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2016年1月 5日 (火)

『子どものまま中年化する若者たち』は日本の未来を悲観的な方へ予想させる

 若者たちに四つの変化が起きており、それが大変なことなのだそうだ。

 四つの変化とは

『もはや動物でなくなりつつある──学童期の子どもたちの変化
あきらめ、流されて生きる──思春期の若者たちの変化
言われたことはまじめにやる──青年期の変化
群れになれない世代──学童期から青年期まで一貫している変化』

 というものだそうだ。

Photo 『子供のまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理』(鍋田恭孝著/幻冬舎新書/2015年7月30日刊)

 そんな我が国の若者の特徴は

『・体力の低下と活動量の低下が見られる。つまり、動物としての基本的なエネルギーが下がっているようだ。
・統合能力が低下している可能性がある。それは、プラニングが下手になり、将来への展望を持たなくなり、場当たり的に、その時を生きる傾向につながる。このことはキレやすさにも関係しているだろう。
・将来のために努力せず、流されながら生きている。
・規範意識が薄れ、枠組みがなくなっている。
・何をするにも遊び感覚だ。
・反抗期がなくなったばかりでなく、親との関係はずっと良い状態が続く。そして、親からの自立ということがなくなった。
・変わろうとする意欲が乏しくなった。だから、ずっと家にいる、あるいは地元から離れない。
・生き方が内向きになった。
・ものを選ぶ力も低下している。語る能力が低下している。
・群れなくなった。あるいは、凝集性のある群れがなくなった。遊びの時だけに集まる集団になってしまった。』

 ということ。

 こうした「いつまでも子どものままでいる」若者の生き方の特徴は

『・いつまでも遊び感覚が抜けない。また、いつまでもファンタジーを好み、バーチャルな世界で満足し、リアルな世界にコミットすることは避けている。
・変わろうとしない。趣味も好みも大人のスタンダードに合わせず、自分の好みを維持する。甘党が増えているのも、そのためだろう。社会に参入しなくてはならないという気持ちも希薄だ。
・人との関係が友達感覚であることが多い。すぐ遊べる関係だけを求める。緩い関係を好む。すべての対人関係がフラットな関係だ。だから、年上や目上の人にも気後れすることがない。
・時間感覚が断片化しており、長期的なプランがない。だから、キレやすいし、すぐ答えを欲しがる。将来に向かって努力もせず、流されて生きるようになる。自分の行為に対する深刻さに欠ける。思い付きの行為が多い。
・コミュニケーションも、その場その場での断片的な、反射的なものになっている。
・もろい自己愛を持ち続ける。だから、傷つきやすい。いつまでも親離れしない。親と仲が良い。』

 ということだそうだ。う~ん、だからどうなんだって感じもあるんですがね。でも、そういう風に見てもいけないような情況になっているようなんだ。

 つまりそれは

『やはり、失われたものは、どう見ても「青春」だ。もはや、若者には、幼虫から成虫になるための脱皮のエネルギーが失われたのかもしれない。青春とは、未来へ向かい、苦しみと希望に満ちた脱皮のプロセスそのものだ。それが失われた。とにかく変わろう・変えようという意欲も発想もなくなった。
 それには、すでに述べたように、社会状況として、成長神話が消え、理不尽が消えたことが大きく関与している。社会が成熟して中年化すると、若者は敏感にそれを察知し自らの生き方をそれに合せるものなのかもしれない』

『心の健康・強さというのは、学童期(4歳から10歳前後)の育てられ方にかかっていると臨床経験から確信している。つまり、学童期こそ、個人の生き方・ライフスタイルのベースができる重要な時期だと考えている。言い換えれば、学童期こそ、世の中をどのように渡っていくかという生き方を身につける時期だと考えている』

『このあとに続く思春期では、すでにかなり固まる。つまり、思春期とは、すでに述べように自意識の発達により、ある程度固まった自分自身の在り様に気づき、その欠点・弱点に気づき、このままではダメだと自覚し、苦しんだり、荒れたり、あきらめたりする時なのだ。それは今も昔も変わらない』

『思春期以降のさまざまな問題は養育環境にあるのではないかと考えている。しっかりした主体性や自分感覚が育てられないまま思春期を迎えると、拡散した社会や、溢れる情報・ものに囲まれて、それに頼ってひきこもるか、混乱しつつ漂うようになる。
 一方で、親のサポートで世界レベルに上りつめる子がいれば、一方で、最貧困層として生きなくてはならない子がいる。養育環境の格差は、経済的な格差より深刻なのである。
 いまや、スポーツでも芸術分野でも政治家でも医者でも、専門的な仕事に就くには、家族の支援が不可欠になっている。実際、二世、三世の議員・選手・アーティストが増えている。私の周りにも、親の影響で医者になっている若者が多い。 今後、養育格差はますます大きくなり、社会は硬直化していくに違いない』

 結局そこに行きつくわけなのだな。

 しかし、そんな養育環境の格差というものがあって、それが固定化されてしまったら、ますます若者は生きづらくなってしまい、社会自体が硬直化されて、希望のない社会になってしまうじゃjないか。

『親の安定したかかわりは幼児期から学童期まで必要であるが、学童期に入ったら、子どもが一人で生きていく力を育てるという方向性が必要となる』

 と書く鍋田氏ではあるが、しかし、そのような育て方が出来るのも、やはり家庭自体が安定していなければならないし、それなりに裕福な家庭でないと難しいだろう。

 やはり、日本はゆっくりと世界(の先進国)から退場していく運命なのだろうか。

 そうなんだろうか。

 そうなんだろうな。

 まあ、元々江戸時代は中進国だった訳ですからね。そこに戻るだけの話。

 それもいいかもね。

『子供のまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理』(鍋田恭孝著/幻冬舎新書/2015年7月30日刊)

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