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2016年1月18日 (月)

『作家の収支』が本当に教えてくれること

 そりゃあ森博嗣氏ほどのベストセラー作家ならば稼ぎ高も普通じゃないし、収支をオープンにしたくなる気も分からないではない。

 でも、普通の作家だったら、どんなに稼いでも(といか稼いでいる人ほど)収支をオープンにはしないけれどもね。それは殆ど「自慢」になってしまうからね。

 って、やっぱり自慢したいのかなあ。

Photo_2 『作家の収支』(森博嗣著/幻冬舎新書/2015年11月30日刊)

 森博嗣氏の稼ぎ高が本書に書かれているので、ご本人の希望通り披露する。

 作家としてスタートした1996年から、「引退」した2008年までが9億9763万円(年平均7670万円)、引退後の現在までが2億7939万円(年平均4650万円)、合せて12億7702万円っていうんだからたいしたもんだ。

 それでいて取材とか資料集めは殆どしないそうだから、収支っていうよりも、売り上げがそのまま収入ってことですね。

 ということで、自慢話の部分について『作家の収支』についてはお終い。

 で、ブログもそのままお終いではつまらないので、「第4章 これからの出版」について書こうと思う。

『20世紀は、この大量生産、大量消費の時代だった。製品だけに限らず、メディアも「マス」だった。大勢から少しずつ集めて大きな利益を出す仕組みが、製造にも流通にも、隅々まで取り入れられた。消費者一人一人には、大きな負担がかからない。みんなと同じものを買うことで価格が安くなるからだ。
 けれども、このような時代が長く続くと、基本的な品物は行届いてしまう。行届いたのだから、社会全体としては豊かになるものの、個人の満足はもう得られにくくなる。もっと自分に合ったものが欲しい、という方向性しか残されていない』

『そこで、方向を転換し、もっとスペシャルな需要に、製品を投入するようになる。最初から、マイナなものは恐いので、せいぜいカスタマイズが可能なオプションで誤魔化す』

『そして、この時代のさらにあとには、本当の多様化が訪れる。カスタマイズだけでは自分らしさは見つからない、お金は出すから、もっと自分が欲しいズバリのものを手に入れたい。こうして、しだいに商品はマイナ化するのである』

『技術の向上が、マイナなものを個別に生産できる環境を築いた。電子化、デジタル化がその環境を支えている』

『エンタテインメントは、この傾向が通常の商品よりも顕著だ。もともと、生活必需品ではなく、趣味のものである。個人の好みによって選ばれる商品だ。大勢が同じものを買う必要はない。この基本がまずあるだろう。これは自分が見つけた面白さだ、という楽しさがマイナなものにはある』

 ということは当然、小説などは(これまでの本のようには)売れなくなるということなのだ。事実、売れていない。というか、ベストセラーであっても以前のベストセラーとは段違いに売れる数は少ない。もはや、ミリオンセラーなんて年に1冊出るかどうかというところなのであります。

 しかし、それは逆に作家と読者を繋ぐ絆は以前よりずっと太くなってきているっていうことなんだ。

『マイナなものは、マイナ故に根強い固定客がいる。マイナ故に、そのジャンルのものならばすべて買うといった豪快なマニアもいて、通常よりも生産者と消費者の絆が強い。そして、そのマイナと認識されてきたものが、実は意外に数が多いのである』

 まあ、問題はここだけだろうな。

『プロの場合、そもそも既存のファンが存在する。ブログを読んでいる人もいれば、ツイッタのフォロアもいる。宣伝をする必要もない。いつも書いているのと同じように書いて、それを電子書籍で出版する。簡単である。値段は自由に決められるし、印税率も普通よりも高い。
 Amazonなどのプラットフォームを使わない方法だってある。そうすれば、さらに印税率を上げることができる。極端な話、自分のサイトで配信すれば、印税率は100%だ。データのセキュリティ(つまりコピィプロテクト)さえしっかりとできれば大きな障害はない』

 ということで

『出版社は、大手ほど経営が難しくなるだろう。大手であることが、重荷になるからだ。しかし、悪い材料ばかりでもない。既にコンテンツを多く抱えているし、また、作者ともある程度の関係を構築している。問題は、これから出てくる新しい才能をどう取り込むかという点にあるだろう』

 まあ、問題はコンテンツをどれだけ持っているか、そのコンテンツをどうやって使って行こうかという戦略ということなんだけれども(っていうか「コンテンツ」って言葉自体を理解してない出版社が多いんだよなあ)、電子化に関しては出版社は、まあ、あまり気にしなくても良い、というか、大手出版社だったらちゃんと電子書籍に関する会社の考え方も出している筈だし、今後はかなりの方向で電子書籍が主流になる筈なのだ。

 ポイントはそんな大手出版社から相手にされないで、中小出版社から出版しちゃった漫画家やら作家でしょう。

 もうそういう人は自分の手で、自作を電子化するしかないでしょうね。名前がまだ売れていないから最初は大変かも知れないが、その内だんだん名前も売れてきて少しは稼げるようになるかも知れない。

 私にのブログだって、普段は500人位の人しか読んでくれないので、まったくメディアには載らないんだけれども、でも、毎日500人位の人が読んでくれているということだけが、書いているtsnokenの愉しみなんだから、それはそれで幸せ。それもメディアではある。小さいけどもね。

 つまり「皆で幸せになろうよ」ってのが本ブログのモットーなんだから(えっ? 本当?)まあ、いいじゃないですか.

 う~ん、本来のテーマとは大分外れてしまったけれども、まあ、っいかな。

『作家の収支』(森博嗣著/幻冬舎新書/2015年11月30日刊)

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