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2015年11月 3日 (火)

『ビッグコミック創刊物語』ってそんなことがあったの、っていうほどには驚いてない。だって、そんなの当たり前じゃん。

《テレビが視聴率第一主義によって、その混迷を深めたように、コミックも、アンケート優先による、人気という得体の知れない怪物に振り回されていないか? だがスピリッツは、そんなことには、一切頓着しない、一癖も二癖もある作家達が読者に何かひっかかりを残すコミックを持ち寄ってくれた。明日への夢へ、ばらまかれたこの種子が、大きな木に育つことだけを願っている。》

 う~ん、まあ「雑誌は誰のものか」ってことなんだけれども、それは単純に言っちゃうと、編集長のもの、もうちょっと言っちゃうと「創刊編集長のもの」ってことなんだよなあ。

 小西湧之助氏という小学館『ビックコミック』の創刊編集長の話なんだけれども、要は「編集長(それも創刊編集長)は独裁でいい。民主主義的な編集長はいらない、って話なんだ。

 小西氏は小学館の役員にまで行った人なので、まあ、講談社の内田勝氏や宮原照夫氏よりは上に行った人(まあ、両社ともオーナー中小企業なので役員になっただけでもたいしたもんだ)なので、内田や宮原よりは「偉かった」ということなのかな。

Photo 『ビッグコミック創刊物語』(滝田誠一郎著/祥伝社/2012年6月20日刊)

 私もK談社で「映画プロデューサーの言うことは朝令暮改でいいんだ」ということを実践していたのですが、所詮、出版社のプロデューサーなんて平社員と同じ立場なんで、現場のスタッフには威張っていたけれども、会社に戻ってくると自分が現場で言った言葉と、会社での言葉をイチイチ翻訳して話さなければならなかったという経験がある。

 私の経験なんて、全然、出世には役に立たないんだけれどもね。はっはっは~。

 まあ、でも編集長だったら出版社の中では普通に話はできるんだからいいよね。

『『ビッグコミック』と命名されることになる青年コミック誌が企画され、創刊準備が水面下で進められていた1967年の主な出来事』

『総括するならばベトナム戦争と反戦運動と学生運動が激化した年であり、公害列島ニッポンの責任の所在が問われた年であり、〝アングラ〟〝グループサウンズ〟〝フォーク〟〝深夜放送〟などの若者文化が芽吹いた年であり、そしてミニスカート旋風が世界中を席巻した年だった』

『小学館にとっての1967年は新社屋(オバQビル)落成の年として記録されている』

 まあ、そういう年に企画された『ビッグコミック』は、やはり講談社との対抗措置で出された企画ではあったわけだ。ただし、講談社はちょっと別の路線を行ってしまっていた。

『『巨人の星』の連載開始と同時に『少年マガジン』の部数は文字通りうなぎ登りに増えはじめる。発行部数が60万部を突破して創刊から足掛け7年にしてようやく採算ベースに乗ったのもこの年であり、1年前には20万部の差があった『少年サンデー』を抜き去って念願の少年漫画誌首位に立ったのもこの年のこと。そして年末には発行部数が100万部に達する。小中学生だけでなく、少年漫画誌が高校生や大学生の愛読書になる のはこのときからである』

『『巨人の星』や『あしたのジョー』を生み出した編集ノウハウを活かせば、青年コミック誌の創刊などたやすいことだったはずである。他の青年コミック誌を蹴散らすような強力な青年コミック誌をきっと創刊できたはずである。事実、『ビッグコミック』の創刊準備に取り組んでいた小西がもっとも恐れていたのは、同じようなタイミングで講談社が青年コミック市場に参入してくることだった』

 しかし、講談社はそこには乗り遅れたんだよなあ。

 まあ、このころが「右手には朝日ジャーナル、左手には少年マガジン」なんて言われて、少年マガジンと講談社は過去を忘れて舞い上がっていた時期ではあるのですよ。

 でも『ようやく『ヤングマガジン』の創刊に漕ぎつけることができたのは1980年6月(80年7月7日号)のこと』 『ビッグコミック』に対抗しうるコミック誌として『コミックモーニング』(現『モーニング』)が創刊されるのは82年8月(82年9月9日号)のことである。『ビッグコミック』創刊から実に14年後のことである』

 とは言うものの、やはり部数的には負けてはいない講談社なのであるけれどもね。

 問題は…

『ビッグな漫画家たちが互いの作品を見ながら切磋琢磨していたことは〝ビッグ調〟という言葉からもうかがい知ることができる』

『確かに『ビッグコミック』には他のコミック誌にはない品格が感じられる。洗練されているといってもいいし、洒落ているといってもいいだろう』

『確かに『ビッグコミック』には他のコミック誌にはない品格が感じられる。洗練されているといってもいいし、洒落ているといってもいいだろう』

 というのはやはり先行者利益であろう。

 まあ、出版社が違えば思想が違うというようなものだけれども、でも、実はその思想も表層の部分だけが違うんであって、実は実相は皆(う~ん、大出版社いだけかな)同じというのが私の感想です。

 まあ、問題から言ってしまうと、小学館の子会社がやっているこの方法に対する批判なんじゃないでしょうかね。

《テレビが視聴率第一主義によって、その混迷を深めたように、コミックも、アンケート優先による、人気という得体の知れない怪物に振り回されていないか? だがスピリッツは、そんなことには、一切頓着しない、一癖も二癖もある作家達が読者に何かひっかかりを残すコミックを持ち寄ってくれた。明日への夢へ、ばらまかれたこの種子が、大きな木に育つことだけを願っている。》

 ねえ、『少年ジャンプ』さん?

『ビッグコミック創刊物語』(滝田誠一郎著/祥伝社/2012年6月20日刊)

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