく)資産のほうで数字を挙げてみますともっと、リッチな人の数は多いです。野村総合研究所推計によれば2013年の純金融資産((預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命・年金保険など)の保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」、および同5億円以上の「超富裕層」を合わせると、2013年時点で100.7万世帯でした。内訳は、富裕層が95.3万世帯、超富裕層が5.4万世帯です。
 また、同5,000万円以上1億円未満の「準富裕層」に至っては、315.2万世帯です。別の推計では、ボストンコンサルティンググループの「グローバルウェルス・レポート」の2015年版によれば、資産100万ドル以上の富裕層人口は112.5万人です。2015年8月段階での生活保護世帯数は厚生労働省の「生活保護の被保護者調査」によれば、162.8万世帯ですから、準富裕層まで含めた世帯数は実は生活保護世帯数より多いです。
 今年、話題になった『下流老人』という書籍には、「1億総老後崩壊」「1億総下流の時代がやってくる」とセンセーショナルな文字が躍っていますが、その内容を見てみると中間所得層が減って富裕層と貧困層に分離していくという、ごく当たり前の結論に至っています。あたかも日本人全員が下流になるといった内容は実態を全く無視した暴言ともいえるものです。「日本には生活保護世帯の2.5倍の準富裕層・富裕層・超富裕層の世帯がある」これが事実です』

 まあ、確かに中間所得層が減ってきて、富裕層と貧困層に分かれていくという、格差の拡大という問題はあるにしても、「一億総老後崩壊」とか「一億総下流」なんてことにはならないようである。

 むしろ問題は現役世代の階層の固定化や、貧困の連鎖の元とも言われている相続税の低さというか、控除率の高さの問題があるかもしれない。この後の明治大学政治経済学部の準教授・飯田泰之氏の言うような「シニアの消費喚起の抜本策は最低保障年金と相続増税」の方がより具体的な策かも知れない。

 確かに富裕層の資産の下流層への移動、というのは富裕層からの反発は相当受けるだろう。富裕層にしたって、親から行け継いだ資産よりは自分の代で稼いだ資産が多いはずだ。まあ、それが一番大きな問題なんだろう。

 その辺が一番分かっていないのが、自民党の二世代・三世代代議士なんだよなあ(というか、自民党の代議士は殆どが二世・三世代議士だ)。つまり彼らは親の財産で食っている連中だもんなあ。こりゃあ、ダメか。

『Wedge』(熊野英生・林えり子・Wedge編集部/株式会社ウェッジ/2016年1月27日刊)

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