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2016年2月23日 (火)

『会社という病』という、ちょっとした違和感

『「もっと働け、もっと稼げ!」。経営者は叫び、咤する。だが社員たちは経営者に「WHY?」と疑問を投げかけ、出した答えが偽装だったり不正だったりということなのだろう。
 そんな話を講談社のネクラな編集者と話していたら、突如彼が「まったくもって同感です。なぜ我々の人生は人事とか出世とか査定とか左遷とか会社が勝手に決めた制度や慣習やルールに縛られなければならないんでしょうか。あああ江上さん、会社の病巣を一つ一つ俎上に載せて得意の〝江上節〟で抉ってくれませんか」と興奮しながら一方的にまくしたてた』

 というのが江上氏が本書を書いた理由(多分、ウソ)。

Photo 『会社という病』(江上剛著/講談社+α新書/2016年1月1日刊)

 その「病」とは何なのか? 目次から見ていこう。

人事という病 そんなに偉いか東大卒
出世という病 昇進が常に幸せとはかぎらない
派閥という病 持病として付き合うしかない
上司という病 バカ上司からは逃げろ。または大声で戦え
左遷という病 不本意な異動から開ける道もある
会議という病 この世の会議の9割はムダである(たぶん)
残業という病 それは上司の無能のバロメーター
現場無視という病 ニセモノの「現場重視」に要注意
就活という病 諸悪の根源は「新卒優先」
定年という病 経営者にこそ厳格な定年制を
広報不在という病 「真の仕事」をするほど上から嫌われる役回り
成果主義という病 結局は、経営者の哲学が有るか無いかだ
根回という病 一見、不毛なようでいて意外な利点も
社長という病 会社を生かすも殺すもこの人次第
部課長という病 出世ではなく仕事と向き合えるかが勝負
ハラスメントという病 自省するしか対策のない「完全なビョーキ」
取締役という病 社長に異論を言えないような役員は失格だ!
同期という病 時には同志、時には憎い敵
創業者という病 すべてを失う覚悟もなしに起業するな
先輩という病 地位が逆転する時に歪みが起こる
営業という病 こんなにクリエイティブな仕事はない(でも評価は低い)
経営企画という病 この時代、本当に「経営を企画」なんてできるのか?
査定という病 会社を「人件費削減病」に陥れる元凶だ
数字という病 数字を過信するものはいつか数字に騙される
給料という病 永遠に解決されることのない「適性金額」
新規事業という病 多角経営は日本企業に向いているのか?
ボーナスという病 短期的な利益だけで支給額を決めるな
経理という病 経理部は会社の実態を正確に映す鏡
計画値という病 作りっぱなしでPDCAを回せない日本企業の悪習

 う~ん、こうして見ると「会社という病」は沢山あるんだなあ。

 例えば「②出世という病」なんだが

『人材情報サービス会社「マイナビ」が2012年に実施した調査によると、「どこまで出世したいか」という問いに対し、男性会員345人のうち「部長まで出世したい」と回答したのは22・3%、「課長」15・7%、「取締役」14・1%、「平社員」13・6%、「会長」10・3%という結果が出た。同様の問いに女性会員474人は、「平社員」45・9%、「主任」17・7%、「課長」12・3%、「係長」9・6%、「部長」7・2%と回答している』

 というデータがあるそうだ。

 まあ、確かに出世はしないよりした方が周囲の見えてくる世界が変わってくるので、した方がいいに決まっている。ただし、それは業界によって異なってくるもので、江上氏は銀行(旧第一勧業銀行、現みずほ銀行)出身なので、何にしても「銀行員目線」での言い方になってしまう。

 銀行っていうのは4月に新入社員として入った同期が、3年目で約3割辞めていって、その後も何年かにいっぺん振り落としがあって、子会社や関連会社、取引先への出向があって、最後まで出向とか辞職しないで残った人が役員になって、そこから頭取が残って、最後は相談役などになるっていう「生き残りレース」を繰り広げる社会のようだ。

 ところが、例えば出版社なんかだと、元々オーナー企業が多い出版業界なので、まずオーナー家族以外は社長になれないし、出世をしたくていろいろゴマをする人はいるけれども、そんな人と同時に、出世なんかには一切目をくれずに、「本作り」だけに一生を捧げる編集者なんてものいて、それはそれ周囲からは尊敬の目で見られたりする世界なのである。

 私がいた「ネクラな編集者」がいる講談社にもそんな編集者はいくらでもいた。

 つまり、人間の価値観が「出世」だけではないという世界もある、ということを知ってほしい。

 当然、出世だけが人間の価値観ではないということは、自分の後輩に追い越されて、後輩の部下になるってことも珍しくはない。というか、何を隠そう私がそうだったのであります。

 営業から編集部門に移って、そのままその編集部署で一番古株になってしまったために、、お隣の管理部門で自分が携わっていた編集部署の戦後処理をしていて、最後はまた営業部署に戻ってきた訳だが、その時の私の上司が、私が入社3年目頃に新入社員として入ってきた後輩社員だったって訳。彼は一貫して営業部門にいたし、私はいろいろな部門を渡り歩いてきた人間なので、別に私としてはそんな人事異動に不満がある訳でもなく、そんな話を彼ともしたんだが、やはり彼としては私に対して多少の遠慮はあったようだ。その後も、多少の人事異動はあったんだけれども、常に私の上司は私より年下という状態は続き、そんな年下の上司から私は定年で送り出されたのであります。

『出世にこだわる病は、ほとんどの場合、ある時期が来ればスーッと治ってしまう。それはサラリーマン人生が長くなると、社内での自分の位置付けをはっきり知るようになるからだ。自分の出世の限界が見えてくるのだ。その時期は誰にでも訪れる』

 ということなんだけれども、やはり銀行っていう世界でもそうなんだな。

 私にはそんな「出世にこだわる病」というのは、遂に知らずに済んでしまったんだが、いやいや、私にとって講談社っていう世界は住みやすすぎたんだろうか。

『会社という病』(江上剛著/講談社+α新書/2016年1月1日刊)

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