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2015年11月15日 (日)

「女子御三家」の「お嬢様度」はどうなっているんだろう

「学力の桜蔭、自由の女子学院、お嬢様の雙葉」という言葉すら知らなかった私が、何故この本を読んだのか?

 実は我が家で雙葉に関係していないのは私だけなのだという事情がある。つまり、私のカミさんは小学校から高校まで雙葉だし、娘はそれこそ幼稚園から高校まで雙葉というスーパー内部。おまけに下の弟二人まで幼稚園は雙葉だったのだ。

 まあ、カミさんが雙葉出身なので娘を雙葉に入れようとしたというのはごく普通なんだろうけれども(それもちょっとした紆余曲折があるんだけれどもね)、その幼稚園の送り迎えにいつも弟を連れていたので、結局、男の子まで雙葉幼稚園になってしまったっていう訳なんだなあ。

 で、別に雙葉って「お嬢様の学校じゃないと思うけどなあ」というのが私の結論なのだが、じゃあどこが「お嬢様」なのさ、というのが本書を読んだ理由だったりして。

Photo 『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(矢野耕平著/文春新書/2015年10月20日刊)

『桜蔭は進学校という側面で見ると全国に名を轟かす「モンスター級」の女子校である』

『女子学院はプロテスタント系で、自由な校風で知られる女子校だ』

『在校生や卒業生の多くは昔から親愛の情を込めて女子学院を「JG」と呼ぶ』

『雙葉はカトリック系で、世間からは「お嬢様学校」とみられている伝統校である』

『皇后・美智子さまが雙葉小学校出身であり、皇太子妃・雅子さまは系列校である田園調布雙葉小中高で学ばれていた』

 約30年前に生まれたとされる有名なたとえ話があるそうだ。

『もし道端に空き缶が落ちていたら?
  桜蔭生→本や参考書を読むのに夢中で、そもそも空き缶が落ちていることに気づかない。
 JG生→友だちみんなで缶蹴りを始める。
 雙葉生→神様が自分を試していると感じ、空き缶をそっと拾ってゴミ箱へ捨てに行く。

 桜蔭の生徒はいわゆる「ガリ勉」で、平生より興味関心は勉強以外には向いていない。
 JGの生徒はとにかく元気、活発であり、集団で何かに取り組むのを好む。
 雙葉の生徒は純真で、かつ配慮の行き届いた上品なお嬢様であり、他人のためなら嫌なことを厭わない献身的なふるまいを常日頃から心がけている』

 しかし『このたとえ話は、「女子御三家たるもの、こうあってほしい」という当時の理想、願望が描かれているだけであり、実態とは隔たりがある』そうで……

 矢野氏なりに言えば

『もし道端に空き缶が落ちていたら?
 桜蔭生→すぐさま拾い、ゴミ箱へ捨てにいく。(理系・医系の生徒は、捨てにいく途中で缶に記された原材料や成分をチェックする)
 JG生→考え事にふけっていたため、缶が落ちていることにそもそも気づかない。
 雙葉生→誰が捨てにいくのかを決めるジャンケン大会が始まる。(ただし、他人が通りかかったら、その人に見せつけるようにそそくさと捨てにいく)

 というのだが、まあ、それもある種極端な話ではあるだろう。

 実際に我が家の雙葉OGを見てみれば、別にカミさんも娘も「お嬢様」じゃないし、ごく普通の女性である。

『フランス系カトリックの流れを汲み、しかも幼稚園から厳格な一貫教育をおこなっている雙葉には、「お嬢様学校」というイメージが強い。「はじめに」でも触れたが、皇后・美智子さまや皇太子妃・雅子さまが雙葉に縁があるほか、企業経営者や文化人の子女が多く通っていることは周知の事実だ』

 というのが事実ではあっても、それですべての雙葉生が「お嬢様」であるということではない。

『堅実・質素を旨とする校風もあり、羽振りの良さを周囲に派手に見せびらかす新興成金のような似非〝お嬢様〟はいない。しかし、よく見ていると挙措が乱れず、品の良さを隠せないのが雙葉生である』

 ほほう……

 まあ、雙葉の良いところは

『当たり前の話だが、小学校六年間(幼稚園からだと計八年間)を同じ顔ぶれで過ごしてきた内部生は全員が顔見知りであり、その中には何がしかの秩序が既に成立している』とは言うものの、『「内部の子は勉強が出来る子と出来ない子の差が大きいです。その間に外部が挟まれているような……いま思えば、そんな感じですね。外部の子は『できる』『できない』って差は何年経とうがあまり開かないような気がします。内部で成績が厳しい子はワイワイと明るい子が多かったですが、別に授業の和を乱すようなことはなかったですよ」』

『「内部」の中には現役で東大文Ⅰに合格する子がいる一方、成績的にかなり厳しい子も一定数存在する。しかしながら、後者のタイプの子が校内で肩身の狭い思いをすることはない』『学校側も成績の序列で差別することはしないし、成績の貼り出しなども一切おこなわないからだ』と言った点が、おっとりとした「お嬢様」タイプの学校に見えるのかも知れない。

 結局、『雙葉生は『他者のために献身的に行動する』姿勢を学校生活の中で自然に会得していくのである。穿った見方をする人はそれを「腹黒さ」と揶揄することもあるが、わたしはそう思わない。実際に多くの雙葉卒業生に取材をしたが、彼女たちはじっくり考え、そしてこちらの立場に気を遣いつつふるまう術が血肉化しているのだ』という部分が、雙葉生の雙葉生らしいところなのだろうか。

 関係ないけど『雙葉のセーラー服は人気があると本文で述べたが、それは主として夏服を指している。冬は黒のタイツを履くのを義務付けられていることもあり、全身真っ黒な格好になってしまう。そんな姿に対して雙葉生たちは自嘲気味に「四谷のカラス」と呼んでいるらしい』というのは事実。

『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(矢野耕平著/文春新書/2015年10月20日刊)

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