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2016年2月 2日 (火)

『<40男>はなぜ嫌われるか』って、そりゃ決まってるじゃん。ウザいんだよ! オジサン!

 そりゃあまあね、私だって40歳の頃はまだまだ若いと思っていたが、でも、20代の若い女の子から見れば充分「おじさん」な訳で、そんなおじさんが若い女の子に迫っていけば、それは「気持ち悪~い」とか「キモイッ」ってなことになるのは当たり前のことなのであります。

40 『<40男>はなぜ嫌われるか』(田中俊之著/イースト新書/2015年8月27日刊)

 著者の田中氏だって、あとがきに『最後に、私事ではあるが、二〇一五年七月三日に、初めての結婚記念日を迎えた』って書いているんだけれども、つまり1975年生まれの田中氏が結婚したのが2014年、39歳の時なわけだから多分奥様もアラフォー(?)、あるいはせいぜい若くてもアラサーなわけでしょう。つまり、40男が20代前半の女の子にモテると考えるのは、単純な幻想。やっぱり自分と経験、意見が合う自分に近い年齢の女性と付き合いなさい、ってのが正解なんだなあ。

 まあ、別に加藤茶みたいなのは否定はしませんけれども、ちょっとムリしてるなあ、っていう感じはあり。

『若い、老けているというのは、あくまで、40男という範囲の中での話にすぎないからだ。その内部での微妙な差異にこだわってみたところで、傍から見れば良くも悪くもただのおじさんである。決して三〇歳に見える外見をしているわけではない』

『時間をかけてしっかり鏡の中を覗いてみて欲しい。若い頃に比べて、すっかり鏡に向かう時間が減っている40男は多いはずである。鼻毛が飛び出していたり、耳毛が伸びたりしてはいないだろうか。俳優のように優れた見た目によって人から注目される必要はないから、せめて他人に不快感を与えないように気をつけたい。そうしたレベルからスタートするしかないのが、40男の現状なのである』

 今年40歳の男ってどういう存在なんだろう。

『大きな夢を抱けと言われてきた少年時代から、男たちは競争に晒され続けてきた。中学受験がまだ珍しかった時代だから、一般的に最初の関門は高校受験である。近所に住んでいるというだけで同じ中学校に通っていた少年たちは、学力によって篩(ふるい)にかけられた。大学受験では、現役で入れる大学を選ぶ女子が少なくなかったけれど、より偏差値の高い大学に入学しようと浪人する男子は多かった』

『就職氷河期が新語・流行語大賞の審査員特選造語賞を受賞したのは一九九四年のことだ。中でも就職が厳しかった一九九〇年代後半から二〇〇〇年代初頭にかけての時期は、超氷河期と呼ばれている。まさに40男が就職活動をしていた期間である』

『40男は岐路に立たされている。道は出世コースとそれ以外だ。しかも、どちらの道を歩むかを自分で決めることもできなければ、後戻りすることもできない。現時点での格差は決定的である。
 競争は終わった。もう逆転の可能性はない。少年時代の夢だけではなく、現実的な仕事上の成功という意味でも答えは出てしまっている』

 なるほどなあ、つまり平成に生きている40男も実は育ってきたのは昭和の時代だったってこと。昭和的な価値観で育ってきたけれども、現実に社会に投げ出されてからは平成になって、そこでは平成的価値観の中で生きていかなければならなかったという、ちょっとした「育ち」と「その後に生きる」という部分での価値観の乖離があるってことなんだろうなあ。

『自分のズレ具合に疑問を持ち、改善していこうとする40男と僕は共に歩んで行きたい。
 40男の抱えている問題は、育ってきた時代状況や世代としての共通の経験、それに加えて年齢を重ねたことで否応なしに発生した側面がある。決して、自分たちのせいだけではない』

『改めて確認しておけば、40男とは、二〇一五年時点で四〇歳前後、三〇代後半から四〇代前半までの男性のことである。一九七一年から一九七四年までの団塊ジュニア世代が顕著であるが、人数の多さが一つの大きな特徴となっている』

『アラサーの世代は女子と一緒に家庭科を習っているけれど、僕らの世代は女子が家庭科の時間に、男子は技術科や武道に励んでいた』

『40男が少年期を過ごした一九八〇年代から一九九〇年代にかけて、学校でも家庭でも、男女は基本的に二つに分けて隔てられていた。女の子にしか家事の手伝いをさせない親もいた』

 う~ん、やっぱり高校時代までは完全な昭和的価値観のなかで育てられたんだなあ。

『仕事の問題に目を向けると、一九九五年、日経連が『新時代の「日本的経営」』を発表し、その中でこれからの働き方を、「長期蓄積能力活用型グループ」(期間の定めのない雇用契約)、「高度専門能力活用型グループ」(有期雇用契約)、「雇用柔軟型グループ」(有期雇用契約)の三つに分類した』

『40男の世代は、学校卒業時には経済状況の悪化に加えて、まだ団塊世代が現役で上が詰まっていたという事情もあり、就職氷河期を経験することになる』

『求人倍率が低下した時期に就職活動をした一九七二年から一九八二年生まれの世代は、二〇〇七年に朝日新聞によってロストジェネレーションと名づけられ、どうやら他の世代に比べて割を食ったらしいことが明らかになる』

『二〇〇四年になると、非正規で働く人が三割を超す。国民年金の未納率は三六・六%にのぼった。また、通学も仕事もしておらず、職業訓練を受けていないニートが六四万人いると話題になった』

『二〇〇九年、株価はバブル後最安値の七〇五四・九八円を記録する。また、所得が平均の半分に満たない人の割合を示す貧困率が一六・〇%と、六人に一人に近い数字であることに注目が集まった』

 という具合に、大学から社会に出られた途端に「平成の現実」に晒されてしまうんだなあ。

 だからといって、別にこんな「昭和と平成の狭間に生まれた就職氷河期世代」には別に同情する気はない。だって、そんなのは自分たちで解決するしかないじゃないでしょうが。

『おじさんという言葉は、おばさんと同様に悪いイメージがこびりついてしまっている。しかし、すべての中年男性がねちっこく、陰湿で、他人を不快にさせる鬱陶しいおじさんになるわけではない。もうおじさんになったことは確定なのだから、せめて僕ら40男は、優しく、真面目で、細かいことに気がつける清々しいおじさんを目指そう』

 ということでしかないんだが、そのためには『多くの40男は若い頃から政治的な知識がまったく増えていない状態で、不正確な情報、狭い視野、そして、低い問題意識で政治的なスタンスを決めている。危機感を持つべきなのは、日本の現状ではない。自戒の念を込めて言っておくが、僕たちの政治に対する無関心こそ明らかにこの国の不安要素である』ということに自覚的であるべきではないだろうか。

 自民党安倍政権の評価すべきところはどこなのか、批判すべきところはどこなのか。東京都舛添都政に対して評価すべきところはどこなのか、批判すべきところはどこなのか。大阪市(府)橋下市(府)政に対して評価すべきところはどこなのか、批判すべきところはどこなのか。

 単に批判する、単に評価するということではなくて、キチンと物事を見て、キチンと評価するっていうのが、実は「正しいオジサン」の政治に対する「モノの見方」だっていうことを、若い人に伝えましょう。

 そうすれば、結構若い女性からも受け入れてもらえるかも知れないよ。

 まあ、だからって「モテる」かどうかは知りませんけれどもね。

『<40男>はなぜ嫌われるか』(田中俊之著/イースト新書/2015年8月27日刊)

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